大泉洋、HTBの低ギャラに不満!?「新社屋も建てたのはオレ!」

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森崎博之安田顕戸次重幸大泉洋音尾琢真といった、北海学園大学の演劇研究会出身の5人で結成されている演劇ユニット「チームナックス」。彼らが唯一総出演する『ハナタレナックス』(北海道ローカル、毎週木曜24:15~)全国ネット特別番組の第4弾『HTB開局50周年記念 ハナタレナックスEX(特別編)チームナックスとゆく 北海道美食めぐりの旅 in 小樽』が、2月4日(日)13時55分からテレビ朝日系で全国放送。これに先駆け20日、都内にて会見が行われ、大泉がHTB(北海道テレビ)に対し、ある不満をぶちまけ、暴走する一幕があった。

今回の舞台は、かつて北海道一の商業都市として栄え、今や全国屈指の観光都市へと姿を変えた歴史ある港町・小樽。港町ならではの新鮮で豪快な海の幸はもちろん、穴場の洋食や、老舗のB級グルメにスイーツ、新千歳空港にもお店を構える人気店の“ここでしか食べられない”ご当地限定メニューに加え、有名グルメガイドにも認められた極上のお寿司まで「小樽の美食」を求め、レトロなボンネットバスに乗り込み観光ツアーへ出発する。ただし、「オッサン5人がただ食べるだけ」では芸がない! ということで、ところどころに用意された、グルメを賭けたちょっと意地悪なクイズやゲームに挑戦しながら旅をする。

今回で全国放送第4弾となるが、毎回何かしらメンバーが“やらかしてしまう”のが恒例。昨年は、大泉が泥酔したまま登場したかと思えば、安田は寝坊により冒頭不在という、“チームナックスらしさ”全開のオッサン旅が繰り広げられた。そんな彼らの飾らない“素”の姿が見られることもあり、インターネット上では、「ハナタレナックスやっぱ面白い!」「5人の素が見れて素敵でした」「5人のやり取りが素で良かった」「カメラの前で終始素の5人のおじさんが見れてよかった、来年もお願いします!」と反響だった。そんな中、今年1月2日のレギュラー放送で、全国特番第4弾の決定が告知され、再びネット上では「やったー!」「次は小樽か。楽しみ!」「ずっと待ってましたっ!」と盛り上がりを見せていた。

会見では、今回の舞台「小樽」でのロケをふり返り、森崎は「小樽のイメージは、全国の観光客が立ち寄る場所で、最近は足が遠のいていました。メンバーとは学生時代に一度行っているとは思うのですが、40歳を過ぎてオジサン5人で何を“楽しめるのだろうか?”と思っていたら、行く場所それぞれが楽しかった。今回は、オジサンの“乙女な部分”ふんだんに出ているかと思います」と。安田からは、「過ぎ去ると思い出というものは楽しいものだけが残っていきますからね……。これから10年20年が過ぎた時に、5人で小樽を回ったんだという楽しい思い出だけが残っていれば」と淡々と話すと、森崎から「(旅のことを)覚えてないんだな!?」と即座に見破られ、会場からも笑いが。

この『ハナタレナックス』全国放送が決定した際、過去に何度か記者会見が行われたが、全国で俳優として活躍する彼らにとって、この番組では“素”の自分がさらけ出されてしまうこともあり、後ろ向きな発言もしばしば。戸次は「全国放送第1回目から口をすっぱくして言っているんですが、我々誰も(全国放送を)やりたいと思っている人はいない。なぜかというと、恥ずかしいんですよ! 『ハナタレ』に出ている我々を見られるのが……。少なからず東京では猫を被って(ドラマなど)に出ているわけですよ。ここではどうしても”素”が出過ぎちゃうので、迷惑です。役者を続ける以上は、『ハナタレ』は障害でしかない!」と。

一方、大泉からは、今回のロケに関して珍しくプラスの感想が。「今までのロケに比べると、今回はちゃんとしていた。5人揃ってスタートしていましたし、誰かが泥酔していたりはしていなかったですし……。北海道マイスターである我々でも、初めて知る部分もありましたので、とても良いロケだったと思います」と。すると安田から「今日は、随分と猫を被ったコメントですね~」といつもの大泉らしいコメントではなかったことを指摘する一幕も。また、「1人だけイメチェンが甚だしくて……」と自身の坊主ヘアについて触れた音尾は「どんな場所でも仲間と一緒に行くというのは良いものだと思いましたね。今回の映像にも、それが出ているのではないでしょうか」と見どころをアピールしていた。

この番組のプロデューサー・杉山順一は、「北海道では、函館に並んで歴史のある町・小樽に、日本で一番面白い5人組が行くということで、面白くならないはずがないと思ってロケをしました。放送に入りきらない、断腸の思いでカットした部分もあり、選び抜かれた85分となっています。最後まで楽しんでいただければと思っています」と語られ、会見は”脱線”することなく進行していたが、今回、HTB開局50周年でもあるというところから、長らくHTBと一緒に番組をつくってきた彼らに「この際、HTBに言いたいことは?」という質問がなげかけられると……。

森崎は「HTBと共に育ってきたという思いがあります。ここまで育ててくださったことに100%の感謝です」。安田も「本当に心から感謝していますが……」とするも、「番販(=番組制作会社などが制作した番組を販売すること)並びに再放送はやめていただきたい。何年経っても、ずっと私は牛乳をリバースしている、という……。日曜劇場に出ているところ、裏で牛乳を吐いていましたからね」と不満をこぼすと、戸次もこれに同調。「右に同じでして、MXテレビさんとかは、日本で最速でHTBの別の番組を放送しちゃうんですよ……。そこで素の僕が出ちゃっているんですよ。俳優をやる上で障害になっているんですよね。本当に番販だけはしないでいただきたい」と加えた。

一方、大泉からは「私はそうは思いませんが、ただね、ちゃんとお金が欲しい。私だってね、大河ドラマに出てですよ、堅い人間を演じている時に、(裏で)ジャングルでウンコをしてたんです。聞けばね、番販はすごく安いらしい。私たちに関する番組を安く売るんじゃない、高額で売りなさい。それに対して、私にお金を出しなさい。冗談みたいなお金をよこすな」とボヤキが止まらず。さらには、「テレビでね、吐いて、やれウンチをし、牛乳を吐いて……、身を削ってやってるんですよ。それでですよ、このテレビ局は、新社屋を立てて、何年か前に“DVDが100万本売れました。ありがとうございます!”って僕にアメをくれたんですよ(笑)。番販をしてもいい、再放送をしてもいいけども、高額で売りなさい」と。暴走した大泉を心配してか、安田から「(今の発言が)活字になったら、あなた、一つもプラスになってないですよ」と助言。司会のHTBのアナウンサーからも、「本当に、私たちはナックスの皆さんに足を向けて寝られないないなという気持ちでいます」と感謝を述べると、すかさず大泉は、「あの社屋、誰が建てたと思ってるんだよ」。アナウンサーも「ナックスの皆さんです!」とするも、「ナックスじゃないんだよ、オレなんだよ!」。そこで再び安田から、記者に「どうぞ書いてください!」と入り、再び会場を笑わせていた。

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