“バイオレンス監督”小林勇貴、かまいたち・山内健司のボケを新作映画に取り入れたと告白「いい波乗ってんね~」

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間宮祥太朗主演の映画『全員死刑』やギャラクシー賞受賞のドラマ『スカム』などで知られる小林勇貴監督が、10月22日に放送された『田村淳のコンテンツHolic』(MBS、毎週木曜24:25~)にゲスト出演。映画人が今学ぶべきものとしてバラエティ番組全般をあげ、例として『千鳥の相席食堂』(ABCテレビ)を紹介した。

日々多様なコンテンツを生み出すクリエイターたちが、自ら面白いと思うコンテンツを紹介する同番組。MCは、ロンドンブーツ1号2号田村淳が務める。淳は小林監督について「バイオレンス映画を中心に撮っている映画監督」と紹介されると「優しい人なのかなー? 気が乗らないなー」と及び腰。そしてパソコン越しにはなぜか画面をにらみつける小林監督が。淳が「どうも。初めまして」とおそるおそる挨拶すると、小林監督は「あっ! 初めましてー」と笑顔で挨拶。淳が「全然違うなー。メンチ切られているかと思った」と安堵すると、小林監督は「すみません! 今ちょっとオーディオに参加できてなくて」と笑顔で謝罪し、淳は「全然違う!」とツッコんだ。

小林監督は「テレビのカメラワークは圧巻です。映画にとってそれはまさに必要だなって思っていて」と、“テレビのバラエティ番組全般”をおすすめコンテンツとしてあげた。「なんとしても面白いものをゲットしよう、ハンティングしよう」という意識を絶賛し、テレビのカメラマンは決定的瞬間を抑えようとするが、映画は段取りやテストを重ねた上で“決定した瞬間”しか撮れないと、違いを説明した。

その上で、最近感動した番組として『千鳥の相席食堂』をピックアップ。かまいたち山内健司がアイスクライミングに挑戦するロケで「今年の山内、いい波乗ってんね~。隣の濱家、いい波乗ってんね~。スタジオ千鳥も、いい波乗ってんね~」とひたすらボケ倒し、後方にいたインストラクターの男性に「いいですか?」と促され、いそいそとクライミングに向かうという映像を紹介。

小林監督によれば「空気感を伝えるために、あのおじさんを1回入れて、その後(山内に)寄って、それで虚無感を伝えるためにまた引くのがすごい」とカメラワークを絶賛。さらに「いい波乗ってんね~」のフレーズを新作映画に取り入れたと告白。「暴走しているすごい怖い人が『いい波乗ってんね~』って言うのを入れようと思っていて、今、仮で入れてるんですよ」といい、「山内さんとカメラマンさんが作った恐怖の理論を取り入れたい」と自身の制作にもバラエティのカメラワークが大きく影響したことを明かした。

小林監督はこのほか、1973年に東映が公開した実録映画『実録 私設銀座警察』と映画『犬鳴村』の宣伝動画「恐怖回避バージョン」を紹介した。

次回は10月29日に放送される。

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