元宝塚花組トップ・花乃まりあ、淡島千景に!『越路吹雪物語』でドラマ初出演

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越路吹雪の波乱万丈の人生を綴る帯ドラマ劇場『越路吹雪物語』(テレビ朝日系、毎週月~金、12:30~※BS朝日<再放送>毎週月~金、7:40~)に、元宝塚・花組の娘役として活躍した花乃まりあが出演することがわかった。花乃がドラマに出演するのは、退団後初めてとなる。

本作は、圧倒的な歌唱力と表現力で日本中を魅了した戦後の大スター・越路(本名・河野美保子、愛称“コーちゃん”)がたどった人生と、盟友の作詞家・岩谷時子との濃密な友情を綴っていくドラマ。“落ちこぼれ”といわれた宝塚時代、生涯の友・時子との運命的な出会い、戦争を乗り越えた2人が二人三脚でトップスターへと駆け上がっていく軌跡を、昭和という激動の時代を背景に誰もが耳にしたことのある名曲の数々をちりばめながら紡いでいく。

2010年に初舞台を踏み、宙組に配属、新人公演のヒロインなどを務めた後、2014年3月、花組に異動した花乃。娘役トップに就任して人気を博し、2017年2月5日、惜しまれつつ退団した。そんな花乃が演じるのは、宝塚が生んだ名女優・淡島千景(1924-2012)だ。越路の2年下の後輩であり、過去最高の成績で宝塚音楽歌劇学校を卒業したといわれるトップ娘役で、久慈あさみ、南悠子と共に“三羽ガラス”と呼ばれ人気を博した。舞台共演も多かった越路とはとても気が合い、「コーちゃん」「おけいちゃん」と呼び合う2人は寄宿舎でドジョウすくいの真似をしてふざけたり、取材記者をからかったりと親交を深めた。退団後は映画女優として活躍、生涯150本以上の映画出演を果たし、日本映画界の発展に大きく貢献したことでも知られている。

初のドラマ作品に挑む花乃は「映像という、今まで経験したことのない世界でお仕事する機会をいただけて、とても嬉しいです」とコメント。「越路さんは、宝塚は勿論、歌手として日本の歴史に残る偉大な方。そんな素晴らしい方の人生を描いた作品に携われることを幸せに思います。様々な資料を拝見する中で、淡島さんの美しさや女優さんとしての魅力、周りの方々に慕われ、愛されるお人柄に触れ、気がつけば私自身が大ファンになっていました」と、すっかり役柄に魅了されたことを告白。「越路さんと共にいつも周囲を明るく華やかに照らしていた、淡島さんのチャーミングな一面を表現できたら」と意気込みを語る。

また、青年期の越路を演じている瀧本美織とは、宝塚の歌を歌ったり踊ったりするシーンで共演しており、「皆が思わずかっこいいと言ってしまう程、男役さんがお似合いでした。宝塚では、芸事は勿論、お化粧や人としての在り方まで、相手役の方をはじめとする上級生の方から様々な事を学び、育てていただきますので、そういった関係性や歴史についてお話させていただいたりもしました」と交流を明かす。

そんな花乃の登場は、第5週となる2月5日(月)からで、音羽信子役を演じる宝塚同期・咲妃みゆとの共演も実現する。「音楽学校を卒業してからは、一緒に作品を創る機会がなかったので、今回共演できることがわかった時はとても嬉しかったです。撮影が一緒の日は、ついついはしゃいでしまいました」と、盟友との再会も喜んでいる。

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