井上由美子、23歳の新人をべた褒め「この先楽しみな作家!」

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テレビ朝日が、自社のテレビドラマで活躍するシナリオ作家を募集・育成を目指し、毎年1回開催している『テレビ朝日新人シナリオ大賞』。今年で16回を数えるこの賞の授賞式が20日、六本木テレビ朝日本社にて行われ、23歳の寺下佳孝さん(神戸在住の大学院生)が史上最年少で受賞した。

井上由美子、岡田恵和、両沢和幸の有名脚本家が選考委員を務めるこの賞は、今年からテレビドラマ、オリジナル配信ドラマ、映画の3部門に分けての募集に一新。合計1845篇(テレビドラマ部門819通、配信ドラマ部門515通、映画部門472通)の応募から寺下さんの『ずるいよ、みんなっ!』が大賞に選ばれた。この他、優秀賞には福島伸幸さん(40歳/自営業手伝い/奈良県在住)の『LastMessage』、荒木伸二さん(45歳/会社員/東京都在住)の『二十年、待って』の2作が選ばれた。大賞には賞金500万、優秀賞には100万円が贈られる。

大賞に選ばれた寺下さんの作品について井上は、「平凡な中学生がずるい同級生たちにいろいろ呟くモノローグが面白い、とても伸びやかな作品。ただ中学生の日常を書いているので、“こんな小さな作品でいいのか?”という声もあったのですが、私はこの作品が大好きで、一番に推しました」と絶賛。続けて、「小さな世界ですが、しっかりと世界観が作られていて、書き手の人を見る目が確かだなと思いましたので、この先、楽しみな作家になられると思いました」と述べていた。

見事大賞を受賞した寺下さんは、「このように評価され、また結果が出てとても嬉しいです。また、史上最年少での受賞と聞き、私個人的にも若い時に受賞したいという思いがありましたので、その夢も叶えることが出来たと思っています。賞をいただいた後が大事だと思いますので、これで満足せずに、今後も自分らしいシナリオを作っていきたい」と新たな意欲を燃やしていた。

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