寺島進、役者31年で初の医師役「人相の悪い人こそイイ人だったりするでしょ?」

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俳優の寺島進が、10月3日(土) に放送される土曜ワイド劇場『ドクター彦次郎 』(テレビ朝日系列、21:00~22:06)に出演し、31年に及ぶ役者人生で初のドクター役に挑戦することがわかった。寺島も「これまで医師役を演じてきた方たちとはまったく違うことをやろうと思って撮影に臨みました」と意気込みを語っている。

寺島は、土曜ワイド劇場『再捜査刑事・片岡悠介』シリーズや、木曜ミステリー『京都地検の女』のレギュラー出演(2009年~2013年の5シリーズ)などで活躍し、老若男女問わず、幅広い層から支持されている。そんな寺島にとって今回の作品を撮影した東映京都撮影所は、特別な思いを持つ場所。寺島は高校卒業後、三船芸術学院で殺陣を学び、殺陣師・宇仁貫三氏に師事。その後、長らく下積みを続ける中、京都撮影所で稽古に明け暮れた時代があったという。そんな下積み時代から異例ともいえる出世を遂げた寺島。今回、東映京都撮影所に“主演”として錦を飾る。寺島も「東映京都撮影所で初主演というのも、すごく感慨深いところがあります。京都というのはかつて“日本のハリウッド”といわれていて、東京から京都に呼ばれることは、役者としてひとつの目標でもあったんです。その目標の場所で主演をやらせていただくというのは、オレにとってはとても大きなこと。もう刺激的すぎて、アドレナリンが上がりっぱなし(笑)」と。

また、プライベートでは3月10日に第二子となる長男が誕生し、新たな主演作に並々ならぬ意欲を燃やしている様子。そんな寺島が今回演じるのは、主人公の大藪彦次郎(おおやぶ・ひこじろう)。かつてはタコ焼き屋台を営んでいたが、暴力事件を起こしたことを機に、一念発起して医師の道を志した変わりダネで、顔見知りの刑事から「犯罪者の目をしている」と指摘されるほど、非インテリな外見で“医者らしくない医者”だ。

しかし、今回のキャラクターについて寺島は、「(医者らしく見えないが…?)昔から人相の悪い人こそイイ人だったりするでしょ?」と笑顔を見せ、「患者さんを治療するときの手の動きとか、結構スジがいいみたいで、医療指導の先生にも“何気にいい感じですね”とほめられました」と手応えを感じている様子。

強面な上にガラッパチな言動が災いし、初対面の人物にはまず医師だと信じてもらえないものの、医者としての腕は超一流。診察はもちろん、悩み事相談や夫婦ゲンカの仲裁まで、患者の問題にとことん真剣に向き合う彦次郎は、街の人々から“彦ちゃん”とよばれて親しまれている。そんな彦次郎にとって何よりも気がかりなのは、事件に巻き込まれた患者のこと。彦次郎は、事件関係者となった患者とその健康を守るため、ある時は気さくに、またある時は少々荒々しく、彼らの秘密や苦悩を聞き出し、事件の背後に絡む患者の“病の原因”を、動物的な観察眼でズバズバ見抜いていく。共演陣には、戸田恵子、宇梶剛士、黒谷友香、小林稔侍ら豪華実力派が勢ぞろい。タコ焼き屋台から叩き上げの庶民派医師・彦次郎が、京都の町を揺るがす謎の連続殺人に挑む。

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