歌舞伎俳優の市川染五郎が、この夏にテレビ朝日でドラマ化される夢枕獏の大ヒット小説『陰陽師』で、安倍晴明を演じることがわかった。そして、この『陰陽師』に欠かせない存在の源博雅には、堂本光一が配役され、平安の世の男同士の絆を、市川とともに創造していく。

市川染五郎と言えば、歌舞伎界随一の花形役者だが、彼と『陰陽師』の出会いは2013年に遡る。新開場した歌舞伎座のこけら落し公演として歌舞伎化した『陰陽師』に安倍晴明役で出演し、優れた新歌舞伎に贈られる大谷竹次郎賞を受賞するなど高い評価を得た。そして今年、『陰陽師』のドラマスペシャルで、再び晴明役に挑戦する。

今回の出演について市川は、「歌舞伎の『陰陽師』は同年代の役者が集まって新たに作るという、“一生に一度くらいの思い”で取り組んだ特別な作品でしたので、今回、映像作品としてまた安倍晴明を演じられることになり驚きと喜びを感じています。これまで、幾度も映像化されさまざまな方が晴明を演じて来られていますが、僕は、夢枕獏さんの原作で描かれた晴明像に限りなく近づけたらという思いで演じています」とコメントしている。

今回、博雅を演じる堂本だが、時代作品に挑戦するのは今作が初。平安の時代装束もカツラも初めてという中、相手役の市川と互角の存在感が求められる大役に挑む。そんな堂本との共演について市川は、「年に一度くらいしかテレビドラマに出る機会のない僕にとって、堂本さんはテレビで見ている人(笑)。緊張してしまいます。ドラマは短いカットの積み重ねであり、細かな集中力が求められる仕事。堂本さんにはそういった力が備わっていて、だからこそ第一線で長く活躍されているんだということが分かりました」と。そんな堂本に対し、「実は、密かなライバル心を抱いたことがあります。堂本さんが帝国劇場で『SHOCK』に出演中に、僕もすぐ近くの日生劇場で公演中だったことがあるのですが、堂本さんがやっていた階段落ちに僕も挑戦したんです。“高低差では負けても、段数だけは勝ちたい!”そんな風に勝手に刺激されていました」と笑顔で語った。

一方の堂本は、「染五郎さんの晴明は、まるで台本から抜け出してきたかのよう。当然ですが、僕が苦しんでいる衣裳もまるで普段着のように着ていらっしゃいますし、その場にいるだけで完璧な空気をまとっていらっしゃる。僕はそれについて行こうという思いで演じています」と話し、演じる博雅については「晴明とは正反対で感情を表に出すタイプ。自分が『SHOCK』で演じている役のライバル側のキャラクターに近く、僕にとってはそれ自体がチャレンジング。展開を動かす存在でありながら、どこかで晴明に頼っている愛らしさと、博雅と晴明が生み出す空気感を表現できたらいいなと思っています」。また、博雅は笛の名手。これについて堂本は、「音楽をやっている身としてクランクイン前から気がかりでしょうがなかった(笑)。雅楽の世界は、自分が知っている音楽の概念とまったく違うので大変でしたが、撮影に入る数週間前から練習に取り組んで演じています」と明かした。

5月初旬にクランクインしたドラマの撮影は、全編を通し奥州藤原氏ゆかりの地、岩手県奥州市で敢行。厳密な時代考証に基づき歴史的建造物が再現された「歴史公園えさし藤原の郷」とその周辺地区で、約1カ月間執り行われ、主演の市川、堂本はもちろん、豪華キャスト陣も岩手に集結。晴明のライバル役で修験者の蘆屋道満を演じる國村隼、その道満に呪詛をかけられる藤原兼家役の川原和久など個性あふれる俳優陣が多数出演する。2012年に染五郎の実姉と結婚した川原は、今作が義兄として初の共演となる。

『陰陽師』は日本のみならずアジアやヨーロッパでも発行され、総発行部数が全世界で600万部を超える大ヒット作品。これまで二度の映画化と連続ドラマ化されたことがあるが、本作でも、『陰陽師』の世界を彩るあやかしや呪術を、最新のコンピューターグラフィックス技術などが用いられて実写化される。

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