笹野高史67歳、アカニンジャーに変身「こんなことをさせやがって」

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俳優の笹野高史(67歳)が、1月24日(日)放送の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(テレビ朝日系列、毎週日曜7:30~)でアカニンジャーに変身し、最年長変身記録を更新することがわかった。また、この回では、スーパー戦隊シリーズ40年の歴史で初めて親子三代による迫力の変身シーンも誕生する。

これまでの最年長記録は、2014年1月に山下真司が、62歳で『獣電戦隊キョウリュウジャー』でキョウリュウシルバーに変身しているが、現在67歳の笹野は一気に5歳も記録を更新することになる。笹野は、西川俊介が演じる主人公・伊賀崎天晴/アカニンジャーの祖父役でレギュラー出演中で、若き忍者戦士、ニンニンジャーたちを導く立場として、これまで変身せずにアクションを披露してきたが、24日放送の第45話で、ついにアカニンジャーとして登場する。

そんな笹野の最年長変身記録更新とともに、新たな歴史を紡ぐことになるのが親子三代そろっての同時変身。同じく40年の歴史の中で、世代間の同時変身が披露されたのは、『魔法戦隊マジレンジャー』(2005年)のマジレッド(息子)&ウルザードファイヤー(父)、『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013年)のキョウリュウレッド(息子)&キョウリュウシルバー(父)の、いずれも親子二代で二作品のみ。親子三代で同時変身を遂げるのは、今回がシリーズ初となる。

「継ぐこと」をテーマに、三世代の家族のドラマを紡いできたこの作品もクライマックスに差し掛かっており、永きにわたる宿命の戦いに決着をつけるべく、伊賀崎一族と牙鬼軍団が、それぞれ総力を挙げてぶつかり合っていく。同時に、一年を通して描かれてきた「ラストニンジャレース」もラストスパート。最後の決戦では、ラストニンジャのみが扱うことのできる「終わりのシュリケン」がカギになっていく。祖父の志を継ぎ、ラストニンジャの称号を得るのは、いったい誰なのか。また、今回の記録更新について、笹野からコメントが到着。以下に紹介する。

――最年長記録更新について

なんとも思わずに変身しましたが、今ふと我に帰って「67歳でこんなことをさせやがって」という気持ち(笑)。でも、なんでも一番は気持ちがいいですね。この先、記録を抜かれることがあっても、あと10年くらいは動けると思うので、もしまた依頼があったならば記録を塗り替えていきたいです。

――1年間、作品に携わってみて

撮影初日に「失敗したなぁ……」と思いました(笑)。朝が早くて、ロケは凍てつく寒さ。つらい仕事だな~って。しかも、霜が降りた公園で何をするのかと思ったら、いきなり木の上に立てって言うんですよ。若いころから体を動かすのは好きだから、言われるままにスッと登ってパッと立ったんですが、なんだか下がざわついている。スタッフにしてみれば、大変なことを頼むのだから万が一に備えて養生もしっかりしていたのに、あの人簡単に登ったよって(笑)。たぶん、あの時に「このじいさん使える」って思われたんだと思う(笑)。それからは、どんどんエスカレートして、川の中で一日中立ち回りをさせられたこともあるし、変身の予兆も今にして思えば初日の木登りからありました。僕は往年のスター俳優みたいにブラインドから視線を送って「がんばれよ」と言えばいいような役を期待していたんだから、とんだ計算違い(笑)。最初にもっと怖がったり救急車を呼べと文句言ったりすればよかったです(笑)。でも、俳優仲間にも小さいお子さんを持っていらっしゃる方がいて「子どもと一緒に見ていますよ」と励ましの言葉をもらえたし、街でお母さん方にも声をかけられるし、小さい子どもの熱い視線で「握手してください」って言われると、いいことしたような気持ちになっちゃうね。世の中のためにひょっとしたらなっているんじゃないかと思える。見てくださる方が喜んでくれるのであれば、なんでもやるんですよ、僕ら俳優は。

――共演の若手俳優に望むことは?

この1年間の楽しみは、彼らの成長です。それしかないでしょ。この作品は飛んだり跳ねたり、特殊な撮影が多くて、本当の芝居はまだまだこれから。いろいろと課題があるわけですが、若いうちはちょっと努力すればすぐにクリアできる。今後、彼らがどんな風に成長していくのか、これからも見守りたいと思います。

――記録を樹立した変身シーンのみどころについて

殺陣師にかっこいい動きをつけてもらいました。体にムチ打って頑張りましたので、“レジェンド笹野”のじいさんぶりをお楽しみください!(笑)

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