ミルクボーイ、後輩の挨拶が薄かった理由に「心当たりある」

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現在、テレビ大阪公式YouTubeチャンネルで先行配信中の『チャリンジャーZ』が、 9月5日(日)から4週連続で新シリーズ番組『チャリンジャーZ ~地方笑生 自転車 バラエティー~』(テレビ大阪、毎週日曜11:55~)としてスタートする。17日、初回の収録を終えた番組MCのミルクボーイ駒場孝内海崇)と番組プロデューサーの川辺圭祐がオンライン会見に出席した。

『チャリンジャーZ』とは、ピン芸人・今井らいぱちが“チャリンジャー”(=チャリ+チャレンジャー)として、大阪43市町村の中から“チャレンジ・ルーレット”で決まった行き先へ向けて自転車で走行。その道中の市町村にある「Z級」(飛び抜けてすごいヒトやモノ)をひとつ見つけてゴール到着後に市町村の「大阪をPRする歌」を制作し、それをTwitter、Instagram、TikTokへ投稿。再生回数により次のゴールに向けての軍資金が獲得できるというもの。コロナ禍で疲弊した関西を元気にする“地方笑生”自転車バラエティーだ。

会見が始まってすぐ、トミーズ海原やすよともこ今田耕司から届いた番組MC就任を祝う応援メッセージが紹介され、内海は「めちゃくちゃ豪華! ありがとうございます! うれしいわ~」、駒場も「記者会見でこんな大先輩からのエール!」と感激。とくに駒場は、初のテレビ番組レギュラーが海原やすよともこの『やすとものどこいこ!?』(以下『どこいこ!?』)だったこともあり、感慨深げ。「『どこいこ!?』の出演が決まったという連絡を受けたのが、今田さんと宮古島旅行する時の飛行場やったのよ。そこで連絡をもらって、すぐ今田さんに『今、レギュラー決まりました!』と報告したのを思い出しました。今、同時にその方々が出てきたので、こんなメッセージをいただけて感慨深いですね」としみじみ語っていた。

――こういった過酷なロケ番組をやる理由と、今井らいぱちさんを起用することになった経緯は?

川辺P:このコロナ禍でもなんとか関西の皆さんを元気できればという思いで、ディスタンスを守りながらロケを進めているところです。どうしてもコロナの影響で、普通にできるはずの人とのつながりやふれあい、優しさを感じにくいので、我々としては大阪を元気にするために、可能な限り見せることで、コロナ禍が明けた後に「ここ行ってみたいな」と思ってもらえるようになればなと。らいぱちくんは1年以上前から注目していたんですが、体力もありますし、笑いの切り口が人と違っていて、非常に芸のよさがある。関西の皆さんに見たことのないような笑いを届けたいと思い、らいぱちくんを起用しました。

ロケの様子
ロケの様子

――1本目の収録を終えた感想を教えてください。

内海:今井らいぱちがめちゃめちゃ頑張っていて、町の色んな人に怒られていて、泣きそうになりました。厳しい声もいただいていたり……。ディレクターさんからも愛のあるアドバイスとかもいただいてて、凄いなと。ドキュメンタリーです、これは。あと、大阪の様々なところにZ級のものを見つけに行ってますので、知らないことも沢山あっておもしろいです。

駒場:『M-1』で優勝しといてよかったです。もしかしたらチャリンジャー側やったと思ったらゾッとするので。僕らはロケVTRをスタジオで見させてもらう側なので。でも、本当に本気でやってるからめちゃめちゃ見ごたえがある映像でした。愛のあるいじられ方もしてるので、このままずっと見てられる。食い入るように見ました。

収録の様子
収録の様子

――ロケVTRを見ながらワイプでツッコむという形ですが、初回の収録を終えて難しさやおもしろさは?

内海:短いVTRが何本かあって、終わった後すぐ僕らの感想なんです。そのあとに、VTRに出てきた内容を、例えば夫婦の話なら「ミルクボーイさん、夫婦生活どうですか?」とか話を振られるんですよ。なんか、10個くらいそれがありまして、「トーク番組やん!」と思いましたね。見るだけと聞いてたのに、こっちもめちゃくちゃトークを用意しなあかんという。だからけっこう過酷です。

駒場:ワイプは難しいですし、このあとほんまに「なに喋ろかな」とばっかり考えて、VTRを見てない時があります(笑)。でも、千鳥さんの番組(『相席食堂』)と違うのは、進行にウーデンジェニファー 里沙(テレビ大阪アナウンサー)さんがおられるので、そこで違う感じにしてくれるから、それはいいな、と思います。

――ミルクボーイから見て、今井らいぱちさんはどんな後輩ですか?

