津川雅彦・木村佳乃・高橋惠子『相棒』放送300回記念に再登場

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テレビ朝日の国民的刑事ドラマ『相棒』(テレビ朝日系、毎週水曜21:00~)が、1月31日に放送される第14話で300回を迎える。これを記念し、24日の299回(第13話)、31日の2週にわたり、前後篇「300回記念スペシャル」の放送が決定。さらに、津川雅彦、木村佳乃、高橋惠子が演じる『相棒』の名キャラクターが再登板することがわかった。

2006年6月、『土曜ワイド劇場』で単発ドラマとして放送をスタートした本作。今回の前後篇「300回記念スペシャル」では、元法務大臣で投獄されていた津川演じる瀬戸内米蔵が約4年ぶり、そして木村演じる元衆議院議員の片山雛子が2年ぶりに登場。さらに、高橋演じる尼僧の蓮妙が、なんと2004年放送の『season3』以来、約13年ぶりとなる再登場を果たし、長年続いてきた作品だからこそ描ける時間軸を生かした、奥行きの深い物語を紡いでいく。

瀬戸内の出所から始まる今回のエピソードは、仲間由紀恵演じる警視庁広報課長、社美彌子の身辺にも派生。思わぬ方向へと展開しながら、これまでの『相棒』ワールドに散りばめられたさまざまな謎に迫っていく。放送開始から17年という歴史を経て、ますます深みを増している『相棒』だが、中でもファンをうならせているのが、シーズンをまたいで登場するセミレギュラーの存在や、意外なタイミングで解き明かされていく伏線の数々。そこで、劇中で提示されていながらいまだ答えが明かされていない“相棒の9つの謎”を紹介する。

【特命係と因縁深い瀬戸内米蔵の動向】
シーズン7第2話(2008年10月29日放送)で、国際支援物資をめぐる不正を特命係に暴かれ、懲役10年の実刑判決を受けた元法務大臣の瀬戸内米蔵(津川)。間もなく刑期を終え、出所してくることになる米蔵だが、その胸に去来するものとは? 特命係と深い因縁を持つ彼が、今何を考え、今後右京たちとどうかかわっていくのか、その動向も今はベールに包まれている。

【議員辞職した片山雛子の思惑】
シーズン14第10話(2016年1月1日放送)で、共に次期政権の中枢を担うはずだった時の官房長官をテロで失い、自ら議員辞職して政界から姿を消した片山雛子(木村)。表舞台に姿を見せないまま2年の歳月が流れたが、したたかで野心的な彼女が、このまま鳴りを潜めているとは思えない。雛子の意外な思惑が、近々右京と亘を驚かせることになるのかも知れない。

【社美彌子とロシア人スパイの関係】
シーズン13第1話(2014年10月15日放送)の初登場以来、アメリカに亡命したロシア人スパイ・ヤロポロクとの浅からぬ関係を垣間見せてきた社美彌子(仲間)。シーズン15第18話(2017年3月22日放送)で、秘密の一端は明かされたものの、過去に何があったのか事の真相はわからないまま。今後、美彌子をめぐる謎が明かされることはあるのか!?

【突然姿を消した日下部彌彦の腹心】
シーズン15第1話(2016年10月12日放送)で、執拗に美彌子をマークしていたスーツ姿の男・坊谷一樹(蔵原健)。日下部(榎木孝明)の指示を受けて極秘裏に動いていることは確かだが、この回を最後に突然姿を消している。日下部は、亘(反町隆史)にも美彌子を探らせていた過去があるため、坊谷がスパイに関する調査をしていたことは間違いなさそうだが!?

【海外研修中の陣川公平に新たな女性の影】
シーズン14第12話(2016年1月20日放送)で、思いを寄せる相手を殺害されるというショッキングな事件に襲われた陣川公平(原田龍二)。心に深い傷を負い、現在は研修のためにスコットランドヤードに滞在中。放送中のシーズン16第8話(2017年12月6日放送)では、亘と電話で会話を交わし、「今度、女性の事で相談したい」という“相変わらず”な一面を垣間見せた。果たして、その相談内容とは!? 陣川の日本復帰が、再び謎めいた事件を呼びそうな気配。

【衣笠家が見舞われた不可解な脅迫事件】
シーズン15第11話(2017年1月11日放送)では、衣笠副総監の娘・里奈(桜田ひより)が殺人事件の目撃者に。その事件をきっかけに、衣笠家がかつて不可解な脅迫事件に見舞われたという過去の出来事も明らかになった。この時の事件は特命係が解決したものの、過去の脅迫事件はいまだ未解明のまま。特命係は、再びその謎と対峙することになるのだろうか。

【青木年男が警察嫌いになった根本原因】
サイバーセキュリティー対策本部の特別捜査官・青木年男(浅利陽介)は、元々大の警察嫌いで、シーズン14第15話(2016年2月10日放送)では、目撃証言をめぐって特命係とひと悶着起こした。そもそも警察嫌いになったのは、警察官である父親の影響らしいのだが、現職に再就職する際には、衣笠藤治副総監(大杉漣)と竹馬の友である父親のコネを使ったという経緯も。青木の父がどんな警察官で、なぜこれほどまでに彼が警察嫌いになったのか。その背景が明かされる時がくるのだろうか。

【スクープをものにする風間楓子の情報源】
シーズン15第18話(2017年3月22日放送)で、美彌子が訳ありなシングルマザーであることを報じたのをきっかけに、特命係が首を突っ込んだ事件に何かと絡んでいる写真誌「週刊フォトス」の記者・風間楓子(芦名星)。どんな相手にも物怖じせず大胆に切り込んでいく度胸はかなりのもの。そして、300回記念のエピソードでは、記者として“ある大物”とパイプを持っていることが判明。彼女がなぜ、スクープをものにできるのか。その情報源についても、謎が残されている。

【甲斐峯秋の知られざる本心】
享(成宮寛貴)が起こした連続傷害事件をきっかけに、警察庁No.2の次長職から、閑職といわれる警察庁長官官房付のポストに事実上降格された甲斐峯秋(石坂浩二)。放送中のシーズン16第1話(2017年10月18日放送)では、衣笠副総監の策略により、特命係の指揮統括を押しつけられたが、峯秋自身は逆にそれを利用しようと考えている節も。同エピソードのラストでは、衣笠副総監に向けて「君を後悔させることにならなければいいんだが」という意味深な発言を。権力復活を虎視眈々と狙う峯秋の見えざる胸中も大きな謎をはらんでいる。

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