貫地谷しほり「イメージすらわかなかった」 岸谷五朗と刑事ドラマで初タッグ

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貫地谷しほり岸谷五朗の実力派2人の初共演となるドラマスペシャル『黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子』が3月19日(日)21時よりテレビ朝日系列にて放送が決定。

本作は、元大阪府警暴力犯担当刑事という経歴を持つ二上剛氏が、退職後に書き上げ、講談社主催の「第2回本格ミステリーベテラン新人発掘プロジェクト」を受賞したリアリティあふれる警察小説「黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子」を映像化したもので、殺人事件の捜査から複雑な人間関係、そして警察の暗部をえぐり出す斬新かつ重厚なドラマとして描かれる。

図らずも所轄署刑事課強行犯係に配属された女性刑事・神木恭子が、少々粗っぽいがやり手のベテラン刑事・折原圭作に次第に認められ、コンビを組んで殺人事件を担当。複雑な謎を解き明かすうちに、警察官だった父親の死の真相を知ることになり、やがては警察組織の闇までをも浮かび上がらせていく。

主人公の女性刑事・神木恭子を貫地谷、神木とコンビを組む主任刑事・折原圭作を岸谷が演じる。貫地谷は「脚本がすごく面白かったので、ぜひやらせていただきたいと思ったのですが、この役は私としては初めての挑戦。初めての山を登る気分で、役作りも何が正解かわからないという感じでした。まるで初めてお芝居を始めたころに味わったような感覚です。いつもは最初に台本を読んだときのイメージを大切にして演技に入るのですが、今回はそのイメージすらわかない(笑)。岸谷さんがいてくださって心強かったです」と、コメント。

一方の岸谷も「2時間ドラマでの刑事役は初めてに近い」と意外なエピソードを披露。そして、「よくある2時間ドラマのストーリーとは違い、事件を通して神木が成長する物語でもある。過去の父親のことなどを踏まえた中での憎悪など、いろいろなものが入り混じり、神木を成長させていくという。それだけすごく特殊な2時間だと思います。いわゆる普通の刑事ドラマとは全く違いますね」と、語っている。

演技力に定評のある2人が、元刑事・二上氏が描いたリアリティ溢れる刑事ドラマの主要キャラとしてどのような科学反応を見せてくれるのか。ドラマの大きなみどころの一つでもある。

そのほか、黒薔薇を好む謎の老婦人・乾茂美役を野際陽子、事件の黒幕となる実力者・瀬名英一郎役に津川雅彦という大ベテランが出演。さらに中村俊介、西岡徳馬、吹越満、でんでん、丘みつ子など実力派俳優陣が脇を固めている。そして、監督は、『相棒』シリーズなどでおなじみの和泉聖治が担当する。

事件捜査ものとしてのスリリングな展開はもちろん、複雑な人間関係から浮かび上がる愛憎劇、そして警察組織の闇に迫った社会派ドラマ的な要素が巧みに絡み合ったストーリーを、実力派俳優と和泉監督の凝った演出で描き出す異色作。2時間刑事ドラマの新たな世界観に期待が高まる。

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