松本人志も唸る人間ドラマ!10年以上会話のなかった兄弟がビンタで和解

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ダウンタウン松本人志が局長を務める『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ、毎週金曜23:17~ ※関西ローカル)が、4月23日に放送。弟に謝罪して仲直りしたいという兄からの依頼に、インターネット上では様々な反響が寄せられた。

同番組は、視聴者から寄せられた依頼に基づいて、松本探偵局長が部下の探偵たちを野に放ち、世のため、人のため、公序良俗・安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事を徹底的に追求する娯楽番組。秘書はABCテレビの増田紗織アナウンサーが務め、石田靖カンニング竹山たむらけんじ田村裕麒麟)、真栄田賢スリムクラブ)、澤部佑ハライチ)が探偵として出演した。

同じ家に住んでいながらも10年以上会話がない弟と仲直りがしたく、間に入ってほしいと番組に依頼したのは、滋賀県在住の寺田さんという23歳の男性。寺田さんは、依頼を受けてやってきた探偵のたむらに、子供の頃に2歳年下の弟を毎日いじめており、そのせいで兄弟仲が悪くなってしまったと打ち明けた。

兄は4年間のニート生活を経て、アルバイト先で人と話すことの大切さや、家族のありがたさを感じ、このままじゃダメだと思ったという。「自分を変えるためにも、迷惑をかけてきた弟との関係を修復したい」と訴えた。

兄が「度を越していた」と話すいじめの内容は、「気に入らないことがあると弟に手を出す」「弟の貯金箱からお金を盗む」「弟のおやつを奪う」など。弟は小学校高学年になると兄である寺田さんとの会話を拒絶し、その状態が今も続いているという。

たむらが家に帰ってきた弟に依頼の内容を伝えると「ほんまに兄貴からですか? 意外ですね、信じられへん」と驚き、「なんかされるかなって怯えてたんですよ、いつも。足音聞こえるたびにめっちゃ怖かったです」と、いじめられていた頃の心境を吐露した。さらに、当時は「殺めたい」と思っていたことも明かした。

それでも弟は兄と向き合うことを決意する。兄弟だけで話すことになり、たむらと兄弟の両親は、その様子をモニタリング。10年以上会話を交わしてこなかった兄弟の間に、気まずい空気が流れる中、口火を切ったのは兄だった。「こうやって、いままで兄弟顔つきあわせて話すことなんてなかった。今日は、腹割って話したいと思って」としゃべりだすと弟は号泣。兄は続けて、「今までお前に何一つ兄らしいことできひんかったし、しようとも思ってなかったし。ホンマに最近それがすごい嫌になって。しんどい思いさせたし」と後悔をにじませ、「この先、こんな関係は嫌やし、謝りたい」と土下座をしようとする。

しかし、弟は「やめて! 兄弟やし。土下座は違うと思う」と制止。そして、「俺の言うこと、ひとつ聞いてほしい」と、お互いに1発ずつ殴り合うことを提案する。「俺も悪かったと思うこともあったし、それを俺にぶつけていい。やっぱ男同士やし。そっちのほうがスッキリする」という弟の意見を兄も承諾。最初は弟が本気のビンタで兄の頬を張ると、兄も本気の1発をおみまいした。

たむらからは「なんで兄貴が殴んねん!?」とツッコミがあったものの、2人は笑顔になり、弟から飛び出したのは「スッキリしたし、俺も。許す」という和解の言葉。無事に解決となり、スタジオの松本も「うーん、なんかよかったね!」と喜んでいた。また、探偵の竹山の「兄貴は土下座でしょ」という意見に対しては、「俺、弟やから。弟が兄に土下座してほしくないのはわかんねん。別にパワーバランスを変えたいわけじゃないから」と、弟の立場から理解を求めていた。

インターネット上では、依頼の意外な終着点に反響が続出。「兄なんで殴るねん! 心の底から“なんでやねん!”って声出た。けどすっごい人間ドラマを見させてもらった」「兄は兄で過去の自分を後悔してたやろなーとか、弟は弟で仲良くしたいけど未だに怖い気持ちもあって避けてたんやろなーとか考えながら見てたらなんか気づいたら泣いてた」「殺めたいと思ってた……ってよっぽどやで……それでも土下座を遮って、お互い殴ってスッキリしよって言った弟の器が素晴らしいわ」などのコメントが寄せられた。

次回は5月1日に放送される。

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