"ラブコメの神"パク・ソジュン!男女を魅了する演技力と男気と肉体美

おうち時間が続き、動画配信サービスの需要が高まる中、再び巻き起こりつつある韓国ドラマブーム。『冬のソナタ』でヨン様ことぺ・ヨンジュンが中高年女性の胸を熱くさせてから15年以上がたち、現在は『愛の不時着』のヒョンビンと、『梨泰院クラス』のパク・ソジュンが話題の主人公だ。特に『梨泰院クラス』で、不条理な世の中に立ち向かっていく中卒の前科者パク・セロイを演じたパク・ソジュンは、男気あふれる演技が好評で、男性視聴者からも熱い支持を受けている。そこで今回は、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で見ることができる作品を通じて、パク・ソジュンの魅力を分析する。

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『梨泰院クラス』の無骨なイメージとは裏腹に、実はこれまでにラブコメでヒット作を連発していることから、"ラブコメの神"との異名を持つパク・ソジュン。一重まぶたの味のある顔立ちで、彼自身も「イケメンのお手本とは距離がある」と語るほど、正統派のイケメンといった雰囲気ではないのだが、それがかえって人間味と親しみやすさを感じさせ、王子様的な役柄ばかりではなく、幅広い役柄をこなせる強みとなっている。

さらに、韓国には徴兵制度があるが、多くの芸能人が年齢制限ギリギリまで兵役を先延ばしにする中で、彼は大学在学中の22歳ですでに兵役を終えている。国の義務を早々に済ませたことで極めて好感度が高く、他の若手俳優たちよりも足が地についた演技ができるのも、彼の武器だろう。

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2010年の除隊後、ぺ・ヨンジュンが当時大株主を務めていた俳優マネジメント企業キーイーストの"新人1号アーティスト"として契約し、俳優としての一歩を踏み出したパク・ソジュンは、ヨン様が見出した俳優としてデビュー当時から注目された。数本のドラマで徐々に頭角を現すと、2014年の『魔女の恋愛』で初主演。14歳年上のキャリアウーマンに積極的にアタックする年下男子役で視聴者たちを胸キュンの渦に巻き込むと、ここから止まらない快進撃が始まる。

『キルミー・ヒールミー』(2015年)

トップスターのチソンが多重人格者の主人公を演じて大絶賛されたヒーリング・ラブコメ。穏やかで誠実な財閥の御曹司ドヒョンを主人格とし、攻撃的な青年セギ、40代の中年男性フェリー・パク、自殺願望のある男子高校生ヨソプ、自由奔放な女子高校生ヨナなど7つの人格をチソンが見事に演じ分け、ファン・ジョンウムが彼の主治医となる新米精神科医リジン役を演じた。

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パク・ソジュンは覆面小説家でリジンの双子の兄オ・リオン役。リジンのよき理解者で、ふたりの仲良しぶりにほっこり。が、実は血のつながらないリジンに対して妹以上恋人未満の思いを秘めており、せつない表情で視聴者をときめかせたかと思うと、チソン扮する女子高校生ヨナからは猛烈なアタックを受けてタジタジになるなど、ロマンスとコメディを行ったり来たりするのが魅力的だ。脚本家のチン・スワンが「パク・ソジュン以外は考えられない」と、まっさきにキャスティングしたという逸話も。ちなみに韓国では、年末にお茶の間を彩ったスターやドラマを総括する"演技大賞"という賞レースがあるが、2015年はチソン扮する女子高生ヨナとリオンのシーンがあまりにも好評だったため、チソン&パク・ソジュンが男×男で"ベストカップル賞"に選ばれたことも話題を集めた。

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また、韓国では歌ウマ俳優がドラマの挿入歌を歌うこともめずらしくなく、パク・ソジュンは本作で「君を送る」という挿入歌も担当。リジンに向けた胸のうちを語るような歌詞がなんともせつない。ぜひ、彼の歌声にもご注目あれ!!

