竹財輝之助、猪塚健太からの“ラブレター”に涙「君の書く文字が好き」

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竹財輝之助猪塚健太がW主演を務める『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』の上映記念舞台挨拶が2月27日、東京・新宿ピカデリーで開催。竹財、猪塚をはじめ、吉田宗洋三木康一郎監督が登壇した。

動画配信サービスFODで最速100万回再生を突破し、地上波放送もされた大ヒット作「ポルノグラファー」シリーズを映画化。官能小説の「口実代筆」という奇妙な出会いを経て恋人となった木島理生(竹財)と、大学生を経て社会人になった久住春彦(猪塚)が織りなす人生の物語を、切なくも美しく描き出す。

竹財輝之助
竹財輝之助

「今日のメガネは、春くんに選んでもらいました」と嬉しそうに報告した竹財は、「感慨深いというか、感無量。ファンの方の後押しがすごく大きい作品なので、幸せです」としみじみ。猪塚も「3年前は、このような舞台挨拶ができるとは夢にも思ってなかった」と話し、「理生、春彦的にも、感謝の思いを届けたいと思っています」と支えてくれたファンへメッセージを送った。

猪塚健太
猪塚健太

ここで「チームワーク」について聞かれた吉田が「全員が僕に尊敬の眼差しを向けてくれて」と切り出すと、「スベッてますよ~」と猪塚。改めて吉田は「いろんな人との出会いを重ねて、こうやって作品を愛してくれた方と劇場でお会いできた。これで完結しますけど、これからもこの作品を愛していただければ」と呼びかけた。ところが、MCから「お客さんも含めてチームワークということですね」と声をかけられると、監督から「まとめられちゃってんじゃん!」とするどいツッコみが。これにはキャスト一同大爆笑だった。

吉田宗洋
吉田宗洋

本作の撮影について、監督が「テレビではキスシーンのこととかも結構話しましたけど、今回は勝手にやるので。カップルみたいに」と語ると、竹財は笑いながら「ちょっと距離あるなとか、相変わらず言ってくれましたよ?」と述懐。猪塚も「最初にその言葉でスイッチが入ったところもあるし」と続き、竹財が「畳で撮った絡みで……」と話すと、監督は思い出したように「あれは弱かったですね。それは言ったかも。でも、(基本的には)自分達で勝手にやってた感じ」と振り返った。

また、ここでしか言えない本音を聞かれた竹財は「各取材で『僕、もうこれ以上、木島理生をやりません』と言ってきたんですけど、本当は誰にもやらせたくないです」と告白。「僕の意志表明というか、思い残すことなくやりたかったので言ってきちゃったんですけど。『寂しい』と言ってくださる方がいたので」と真摯に打ち明けると、猪塚も「よかったぁ」と安堵し、会場からも温かな拍手が起こった。

一方猪塚は、「何も気にすることなく、全国のみなさんに直接会って感謝を伝えたい」と悔しい本音を吐露。竹財は「僕は、吉田くんと猪塚くんを拉致して、全国を回りたいなと思っていました」と明かすも、監督から「吉田はいらないんじゃない?」とまさかのコメント。吉田が「集合場所だけ教えてもらっていいですか? そしたら自分で」と話すと、「こういう返しをするんですよ」(監督)、「こういう絡みだぞ!」(竹財)と次々にダメ出しが。ところが吉田は「これがチームワークです」と胸を張り、猪塚も「このチームワークで全国に行きたいなと思っているのが本音です」と楽しそうに語った。

吉田宗洋、猪塚健太、竹財輝之助、三木康一郎監督
吉田宗洋、猪塚健太、竹財輝之助、三木康一郎監督

続く吉田が、作品を撮り終え「猪塚くんとやっと話せるようになった」と語ると、猪塚は「えっ!? どういうことですか?」と驚いた様子。吉田が「俺ね、ちょっと意識していた部分があって」と役を引きずっていたことを明かすと、猪塚は「ライバル視的な。吉田さん、子供ですね」と余裕の返答。吉田は「なんでそんなこと言うんだよ!」と声を荒げるも、最終的には「女々しいんです、僕。たぶん」と受け入れていた。

また監督が「もう1回このメンバーでやりたいです」と本音を明かすと、会場全体が大きな拍手に包まれる。「せっかくここまでやってきたチームなので、ここで終わらせるのはもったいないなと思っています」と続編に意欲を見せると、猪塚と竹財も「めちゃめちゃ嬉しい」と笑顔を見せた。

ここで、猪塚から竹財へ感謝の気持ちをしたためた手紙のサプライズ(※手紙の全文を文末に掲載)。手紙を受け取った竹財は、「ありがとう。ありがとう。ありがとう」と愛おしそうに手紙を見つめ、「こういうサプライズはやめてほしいですね」とこぼしながらも、「君の書く文字が好きなんだ」とぽつり。「綺麗な字、ありがとう。泣きませんよ」という言葉とは裏腹に、その瞳には涙を浮かべていた。

猪塚健太、竹財輝之助
猪塚健太、竹財輝之助

最後に竹財は「あえて自画自賛しますけど、ほんっとにいい映画だなって思います。こんなに最高な恋愛映画はないんじゃないかな」と力強くアピール。「この場に立たせていただけて、本当に幸せです」と感謝の念を伝え、イベントを締めくくった。

竹財輝之助
竹財輝之助

<猪塚から竹財への手紙全文>
竹財輝之助様

竹財さん、ドラマから一緒に駆け抜けてくださりありがとうございました。そして、木島理生をこんなにも魅力的に演じてくださり、本当にありがとうございました。そのおかげで、僕も春彦を全うすることができました。今こうして手紙を書きながら、この2年半をさかのぼっているのですが、本当にあっという間で、うれしいことばかりだったなぁと思う反面、でもそういえば自分、最初はあまり楽しめなかったよなぁということも思い出しました。上手くやらなきゃとか、これでホントにあってるのかなとか、変に考えすぎて全然余裕がなかったんです。

でもそんな時、ふと隣にはいつも竹財さんがいて、僕や周りのスタッフさんを常に気遣ってくれたり、かと思えば「舌入れるからな」と、急に男勝りにリードしてくれたりと、役者として頼れる姿をすぐそばで見せてくれていました。そんな竹財さんの姿に僕は、“あぁ僕は、とにかくこの人に身を任せて、ポルノグラファーの世界を楽しもう。とにかくこの人と一緒に感じるまま、この時間を生きよう”と、自然と思えるようになれたのです。そう思えたことって、僕の中では本当に大きいことだったんですよね。

竹財さんは、「ただ好き勝手にしてただけだよー」なんて言いそうですが、そんな竹財さんが自然と持っているその人柄に、僕は無意識に魅了されていたんだと思います。もしかしたら、もうその時点で、先生に惹かれていく春彦という関係ができあがっていたのかもしれません。

こうやって手紙を書いていると、竹財さんと一緒にできたことは、本当に幸せだったんだなと気づかされます。理生さんと春彦もこんな風に手紙を通して、自分の気持ちを確かめながら、心を通わせていたんですよね。なんだか、とても感慨深いです。

竹財さんは、尊敬する先輩であり、頼れる戦友でもあり、言葉ではいい表せない絆みたいなものもあったりで、とにかく僕の中では特別です。「ポルノグラファー」はこれで完結ですが、これからもたまには会って、声を聞かせてください。ゴルフを教わるのも秘かな楽しみです。最後になりますが、改めまして、理生さんを生きてくださって、本当に本当にありがとうございました。

猪塚健太

猪塚健太、竹財輝之助
猪塚健太、竹財輝之助

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