田村正和さんとイチローの共演が話題だった「フェアな殺人者」が再び!「この回はホント面白すぎる」

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4月3日に亡くなった俳優の田村正和さんをしのぶ追悼特別番組として、ドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)が5月20日と21日に放送された。前後編でオンエアされたのは、元プロ野球選手のイチローがゲスト出演した「フェアな殺人者」。田村さん演じる古畑任三郎と犯人役のイチローのやり取りに、インターネット上では絶賛の声が寄せられた。

ドラマ『古畑任三郎』は、警部補の古畑が完全犯罪をもくろむ犯人たちの難解なトリックを卓越した推理力で解いていく1994年放送スタートの大人気ドラマシリーズ。豪華ゲストの演じる犯人と古畑の対決が大きな見どころとなっており、連続ドラマとして3シーズン続いた他、数々のスペシャルやスピンオフなど、12年間にわたって国民から愛され続けた。「フェアな殺人者」は2006年1月放送のドラマスペシャル。当時、現役のメジャーリーガーだったイチローが出演したことも大きな話題となった。

「今回の犯人は常にフェアプレーを好むスポーツマンです」という古畑の独白から始まるストーリーは、メジャーリーガーのイチローが一時帰国して滞在するホテルにやってくるところから幕を開ける。警察を退職してホテルの保安課に再就職した向島(小林隆)を訪ねた古畑と今泉(西村まさ彦)と西園寺(石井正則)の3人は、偶然にも保安課の控室にやってきたイチローと対面。実は、イチローと向島は異母兄弟で、向島は「いままで隠していてすいませんでした。弟なんです」とイチローを紹介して3人を驚かせる。

さらに、向島にはもう一つだけ古畑に言っていなかった秘密があった。古畑が帰った後、イチローが宿泊するスイートルームを訪れた向島は、以前から脅されているフリーライターの郡山(今井朋彦)と会うことをイチローに告げる。郡山は向島のある弱みを握り、1千万円を要求していた。しかし、イチローは「俺が会うよ。兄貴の問題は俺の問題だ」と言い、郡山の殺害を決意。その夜、ホテルの地下駐車場に停めてあった盗難車の中から、郡山の死体が発見される。

当初は自殺かと思われていたが、古畑は車内に落ちていたマッチをヒントに、すぐさまイチローまでたどり着く。イチローは郡山と会ったことを認めつつも、「古畑さん、僕は嘘はつかない。でも言えないことがあるんです」と宣言。一方、兄の向島は「あの人は凄腕の刑事だ。あの人が出てきたということは、いずれは全てがバレる」と動揺していた。

古畑は、犯人がマッチを車内に残したのはワンサイドゲームを嫌うフェアプレーの精神からの行動だったと推察。その上で、「向こうがフェアプレーで勝負するんだったら、私だって受けて立つ。その代わり、どんな手を使ってでも彼を追い詰めてみせます。最後には自白させてみせます。この試合、負けるわけにはいきません」とイチローに言い放つのだった。

野球選手とは思えないイチローの高い演技力や、古畑とイチローのバッティング対決など、見どころ盛りだくさんの回だけあり、インターネット上では再視聴組と初視聴組からのコメントが殺到。「この回はホント面白すぎる」「放送当時もワクワクしながら見てた」「イチローマジで演技上手いな……」「イチローに釣られて初めて見たけど普通に面白い」などの声が上がっていた。

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