内藤剛志、決めゼリフ「必ずホシを挙げる!」が「挙げろ!」でない理由

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内藤剛志が、ヒラから這い上がった “叩き上げ”の捜査一課長・大岩純一を熱演。一課長を中心とした刑事たちの熱き闘いを描いてきたドラマ『警視庁 捜査一課帳』(テレビ朝日系列、毎週木曜20:00〜)のすべての撮影が終了し、この程クランクアップを迎えた。

最後に撮影したシーンは、最終話の舞台となる“板橋中央署”の捜査本部。数々のピンチに見舞われ、捜査一課が絶体絶命の事態に追い込まれる中、「いいか皆、何としても証拠を見つけて、必ずホシを挙げる!」と内藤扮する一課長が力強い決意を告げ、総勢50名の捜査員たちが士気を高める場面だった。 

「チェックOK! オールアップです!」の声がかかると、それまで緊迫した空気が流れていた捜査本部が一転、和やかな雰囲気に。約3カ月、“理想の上司”大岩捜査一課長を演じきった内藤は、斉藤由貴、金田明夫ら共演者たちに次々と花束を手渡し、がっちり握手。そして最後、監督から内藤へ大きな花束が贈られると、花束を高く掲げてキャスト、スタッフと喜びを分かち合った。

その後、内藤からドラマでおなじみの“大福”が差し入れられ、現場にいた全員でジュースで乾杯。内藤は「皆さんのおかげで3カ月間を乗り切ることができました。昨年のシーズン1よりまた一歩、作品として前に進めたことを実感しています。このドラマに関わったことをぜひ皆さん、自慢してください! そしてまた来年この現場でお会いできることを願っています」と力強く挨拶していた。

クランクアップのセレモニーを終えた内藤は「3カ月間、とても楽しかったですね。シーズン2では新しく田中圭さんが加入した上、捜査員ひとりひとりのキャラが濃くなって、ますます面白い作品になりました。間違いなくシーズン1から進化を遂げることができたと思います!」と、シーズン2にかけた思いを報告。「ドラマはキャスト、スタッフ全員のものだと思っています。“必ずホシを挙げる!”というセリフは大岩が自分たちに喝を入れる言葉であって、決して“挙げろ!”という命令形ではないところが、まさにこの作品を象徴しています。その場面でクランクアップを迎えることができてうれしかった!」と撮影最後のシーンへの思い入れを語った。

共演した斉藤も「内藤さん、金田さんがいてくださったおかげで、3カ月間演じ切ることができました。お2人ともプロであるだけではなくて、真心があって誠実な方々なんです!」とチームワークのよさを強調。金田も「大岩一課長は理想の上司ですが、内藤さんは理想の主演俳優。こんなにいろいろなことを考えて動く主役は、ほかにいないです!」と内藤をたたえていた。

なお、6月15日放送の第9話は、一流商社勤務の、いわゆる“キラキラ女子”が殺害された事件の謎に、大岩一課長が迫る。その後、何者かが被害者になりすましてブログを開設していたことがわかり、捜査線上に倉庫会社勤務の地味な女・村瀬香織(中田喜子)が浮上。はたして、キラキラ女子殺害事件の真相は!? そんな第9話のみどころについて内藤は「実は誰にでもあてはまる物語で……泣けるストーリーです! 事件の謎解きはもちろんですが、ご覧になった方が希望を持っていただけるような仕上がりになっていますので、ぜひお楽しみに!」と熱くPRしていた。

[第9話あらすじ]東京・巣鴨の公園で若い女性の絞殺死体が見つかり、知らせを受けた捜査一課長・大岩は現場に急行。被害者は一流商社勤務の清田暁美(清水由紀)でファッションにも一切手抜きがなく、高い“女子力”を持つ“キラキラ女子”のようだった。だが、なぜか右手に梅こんぶを握りしめており、平井真琴(斉藤)は、キラキラ女子が梅こんぶを所持していたことに違和感を抱く。また、凶器のスカーフはバブル時代に流行した古いデザインで、おそらく犯人のものではないかと思われた。調べると、暁美は副社長の丸山雄介(マギー)と1カ月後に結婚を控えていたことがわかる。さらに、2カ月前からストーカー被害に遭っていたことも発覚した……。