米倉涼子がフリーランスの外科医を演じる人気ドラマ『ドクターＸ～外科医・大門未知子～』（テレビ朝日系列）がスペシャルで復活。7月3日（日）の21時から放送されることが決定した。今回、石川県金沢市および加賀市で“シリーズ初の地方ロケ”が敢行されたが、クランクアップを迎え、米倉からのコメントも到着した。

「いたしません」「私、失敗しないので」「御意！」など、名台詞を残した本作。久々の復活と、ビートたけしがゲスト出演することでも注目を集めている。また、今回はシリーズ初の地方ロケで、金沢の三大茶屋街のひとつ「主計町（かずえまち）茶屋街」や、加賀海岸で最も日本海に突き出した「加佐ノ岬（かさのみさき）」で撮影が行われ、実は「金沢を訪れるのは今回が初めて」という米倉は、ロケが決まった時から楽しみにしていたという。

「温泉宿がいっぱい並んでいて、どこを歩いても器屋さんがあるイメージを抱いていた」と、地方ロケを楽しみにしていた米倉だが、3日間という短い期間に撮影を詰め込んでいたこともあり、残念ながら観光する時間的余裕は皆無……。しかし、主計町茶屋街に隣接する「中の橋」で行われたナイト・ロケでは、暖色の街灯で古き良き建物がふんわりと照らし出され、風情を増した茶屋街の景色を堪能。同じシーンに出演した勝村政信や鈴木浩介と「少しでもこういう風景が見られて、よかったね！」と、興奮まじりに言葉を交わし、夜の茶屋街に負けない素敵な笑顔を見せていた。

そんな中で迎えたロケ最終日にして、クランクアップの日。米倉は金沢市の中心から約45km南へ下った場所に位置する加佐ノ岬へ向かう。オープニングおよび、大門未知子（米倉）が“外科医としての最大の武器”を奪われた後に“人生の転機”を迎える局面で、日本海に面した断崖で立ち尽くすというシーンを撮影。ところが、そこで思わぬハプニングが……。

実はこの日、北陸では低気圧の影響で「春一番」が発現。加佐ノ岬でも激しい雨が降った上に、突風が吹き荒れ、もともと予定していたポイントでは立っていられないほどの風が吹きつけたため、場所の変更を余儀なくされたほど。そんな状況下でも怯むことなく、颯爽と断崖絶壁へと向かった米倉。かろうじて立ってはいられるものの、冷たい風と雨は容赦なく襲ってきたにも関わらず、“失敗しない外科医・未知子”同様に、嵐に戦いを挑む勢いでロケを続行し、無事に全シーンを撮り終えることができた。

クランクアップの瞬間を迎えた米倉は「壮絶なロケでした！　もともと寒さは覚悟していましたけど、こんなに風があるとは……。今回のスペシャルの撮影で一番辛かったのは、確実に今日のロケです！」と吐露しながらも、その表情は天候と真逆で晴れやか。「ずっと一緒にやってきた、まるで“田舎の親戚”のような共演者やスタッフの皆さんともまたご一緒できて、すごく居心地がよかったです。絶対に手放したくない仲間たちだなって、改めて感じました。今回は露天風呂や、生まれて初めての五右衛門風呂など、新しいお風呂場にも行けましたし（笑）、すごく新鮮で楽しかったです！」と声を弾ませ、「今回のストーリーもものすごく面白いんですよ！　ですから、きっと皆さんのご期待に応えられると思いますし、私自身も早く完成作を見たいです」とコメントしていた。