キグルミが歌って大ヒットした『たらこ・たらこ・たらこ』が『キユーピー あえるパスタソース たらこ』のCMで復活中!

公開: 更新: 読みテレ
キグルミが歌って大ヒットした『たらこ・たらこ・たらこ』が『キユーピー あえるパスタソース たらこ』のCMで復活中!

たらこの着ぐるみをかぶった2人組の女の子“キグルミ”が歌う『たらこ・たらこ・たらこ』が大ヒットしたのは今から13年前の2006年のこと。

2004年に放送された『キユーピー あえるパスタソース たらこ』の第一弾テレビCM『行進篇』で、「♪た~らこ~、た~らこ~」と何度もくり返される中毒性の高いフレーズが使われると、2006年にこのフレーズをサビに活かしたフルバージョンがCDで発売。オリコンのシングルチャートで初登場2位を記録した他、同年末の『新語・流行語大賞』にベスト10入り、さらに『日本レコード大賞特別賞』を受賞するなど社会現象になった。

テレビCMに起用された曲がヒットすることは珍しくないが、CMから誕生した曲がここまでヒットした例は珍しいだろう。

その『たらこ・たらこ・たらこ』が聞ける『あえるパスタソース たらこ』のテレビCM『行進!再び篇』がオンエア中。この曲が同商品のCMに使われるのは6年ぶりのことだ。

そこでテレビのことなら何でも気になる「読みテレ編集部」、今回はこのCMの秘密についてキユーピー広報部の宇田川敦子さんに聞いた。

--やはり中毒性の高い曲ですね。一度聞くとしばらく脳内を「たらこ、たらこ」が駆け巡るというか。

「そうですね(笑)。SNSなどを見ていても、当時を知っていらっしゃると思われる方の『懐かしい』という声を多く見かけます」

YouTube (2807)キユーピーCM
あえるパスタソース たらこ「行進!再び」改訂篇30秒

--なぜ、またこの曲が使われることに?

「2018年春に『あえるパスタソース たらこ』をリニューアルいたしまして、そのタイミングで放送を開始したテレビCMになります。もともとこの商品はお子様を持つご家庭がメインターゲットなのですが、当時のブームを体験した方が親となり商品のメインターゲットになっています。そこで改めて、その世代の方々に商品の魅力を伝えたいと思いました」

--それで2004年の第一弾CM『行進篇』を思い起こす演出になっているわけですね。そしてタイトルも『行進!再び篇』と。

「たらこキユーピーの大群が迫ってきて、女の子が口をあんぐりと開けているというのも同じです。ちなみに女の子が口をあんなに開けているのは、たっぷりのたらこが迫ってくることに対する驚きの演出です」

 (2809)

ーー当時は「こわい」という声もありましたね。

「そうみたいですね(苦笑)」

--2004年から使われていた「♪たらこ、たらこ」のフレーズが、2006年にCD化され、ヒットしたのは何かキッカケがあったんですか。

「じつは2004年当初から楽曲やCMに起用したキャラクターは話題になっていまして、キャラクターはゲームセンターの景品などにも使われました。2年かけて徐々に浸透していったのだと思います」

--そうするとキユーピーさんとしては、最初から「これはイケる!」という手応えがあったわけですね。どういう発注で『たらこ・たらこ・たらこ』は誕生したんですか?

「このCMの企画・演出は、CMクリエイターの加藤良一さんにお願いしたのですが、商品のコンセプトである“たらこのたっぷり感・つぶつぶ感”を表現するメッセージとして、加藤さんが作詞をされました(作詞の名義は加藤良1)」

--あ、CMをつくられた方が作詞もされてるんですね。

「そうなんですよ。そして、くり返しの多い歌詞に合うメロディーを作るのにふさわしい方として、作曲家の上野耕路さんに作曲をお願いしました。その後、CMの反響を受け、レコード会社からの要望があり、CMのサビを生かしたロングバージョンが作成されることになったという流れですね」

--キグルミの2人はCD化にあたり、オーディションで選ばれたとか。

「そうですね。加藤さんを中心に当時のCM制作チームがオーディションを行ったと聞いています。ユニット名の“キグルミ”も加藤さんが考えられたものです。ちなみに勘違いされている方も多いんですが、キグルミのお2人はCMには楽曲出演だけで、映像としては出演されてないんですよ。当時多くの番組に出演されたので、そう思っている方も多いみたいですが」

--そうなんですね。確かにそういうイメージがありました。最後にこのCMの大成功によって、御社のその後のCMづくりは何か変わりましたか?

「それぞれの商品がもつ広告のトーンもあるため『たらこ』を受けて、全体の考え方が大きく変わったということはありません。ちなみに『あえるパスタソース たらこ』では、LINEのスタンプ配信キャンペーンや特設サイトのゲーム、若い方を中心に楽しみながら、商品にも触れてもらう取り組みを進めています。ぜひ、テレビCMだけでなく、そちらにも注目していただければと思います」

【文:井出 尚志】

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