彼女はキレイだった』(2015年)

『キルミー・ヒールミー』から半年後、ファン・ジョンウムとの再共演を果たし、パク・ソジュンの人気を決定づけたのが本作。
美人で人気者のヘジンに、いつも勇気づけられていた肥満児のさえない少年ソンジュン。その後、ソンジュンは家の都合でアメリカに渡り、15年後、初恋のヘジンに会おうと韓国にやってきた。今やモデル並みにかっこよくなったソンジュンに対し、残念な容姿でぱっとしない人生を送っているヘジン(ファン・ジョンウム)は、彼の初恋を壊したくないと、イケてる親友ハリ(コ・ジュニ)を代役に仕立てる。後日、ヘジンはファッション雑誌の出版社に就職を果たすが、なんと上司はソンジュンだった。

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パク・ソジュン扮するソンジュンは、世界的なファッション誌のNY本社で主席エディターを務めた出来る男。オールバックのヘアスタイルに高級感あふれるスーツをクールに着こなす。仕事に厳しく、ヘマしてばかりの新米ヘジンを同姓同名の別人だと疑わずにしかりつけるのだが、やがて彼女に初恋のヘジンを重ねて惹かれるようになる。偽物のヘジンと本物のヘジンとの間で揺れ動く悩ましい表情に胸キュン。ついには初恋の人とは気が付かないままヘジンに愛を告白。彼女が服を汚してしまい、サイズが大きい自分のパーカーを貸してあげるとヘジンの袖をまくりながら、素直な想いを伝えるシーンは悶絶ものだ。普段はクールなのに、ヘジンの前では安らいだ表情を見せるのも萌えポイントだ。

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ちなみに2018年のラブコメ『キム秘書はいったい、なぜ?』でも、財閥企業の副社長というエリート役を演じているが、ソンジュンとはまったく違うナルシストの傲慢ツンデレキャラが大好評で、ファンが倍増した。

『ミッドナイト・ランナー』(2017年)

パク・ソジュンを語る時に、もうひとつ欠かせないのが鍛え抜かれた肉体美だ。「いつ、どこででも自信を持ってお見せできるようにするのが俳優の役割」と、常にトレーニングを欠かさない彼の作品には、ファンサービスといわんばかりにシャワーや水泳シーンがひんぱんに登場する。2017年のドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』では、元テコンドーのスター選手だったが挫折し、再び格闘技に挑戦するドンマン役で肉体美を披露するとともに、共感できるストーリーでも好評を博した。

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そして、その肉体美にアクションまでもが堪能できるのが、カン・ハヌルとのW主演で、韓国で大ヒットを記録した痛快アクション映画『ミッドナイト・ランナー』だ。行動派のギジュン(パク・ソジュン)と頭脳派のヒヨル(カン・ハヌル)は、警察大学で学ぶ熱血学生。ある日、2人は偶然に女性が拉致される現場を目撃して警察に通報するが、証拠不足と組織ゆえの複雑な事情で捜査は先送りに。一刻も早く助けなくては命が危ないと焦った彼らは、無謀にも自らで悪の組織に挑むのだった。

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卵子や臓器を売買するおぞましい組織が出てきて鳥肌が立つも、ギジュンとヒヨルのキャラクターが底抜けに明るく、2人が交わすおバカでテンポのよい会話を楽しみながら、1時間49分があっという間。組織の実態を把握し、悪漢に立ち向かうためにトレーニングを積む様子は、さながら『ロッキー』のようだ。途中、パク・ソジュン扮するギジュンが鍛える様子がクローズアップされるが、厚い胸板と割れまくった腹筋にビックリ。コロナ禍でゆるんだ自身の肉体に「これではいけない」とハッパをかけてくれること間違いなしだ。

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ラブコメで女性視聴者を魅了するだけでなく、男臭さと肉体美で男性視聴者からも圧倒的な支持を集めるパク・ソジュン。作品を、ぜひチェックしてほしい!!

なお、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」ではパク・ソジュン出演作品『花郎<ファラン>』『魔女の恋愛』が6月26日(金)より配信予定だ。

【著者プロフィール】
All About「韓国ドラマ」ガイド 安部裕子(アベ ユウコ)
https://allabout.co.jp/gm/gp/1193/

韓国エンターテインメントライター。97年に韓国ドラマの面白さに目覚め、これまでに約1100作品もの韓国ドラマを視聴。執筆業を中心にコメンテーター、韓流ロケ地ツアーのアドバイザーなども行う。

「キルミー・ヒールミー」(C) 2015 MBC
「彼女はキレイだった」(C) 2015 MBC
「ミッドナイト・ランナー」(C)2017 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

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