羽生結弦、宇野昌磨ら団体戦で世界のトップスケーターに挑む

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4月5日(水)東京・テレビ朝日本社にて、『世界フィギュアスケート国別対抗戦2017 presented by SHISEIDO』の日本代表選手発表・記者会見が行われ、男女シングルに出場する羽生結弦宇野昌磨三原舞依樋口新葉の4選手と、メインキャスターを務める松岡修造、特別解説を務める荒川静香が登壇した。

シーズンの最後を飾り、国際スケート連盟(ISU)主催の公式戦となる同大会は、4月20日(木)から23日(日)に、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催。テレビ朝日系列にてその模様が放送される。

国別対抗戦に出場できるのは、今シーズンのグランプリシリーズ/ファイナル、世界選手権などで各国の選手が獲得したポイントを基準にした世界ランキング上位6カ国のみ。各国男女シングル2名ずつ、ペア1組、アイスダンス1組の計4種目8名によって、文字通りの「フィギュア最強国」を決定する。団体戦はソチ大会から五輪種目にもなり、注目は高まり続けている。

会見では、全員の意気込みが書かれた国旗が登場。「全てを出しきる!」と書いた樋口選手は、同大会へは初出場。「全力を出し切りチームに貢献できたら。チームも応援も頑張りたいともいます」と目を輝かせた。そして、「演技に幸せを込めて!」と書いた三原選手は、「昨シーズン、少し苦しんだところから、スケートが出来る幸せや喜びの気持ちを毎回演技に込めてきたので、その集大成にしたい」と思いを明かした。

また、宇野選手は「全力の演技を!」と記入。「本当に当たり前のことだと思いますが、全力を出すというのは難しい事。世界選手権ではうまくいきましたが、今大会でも自分の全力を引き上げて行けたら」と。すると、松岡から、「何でこんなに強くなったんですか?」と、ど直球な質問が飛びだすと、「去年の悔しさが今年の自分のレベルアップにつながったんじゃないか」と自己分析。さらに松岡は「傍から見ていてそれだけじゃないと思う(笑)。羽生さんの存在が(宇野さんを)強くしてしまったんじゃないかな? 羽生さんに対してどういう思いですか?」と続ける。これについて宇野は、「昔から目標の選手で、今も目標に掲げて練習をしているので、少しでも近づけるように頑張っています」と謙虚な回答。荒川も、宇野選手の急成長について「成長の幅に大変驚いた。トリプルアクセルを習得してからの駆け上がり方が凄くて。まだまだ楽しみですね」と後輩の成長を喜んでいた。さらに松岡は、羽生選手にマイクをむけると、「彼自身がもっている向上心、芯のある向上心と、芯のある練習の仕方を常にやっているので、彼の強さはもともとあったんだろうな、と常日頃感じています」と宇野の強さについて答えた。

そして、羽生選手が書いた「日の本一の力を!」という言葉についても松岡が尋ねると、「“日本の国旗を背負って戦う”という自覚が一番強い試合なので。もちろん、世界選手権もそうですが、みんなで戦う対抗戦なのでここに集まっているみんなと力を出せればと思います」と語った。“日本”ではなく“日の本”と書いたことについては真田雪村を意識したそうで、「“日本一”と“日の本一”の違いについて、僕の感覚ですが、日本で開催だからこそ、自分達が日の本で育ったので、そういう言葉にしました」と加えた。第1回大会から表彰台に上がり続けてきた日本。3大会ぶりの世界一を目指すにふさわしい面々の熱い思いが伝わってくる会見となった。

また、会見には欠席となったが、ペアは須藤澄玲&フランシス・ブードロ・オデ、アイスダンスは村元哉中&クリス・リードが出場。日本代表キャプテンは村元選手が務めることも合わせて発表された。

【放送予定】
4月20日(木)18:30~21:00 男女ショートほか
(一部地域では放送開始時間が異なる)
4月21日(金)20:00~21:54
4月22日(土)18:56~20:54
4月24日(月)18:57~20:54

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