竹財輝之助、池脇千鶴の印象を語る「すでに存在自体が“新”そのもの」

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池脇千鶴が主演を務めるオトナの土ドラ『その女、ジルバ』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23:40~)。2月13日に放送された第6話に、竹財輝之助演じる白浜峻輔が登場。突然店に現われた白浜から花束を贈られた笛吹新(池脇)は気持ちが揺れ……。新、そして「OLD JACK&ROSE」の面々にとっても、後に大きな影響を与える謎の男・白浜を演じる竹財からコメントが到着した。

「第23回手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞した有間しのぶによる話題作が原作。人生を諦めかけていた40歳の新が、超高齢熟女BAR「OLD JACK&ROSE」の扉を開き、どんな時代も明るくポジティブに生きてきた熟女ホステスたちの影響をうけ、前向きに歩み始める物語。

白浜峻輔(竹財輝之助)、笛吹新(池脇千鶴)
白浜峻輔(竹財輝之助)、笛吹新(池脇千鶴)

<竹財輝之助 コメント>
――ドラマの感想と今回演じる白浜峻輔について教えてください。

僕も主人公の新と同じで現在40歳で、つい年齢のことを言うことが多くなりましたが、そんなことを気にするのが馬鹿らしくなるような作品ですね。お姉さま方の力強い台詞が印象に残ります。僕が演じる白浜は一言で言うと“謎の男”でしょうか。ブラジルをルーツに持っている根無し草ですが、その部分はあまり見せないようにしようと監督ともお話していて「この男、何かあるのでは?」とミステリアスな部分がうまく表現できればと思っています。

――池脇千鶴さんと共演された感想は?

素晴らしい俳優さんだと思っていましたが、現場に行くと僕の知っている池脇さんがいなくて、すでに存在自体が“新”そのものだったんです。(BARに飾ってある)ジルバの写真も、池脇さんの表情が素晴らしく圧倒されました。撮影は緊張感を持って身の引き締まる思いで臨むことができました。池脇さんには俳優とプライベートのスイッチの切り替えなど、色々聞いてみたかったですね。

――竹財さんご自身“40歳”という年齢に重みを感じることはありますか?

年齢を重ねて「今、脂が乗ってきている時じゃない?」と言われることは多くなりました。でもここ最近、体と頭のズレを感じる時もあります。何でもないところで転んだり、階段につまずいたり(苦笑)。キャリアを積んで仕事ができるようになってきた一方で、体力は落ちていくような、反比例を感じる年代です。それもあって、10kg近く体重を落としたのですが、よく動けるようになって調子がいいんです。この体力を維持していきたいですね。

白浜峻輔(竹財輝之助)、大田原真知(中尾ミエ)
白浜峻輔(竹財輝之助)、大田原真知(中尾ミエ)

――男性から見てBAR「OLD JACK&ROSE」の魅力はどこにあると思いますか?

僕も仕事で地方に行くと、数人でスナックのようなお店に入る時もありますが、こんなに綺麗で元気でパワフルな人が揃っているお店には出会ったことはありません。玄関のドアに「40歳以上」と書いてあるホステス募集の張り紙を見かけたら、興味本位でつい入ってしまうでしょうね(笑)。BAR「OLD JACK&ROSE」の常連さんは年配の方も多くて、おそらく社会的にキャリアがあって、家族にも弱みを見せられない年代の方だと思います。そうした方々にとってこのBARはきっと甘えられる場所なんでしょうね。

――新と「OLD JACK&ROSE」の出会いのように、竹財さんの転機はありますか?

このお仕事を始めた転機といえば『仮面ライダー剣』(2004年~2005年、テレビ朝日系)です。ほとんどお芝居をしたことない状態で、カメラマンさんなど現場の技師さんにもたくさん怒られ、アドバイスもいただき、俳優としてとてもありがたかったです。また『緋の十字架』という昼ドラで(2005年、東海テレビ・フジテレビ系)で西村和彦さんとご一緒したときに色々教えていただいたことも思い出に残っています。たとえば「胸をつかむ時に一度体を押してから引っ張り上げると動きもつくし痛くない」といった細かいポーズを技術として持っておくといいと教えていただきました。

――視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。

背中を押してくれる台詞も多く、それぞれの生き様を感じていただける作品だと思います。コロナ禍のストレスも多いですが「頑張ろう」「この先楽しいことがありそうだな」と思わせてくれるお姉さま方がいらっしゃるので楽しんでいただければと思います。僕の演じる白浜に関しては、ちょっとした異物が出てきたなと思ってくだされば嬉しいです。

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