「呪術廻戦」芥見下々の素顔はお笑いマニア!?テレビメディア初出演にファン歓喜「声やさしくて好き」

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ケンドーコバヤシと芥見下々がトークを繰り広げた
ケンドーコバヤシと芥見下々がトークを繰り広げた

大人気コミック「呪術廻戦」の作者・芥見下々が、FODで配信中の『漫道コバヤシ』に出演し、漫画家になったきっかけや、作品にまつわる秘話などを明かした。

フジテレビONE スポーツ・バラエティでも放送されている同番組は、“漫画大好き芸人”のケンドーコバヤシが、漫画家の仕事場や編集部を訪れ、漫画家たちからコアな話を引き出す漫画専門番組。この日は、コミックの累計売上が3000万部を突破した「呪術廻戦」の作者である芥見がゲストとして出演。芥見がテレビメディアに登場するのは今回が初。顔出しNGのため、「呪術廻戦」の登場キャラクター・メカ丸を通じてトークを繰り広げた。

2020年に同番組の「漫道コバヤシ漫画大賞」のグランプリに選ばれた「呪術廻戦」は、“呪いの王”両面宿儺と肉体を共有することになった高校生・虎杖悠仁の戦いを描く「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中のダークファンタジー。FODでは、コミックの電子書籍版が購読できる他、FODプレミアム(月額888円・税抜)に加入することでテレビアニメシリーズも見ることができる。

さっそくケンコバから「漫道コバヤシ漫画大賞」グランプリのトロフィーを渡された芥見は「実は、デビュー前に漫画賞を獲ったことがなくてですね、こういった賞をいただけるのは、非常に光栄でございます。実家の母も泣いて喜ぶと思います」とコメント。また、「ここまで大ヒットするとは予見していましたか?」と聞かれると、「いや、してなかったというか、今でもちょっと現実感がない感じがあります」と回答し、ケンコバから「目を覚ましてください、現実ですよ」とツッコまれていた。

生粋の“ジャンプっ子”だったという芥見は、小学校4年生のときに連載がスタートした「BLEACH」に衝撃を受け、漫画家への夢を抱きつつ、周りが就職活動を始めた頃に初めて本格的な漫画の執筆を開始。最初に描いた作品はギャグ漫画だったそうで、賞を獲ることはなかったものの、担当編集者に「才能あるよ」と言ってもらえたことが漫画を描く上でのはげみになったという。

こうして、いくつかの短編を経て、2017年に「呪術廻戦」の前日譚となる「東京都立呪術高等専門学校」が増刊号の「ジャンプGIGA」に掲載。しかし当初、続けて「呪術廻戦」を描くつもりはなく、本誌連載では別の漫画を描こうと思っていたのだとか。芥見は「アイドル格闘物みたいな話をやろうとしていて」と告白。しかし、担当編集者にプロトタイプを見せたところ「マジでやめたほうがいい」と止められて、「呪術廻戦」を描くことになったという。

さらに、「呪術廻戦」に登場する各キャラクターの造形や、物語の作劇法などにも話が及び、「ワンピース」や「NARUTO」「僕のヒーローアカデミア」「HUNTER×HUNTER」など、他作品の名前も続出。また、漫画だけではなく、映画やバラエティ番組からも影響を受けたという芥見は「『あらびき団』世代なんですよ。本当に好きだったんですよ」と打ち明け、ケンコバを驚かせた。

お笑い好きとして毎年『M-1グランプリ』も見ているそうで、芥見は「M-1はすごく勉強になりますね。特に今、ジャンプでネーム回して、少年誌という規格に合わせられなくて迷っている人は見てほしいです」と主張。芥見は2019年の大会ではオズワルドが一番おもしろいと思ったが、ネタを覚えているのはチャンピオンに輝いたミルクボーイだったとし、「ああいうパッケージ能力みたいなものが、テレビには求められている」と分析し、少年誌も同様であることを示唆した。

他にもペンネームの由来や、アシスタント時代の話など、レアな話題がいくつも飛び出し、インターネット上では反響が殺到。「芥見下々先生の声やさしくて好き。M-1の話で興奮してておもしろかった」「楽しかった。笑ったし先生の喋りいいなぁ。濃厚だった。ファン喜んじゃう」「ケンコバがオレの聞きたいこと全部聞いてくれたのホント嬉しい」などの声が寄せられていた。

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