総選挙の前に見ておこう!岸田新内閣の政策総点検

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総選挙の前に見ておこう!岸田新内閣の政策総点検

徹底検証!岸田新内閣・政策点検SP【そこまで言って委員会NP|2021年10月10日放送】

岸田新内閣が発足した。「聞く力」を標榜する新総理だが、閣僚の顔ぶれを見ると自民党内の声を聞きすぎではないかと揶揄する声もある。10月中の総選挙日程も発表され、果たして私たち国民はどう決断すればいいのか。

10月10日放送の「そこまで言って委員会NP」では論客たちが新内閣を題材に徹底討論。「政策総点検SP」として、いつにもまして暑苦しい議論が展開された。

番組から論客たちへの最初の質問は「今回の岸田文雄新総理誕生について言いたいことは何ですか?」。

まず金子恵美氏は「真の3回生から3人入閣」と回答。これに議長・黒木千晶アナが「真ではなく魔では?」と突っ込むと・・・
「これまで2012年当選組は、私や宮崎謙介のせいで魔の3回生と揶揄されてきた。今回入閣した3人と総務会長に選ばれた福田達夫氏は3回生が優秀だったことを証明してくれるんじゃないか。」
すかさず須田慎一郎氏が「この番組ってこういうきれい事を言う番組だったっけ?」と茶々を入れると、倉田真由美氏も「魔の3回生が言うことですからね。」と笑いをとりつつ追い討ちをかける。

コロナ担当大臣が全員代わったことに話題が移ると、橋本五郎氏は「コロナ担当については異論がある。」と切り出した。
「これまでは厚生労働省の言いなり。今回総とっかえしたことは、逆に今までの何が悪かったのかを反省させるために非常に大事なことだと思う。」と述べた。
そこへ須田氏が「そういった点で省庁間の利害がぶつかる。その時に最終的な調整役を務めるのが、官房長官の松野博一氏。この人が総合調整できるか不安。」と切り込む。
橋本氏も「松野氏は岸田総理ではなく、細田派が選んだ。そもそも官房長官は萩生田氏を安倍氏が強く推していたがそれでは安倍色が強すぎる。今度の人事の特色は、いかに安倍氏の色を消すかだったと思う。」と鋭く指摘した。
これに竹中平蔵氏も「今回は明らかに甘利経産省内閣。甘利氏は基本的に経済産業省と大変密接な関係を持つが、ちょうど10年前に『さいこう日本』というグループを作っている。山崎派に石原伸晃さんが入ってきて、不満を持った人たちが出て甘利さんがグループを作った。そのグループからなんと今回閣内に4人も入ってる。」と解説した。

須田氏はさらに「財務省内閣でもある。」と指摘。「月刊文藝春秋に、現職の財務省事務次官が“このままでいったら日本の財政は破綻する”と堂々と書いた。財務大臣も鈴木俊一氏で、麻生氏の義理の弟。麻生氏は増税論者で、完全に増税シフトが敷かれた。」と指摘。
竹中氏も「今回総理官邸官僚として長年力持ってきた人たちが辞めて、それがどうなるかが心配事項だったが、経産省から2人、財務省から2人、しかも年次の高い強力な人たちが入った。経産財務主導、そして官僚主導になるだろうと言われている。」と付け加えた。


果たしてこの内閣のもと、日本はどうなっていくのか。番組では、コロナ・経済対策や外交・安全保障、さらには原発や皇位継承問題までさらに暑苦しく議論していた。

来たる総選挙に備えて、私たちも情報収集し、考えておこうではないか。選挙の結果は、結局私たち国民が担っているのだから。

【文:境 治】

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