内海:らいぱちは、ピンになってからも芸達者でがんばっていますし、ヒガシ逢ウサカ(今井らいぱちの前コンビ名)時代から、会ったら喋るくらいの仲やったんですが、やっぱりM-1を獲って以降によりちゃんと挨拶してくれるようになりましたね(笑)。それまではちょっと薄かったですよ。らいぱちが結構結果を出している時はちょっと薄かったですが、僕らがM-1を獲ったらちゃんと挨拶してくれるようになりました。

駒場:その薄い理由に心当たりがあるんやけど……。僕ら、10年以上前にbaseよしもとで単独ライブをした時に、集団コントをしたんですよ。そこに、NSCの人にエキストラとして10人くらい入ってもらったんです。その中に、当時のNSC現役生やったヒガシ逢ウサカがいたんですよ。そのコントがめちゃスベったんです。めっちゃ人を集めて、「これおもろいやろ」ってやったのに、めちゃスベって。だから、その時のエキストラは全員、僕らのことめちゃくちゃ下に見てると思います。だから原因はあるんです。あんなに集めて稽古してめちゃスベったら挨拶しないと思います(笑)。

内海:僕が教祖様みたいなコントで、拝ませるだけで。それでスベりまして、たしかに挨拶薄くなるわ。らいぱち、ごめん。

駒場:10年かけてやっと今、優勝できてよかったですよ。あのままやったら“スベった先輩”やから。

――番組の見どころと、どういう風に盛り上げたいか教えてもらえますか?

内海:らいぱちが、大阪のみんなが知らないZ級なモノを探しているのでそれを見ていただきたいのと、素人の町の皆さんも面白い方がいっぱい出てくるんです。最近そういう濃い感じの番組があまりない気がするので。だから、お昼に放送と聞いてびっくりしたんですが、家族で見られる楽しい番組なのでぜひ盛りあげたいと思います。

駒場:僕ら、ロケをスタジオで見て、「あぁ」とか言ってますけど、僕らも勉強してるところがあります。ロケ先の取材許可とかを、店から出てくる時にらいぱちの出てき方が悪くてそれをナレーションにツッコまれてることあるんですけど、僕らも「知ってる、知ってる」と言いながらドキドキしてるっていう(笑)。だから、僕らも勉強しながらやってると思いながら見てもらうと楽しいかなと思います。

――スタジオから今井らいぱちさんを応援するとのことですが、応援に力が入るのはどんな時ですか?

内海:第1回を見ていただいたらわかると思うんですけど、笑いに厳しいお母様が登場するんです。結構普通に怒られているので……。僕らは最近、M-1を獲ってからロケに行かせてもらうことが増えたので、町の方も「あ、ミルクボーイさんや!」って近寄ってくれるんですね。それがどれだけありがたい状況なのかというのを再確認しました。らいぱちはまだまだ出てきたでですから、町の方も知らないので、そこかららいぱちがどうやってコミュニケーションを取っていくか、というのが見どころやと思います。うまく番組が浸透していけば、「見たよ!」という声があがるかもしれませんし。そういう、らいぱちが成長する姿も見ていきたいですね。

駒場:スタッフさんも結構辛口なので、そこも見てほしいですね。スタッフさんも厳しくらいぱちに言うんです。だかららいぱちは、町の人とも戦いですし、スタッフさんとの戦いもあるので、そのへんも注目してほしいです。

――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

内海:日曜お昼11時55分から、ご家族で見るにはぴったりのアットホームな温かい番組やと思います。本当にらいぱちが、頑張っている姿に元気をもらえると思うので、ぜひ見ていただきたいです。

駒場:僕は初めてテレビのレギュラー番組に出させていただいたのがテレビ大阪さんの『どこいこ!?』なので、今はこの番組は4週ですが、そうとは言わずにずっと続いて、テレビ大阪の(外壁の)壁のやすともさんのポスターの、最初は端っこでいいので、そんなとこからでも貼ってもらえるくらい代表されるような番組になれたらいいです。お昼は『チャリンジャーZ』を見て、3時からは口直しに『どこいこ!?』を見てもらう、という感じの(笑)。

内海:らいぱち大変やん! 続くことは願いたいけど、らいぱちのこと考えてへんやん!(笑)。

駒場:らいぱちは足がムキムキになると思います(笑)。まずは大阪を元気に、というコンセプトで始まりましたけど、日本を元気にするっていうくらい、僕らもがんばりたいと思いますのでぜひ見てください。

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