家族解散でスマホ時代の闇が浮き彫りに!『向かいのバズる家族』

公開: 更新: 読みテレ
家族解散でスマホ時代の闇が浮き彫りに!『向かいのバズる家族』

内田理央が主演の連続ドラマ『向かいのバズる家族』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週木曜23:59〜)の第8話が5月23日に放送された。SNSで話題の家族となってしまった篝家では、長女のあかり(内田理央)が家族会議を決行。初めて本音でぶつかりあった結果、父・篤史(木下隆行)が出した答えは、家族解散。身近に起こりそうな壮絶なぶつかり合いに、Twitterでは「ありそうだから怖い…!」「共感しすぎて開始5分で泣いたw」「自分家と同じすぎてしんどい」などの声があがっていた。

カフェで店長を務めるあかりは、客がSNSに投稿した動画が偶然バズり、フォロワー1万人を超える人気者になった。あかりの笑顔は、世の中に毒を吐くナマハゲチョップという匿名の動画配信によって保たれているのだが、いつも笑顔でいるあかりに惚れて付き合うことになった皆戸涼太(白洲迅)にそのことを言えず悩んでいた。さらに弟の薪人(那智)のママ活疑惑や、母・緋奈子(高岡早紀)と篤史のW不倫現場を目撃するなど、あかりの悩みは尽きない。最終的には緋奈子が配信する料理動画がバズったことで、篝家の家族構成や個人情報がネット上でどんどん晒されてしまった。これに対し焦る様子もなく、無関心な家族の様子に居ても立ってもいられなくなり、あかりは家族会議を決行する。

暗い雰囲気で夕飯を囲む篝家。家族会議で集まっても全員がスマホを触っている。薪人は、いつものように“ジャスティスソード”というアカウントで、篤史がプロデュースしているドラマを荒らしている“バトルフィーバー”に対し、正義の書き込みを振りかざしていた。スマホ内でくだらない言い合いを続けていると、“バトルフィーバー”からある写真が送られてきた。それは薪人の目の前に広がる、篝家の食卓だった。これにより、薪人が“ジャスティスソード”で、篤史が“バトルフィーバー”だと初めて認識した2人。篤史のためにドラマを擁護するコメントを続けてきた薪人は、篤史の理解不能な行動に怒りが込み上げる。なぜ自ら批判的なコメントをし続けていたのかと理由を尋ねると、そこには篤史のドラマへの熱い想いが関係していた。「こんな作品にしたくなかったのに…」という強い後悔から、自らを戒めるために“バトルフィーバー”になったと語った。

この言い合いをきっかけに、薪人は家族会議の本題でもある両親のW不倫の話題に踏み込む。篤史がアクセサリー店で若い女性とデートしていた現場を、偶然にもあかりや緋奈子も見ていて知っていた。これに対し篤史は「あれはデートではなく緋奈子への誕生日プレゼントを選んでもらっていた」と話し、その場でプレゼントを差し出して身の潔白を証明。一方、篤史に咎められた緋奈子の方も不倫を否定。しかも、篤史からのプレゼントを投げつけ、これまで家族の誰にも相手にされず寂しかったことや、ネットの中でちやほやされることに喜びを感じていることを正直に打ち明けた。

その時、薪人のスマホに電話がかかってくる。出るとなにやらショックを受けた様子。篤史は気になり、薪人のスマホを無理やり奪い取ると、そこには薪人が女子中学生と一緒にいる写真が表示されており「お相手はJC」と書いてあった。どうやら薪人の悪い噂を流しているヤツがいるらしい。薪人は「それは家庭教師の生徒で、デートをしていたわけではない」と話す。これを一向に信じようとしない篤史と緋奈子を見たあかりは、「こんなの家族じゃない。家族ならお互いの言うことを信じられるはずなのに。私もみんなも誰の言うことも信じられないなんて、それでも家族なのかな」と疑問を投げかける。そして自分も含め、家族全員がお互いに無関心になって、スマホが心の拠り所になってしまっていることを指摘。さらに小さい頃の笑顔の家族写真を指差し、「私は本当に笑ったことなんて一度もない!」と言い切った。これを聞いてショックを隠しきれない篤史は考え込んだ後、ひとつの結論を出す。家族解散の提案だ。行き過ぎた発言に後悔し、訂正しようとするあかりだったが、3人はこれを受け入れ、篝家の解散が決定してしまった。

家族よりもスマホが拠り所になってしまった結果、最悪な事態に陥ってしまった篝家。この一連の様子にTwitterでは、「あかりの言葉に共感し過ぎて泣いてしまった」「お母さんの気持ちわかりすぎる…」「家族全員の成長物語。応援したい!」など共感の声があがっていた。

そして、家族や恋人よりも、ネット上で気持ちが通じ合っている“トゥナイトスター”というアカウントに悩みを打ち明けるあかり。顔も見たことがない相手に「会いたい」とまで送ってしまう。果たしてあかりは、家族や恋人の涼太とどうなってしまうのか。次回も、SNSを巡ってあかりの人間関係に変化がありそう。注目だ。

【牛窪 梨花】

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