山田裕貴&秋田汐梨、ドラマ特区『ホームルーム』で“変態性”が開花?「ラブリンや幸子にとっては純粋な愛」

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山田裕貴、秋田汐梨
山田裕貴、秋田汐梨

――撮影に入る前にご準備されたことはありますか?

山田:今回、全裸になるシーンが多くて、初めて脱毛に行きました。全身ツルツルだと気持ち悪いかなと思い、そんなにやらなかったですけど、膝上までほとんど脱毛しましたね。めっちゃよくて、通いたいと思いました(笑)。

秋田:私は台本を読む上で、先生のことだけを見るために、先生が裸で幸子の部屋に忍び込むシーンは読み流すようにしていました。出来上がった映像を見て、こんなことされてたんだなって(笑)。

――忍び込んだ幸子の部屋での愛田の衝撃的なシーンもありますが、そういうシーンはアドリブがあったりするのですか?

山田:監督からこうやってとか言われてたっけ?

秋田:いや、もう段取りのときには……(笑)。

山田:俺が自由にやってたか!(笑)。汐梨ちゃんの事務所さんにお許しいただけて、汐梨ちゃん本人も悪い気がしないギリギリのラインを狙って、攻めました(笑)。ラブリン的には本当はもうちょっといろいろやりたかったんですけどね(笑)。

秋田:裸のシーンでは、本当に想像できないようなことがたくさんでてきますよね(笑)。

――小林監督の演出はいかがでしたか?

山田:僕は芝居の養成所に通ってたときに言われた「自分の魂が動かないのに、人の魂が動かせるか」という言葉を大事にしているのですが、小林監督も全く同じスタンスを持つ人で、自分と感覚が似ている人でした。演出部分でもシンクロすることが多くて、言わなくても何かが生まれていて。撮影も1カット長まわしで、僕らの集中がきれないように、テストをやったら本番とどんどんやってくれるので、すごくやりやすかったです。お芝居してる感じがすごくあって、すごくいい監督だなと思いましたね。

秋田:細かい演技指導をされるというよりは、気持ちを大切に芝居させてくださる方だったので、やりやすかったですね。感情を見せるシーンも、監督が現場の雰囲気をつくってくださって。また普段はすごく優しくて柔らかい方で、すごく楽しかったです。

――小林監督はラブスト―リーを手掛けるのは初めて。小林監督ならではラブストーリーの魅力はどんな部分だと思いますか?

山田:やっていて、人間ドラマを撮っているなと感じたんです。日に日に原作からいい意味で離れて、別の「ホームルーム」になっていて。僕自身の中でも響いていて、これは見てもらう人にしっかり届くんだろうと胸を張れます。あと愛を描いてる作品って、無限のパワーがあるなって思ました。仲間のためと友情を描いた作品はある程度入り込めますが、愛の話はより究極ですね。

――秋田さんは演じていて、手応えみたいなものを感じましたか?

秋田:今まで役に入れているのか自分では分からなかったんですけど、今回初めて役になれる瞬間が分かった気がして。自分で「今のシーン大丈夫だった」と思えたところがいくつかあったので、本当によかったなって思います。ちょっとだけ女優として自信がつきました。本当にちょっとだけですが(笑)。

――では、ご自身の中にあるちょっとした変態的な部分があったら教えてください。

山田:結構あるけど、話せないことばっかりですね(笑)。しいて言えば、家で物はバラバラに置いてあるんですけど、ちゃんと決まった位置があって、台本や資料、本などどこに何があるか今一瞬で分かります。少し動いてたら嫌なんです。あと、入り込むっていうことには強いかもしれないです。作品や漫画、ゲームなんかに入り込み過ぎて、テレビからくる主人公のせりふを僕が先に言ったりしたこともあります(笑)。ゲームとかやり出すと、ご飯とか食べなくなりますね。

秋田:なんだろう。今の山田さんのエピソードを超えられないです……。

山田:裸で潜り込んでた俺を見て、「かわいい」って言ってたじゃん?(笑)。

秋田:そうでしたっけ!?

山田:「かわいい」って言って写真撮ってたよ。この子も多分変態なんだと思いました(笑)。

秋田:(笑)。なんかこの作品で開花しちゃったかもしれないです(笑)。

――最後に視聴者へメッセージをお願いします。

山田:第1話を見てもらったら、「何このドラマ!?」ってなると思います。話が進んでいけばいくほど面白くなりますので、ぜひ続けて見てほしいですね。最後まで見てもらったら、愛に対する考え方が変わってるんじゃないかな。汐梨ちゃんはラストで怖い顔してるので、注目してほしいです。すごいっすよ!

秋田:ありがとうございます(笑)。1話の30分の間で愛田先生のイメージがコロコロ変わってしまうので、30分間があっという間だと思います。この作品はただの恋愛ドラマではない魅力があると思うので、原作ファンの方はもちろん、普段こういう作品を見る機会がない方にも見ていただきたいですね。

山田:あとこんなに裸になったこともないし、マネキンの足を舐めたのも、女性の靴下を口で脱がしたのも初めてで(笑)。ラブリンのいろいろな面白い変態的な部分が見られますが、その裏には純粋過ぎて愛を上手く表現できない悲しみがぶつけられているんです。最終話まで見たら泣けると思います。

(写真・文:高山美穂)

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