市原隼人&伊藤歩『オトナ高校』枠で予想の“斜め上”を行くラブストーリー挑戦

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現在『オトナ高校』が放送されているテレビ朝日のドラマ枠「土曜ナイトドラマ」で、市原隼人主演の新ドラマ『明日の君がもっと好き』(毎週土曜23:05~)が、2018年1月にスタートすることがわかった。

若者が恋をしなくなったと言われて久しい今、「人生に一度だけの大切な恋」をテーマに掲げ、あえて“恋の面白さ”を語りかける本作。恋愛に冷めていた、一癖も二癖もある4人の男女が、一筋縄ではいかない恋愛模様を繰り広げていく。爽やかな恋の物語を連想させるタイトルだが、単純な恋愛ドラマではなく、複雑に入り組んだ男女関係をとがった視点で描写。刺激をたっぷりはらんだ展開が続く、まさに視聴者の予想の“斜め上”をいく新感覚のヒューマンラブストーリーとなっている。登場人物それぞれの仕事観や、人知れず抱えた心や体に関する煩悶、家族との葛藤など、さまざまな要素を交えた濃密な人間ドラマを展開。恋愛だけではない、上質で味わい深いエンターテインメント作品を目指すという。

「熱い男」のイメージが強い市原が演じるのは、「女は面倒くさい」と言ってはばからない、恋に冷めた造園デザイナー・松尾亮。女性に夢を抱くことができない亮の唯一の趣味は、カメラで昆虫や草花を撮影することだが、実は自身もカメラの腕前はプロ顔負け。この設定を聞いて、二つ返事で引き受けたという市原は「僕はよく“熱い男”のイメージがあるといわれるのですが、まったくもって熱くないです(笑)。役者は作品によって見られ方が変わると思うので、今回また自分の新たな一面をお見せできるのが、とても楽しみですね。僕もバイクやカメラは大好きなので、自前のものを使わせていただき、細かい動きもしっかりと手を抜かずに作っていきたいと思っています」と気合いを入れている。

また、『昼顔』(フジテレビ系)での怪演で話題をふりまいた伊藤歩が、一流企業の社長秘書ながら、ダメ男とばかり関係を持ち、恋をあきらめかけている30代女性・里川茜を演じることが決定。また、新進女優・森川葵が、昼は工事現場、夜はガールズバーで働く丹野香役を演じる。自らの性的アイデンティティに悩み、自身を「ボク」と呼ぶ役どころだ。さらに、白洲迅が好青年キャラの陰に屈折した顔を潜ませる新社会人の男・城崎遥飛役。そして、志田未来が、姉・茜から恋人を奪って結婚までし、4人の恋路に首を突っ込む黒田梓を演じる。

主人公たちはそれぞれにヒミツを抱えながら、結ばれたり離れたりを繰り返し、“想定外”の物語を紡ぎ出していく。

脚本を手掛けるのは、『君の名は』(NHK)、『氷点』(テレビ朝日)、『同窓会』(日本テレビ系)、『外科医 有森冴子』(日本テレビ系)などで知られ、時代を正確に切り取った鋭いセリフ回しに定評のあるベテラン・井沢満氏が担当。近年は、2012年『花嫁の父』(MBS)、2013年『母。わが子へ』(MBS)、2015年『わが家』(MBS)といった家族をテーマにした作品で文化庁芸術祭優秀賞をはじめとする数々の賞を受賞し、ますます筆を冴え渡らせている。

本作について、市原は「ラブストーリーではありますが、その裏側で登場人物一人一人が抱えているものを、深く鋭利に描いていくヒューマンドラマでもあります。しかも、彼らの恋は一筋縄ではいかず、天秤のようにギリギリのバランスで成り立っている。何か一つでもズレてしまうと全てが壊れてしまう関係が展開する、美しくも儚い素敵な作品だと思います。それぞれの生い立ちや価値観、それに対する世間の見方などが深く描かれ、生きる上でのヒントになるシーンがたくさんあります。このドラマが“人生のひとつの経験”として視聴者の皆さんの胸の中に入ると嬉しいです」とコメント。共演者については「伊藤さんは13歳の頃から知っていて、共演は約11年ぶりですね。初共演の時“すごくキレイな女性だなぁ”と思っていたので、その方とラブストーリーという形でご一緒するのはちょっと恥ずかしく、現場から逃げたいぐらいですね(笑)」と語っている。

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