ニューロティカが映画『あっちゃん』完成会見出席、あっちゃんの裏話も発覚!?

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パンクバンド、ニューロティカの結成30周年と、そのフロントマンでボーカルを務める“あっちゃん”の生誕50歳を記念して制作されたドキュメンタリー映画『あっちゃん』の完成&公開決定記者会見が、2月10日(火)、新宿LOFTで行われ、“あっちゃん”ことイノウエアツシ、JAMES(G)、KATARU(B)、NABO(D)、ナリオ監督が出席した。

2014年に結成30周年を迎えたニューロティカは、バンドブーム全盛の‘84年に結成、‘90年にメジャーデビュー。THE BLUE HEARTS、JUN SKY WALKERと並び“80年代ロック御三家”と称されており、氣志團、175Rなどに影響を与え続けてきた伝説のバンドだ。現在、唯一オリジナルメンバーのあっちゃんは、普段はお菓子屋の若旦那として働いており、ライブ時にはトレードマークのピエロ姿でパフォーマンスを繰り広げている。

ライブ総数1,700回、新宿LOFTでは260回と最多出演を誇る彼らにとって思い入れの強い場所での会見。あっちゃんは「バンドも自分も節目ということで、メンバーと話し合って、何かやらなくちゃというか、こんなことをやってみようという感じで、制作を開始し、無事出来あがりました。クラウドファンディングで多くの方にご支援をいただき、本当に感謝しています。“ニューロティカをやる”というのは、自分の為でもあり、みんなと楽しむ為でもあるというのがその答えです」とあいさつした。

ナリオ監督によると、「1年半かけて撮影を行いましたが、撮影をすればするほど、誰からも愛されるキャラクターということがわかります。イノウエアツシは本当にすごい男。皆さんも映画をご覧いただけたらそのように感じると思います」と述べた。

KATARUは、「何においても、僕らメンバーのことを一番に考えてくれるリーダーですが、私生活では僕らも知らなかったところまで描かれていて発見がありました。でも、僕、映画で悪者になってませんか?(笑)」とナリオ監督に問うと「あっちゃんがバンドを辞めたいと思ったことがあると明かすシーンがあるんですが、原因がKATARUさんだったんじゃないかなって(笑)。でも、ちゃんと編集していますよ。そこを含めて映画を楽しんでいただけたら」とフォローした。すると、あっちゃんが「一番最初にバンドを辞めたいと思ったのは、野外ライブに出た時、当時付き合っていた女性が他のバンドで大盛り上がりしていて。“アホか!”って言いつつも“負けた~”と思って辞めたくなりました」と吐露し笑いを誘った。

続いて、加入したばかりのJAMES、映画製作を最初に提案したNABOからも賛辞の言葉をうけると、あっちゃんは「褒めらるのが苦手なので気持ちが悪い。“裏あっちゃん”の話をしよう」と提案。「ライブ前日にお酒を飲むと女の子とキスする」「女の子のストライクゾーンが広い」「二十歳以下が好き」と暴露され、男50歳、独身のあっちゃんを逆に慌てさせていた。

なお、本作の制作資金は、クラウドファンディングサイトCAMPFIREで全額が集められ、当初の目標金額375万円を大幅に超える金額940万3,669円が全国のファンから集まった。これは、日本のクラウドファンディング史上、自主製作映画では過去最高額となる。メンバー同士の確執やメジャー事務所との契約、実際の給料なども包み隠さず描き、1980~1990年代バンドブームの真相を浮き彫りにするほか、お菓子屋の若旦那としてのあっちゃんの日常にも迫る。

映画『あっちゃん』は、4月18日(土)より渋谷HUMAXシネマ、シネマート心斎橋ほかにて全国順次公開する。

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