平祐奈&佐藤寛太の息ぴったり対談!高校生役は「まだイケる」「これが最後かな」『ヒミツのアイちゃん』インタビュー

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平祐奈さん、佐藤寛太さん
平祐奈さん、佐藤寛太さん

平祐奈さんと佐藤寛太さん(劇団EXILE)が出演するFODオリジナル連続ドラマ『ヒミツのアイちゃん』が、2月19日(金)24時から配信スタートします。「Cheese!」(小学館)で連載され、Cheese!フラワーコミックス史上一番売れた人気コミックが原作。平さん演じる男勝りな女子高生・香住愛子と、佐藤さん演じるバスケ部のイケメン・天野玲欧の恋愛模様が、ハイテンションで描かれます。

ふだんはショートカットで女子からもモテモテの愛子ですが、実は兄が経営するメイドカフェで黒髪ロングヘアの“舞”としてバイトしているというヒミツの持ち主。そこに客としてやってきた玲欧に一目惚れされ……。ドラマは、平さんが演じる“愛子”と“舞”という2つの顔も見どころとなっています。

「よろしくお願いします!」と元気いっぱいに挨拶してくれた平さんに対し、「お願いします」と低いトーンでキメる佐藤さん。「渋い俳優っぽい感じでいきたいの」という佐藤さんに、平さんが「今さらいいよ」とツッコむなど息ぴったりのおふたりに、撮影秘話を語っていただきました。

――雰囲気の良さが伝わってきますが、最初から打ち解けられたのでしょうか?

平・佐藤:わりとすぐでしたね。

撮影中も息ぴったりの平祐奈さんと佐藤寛太さん
撮影中も息ぴったりの平祐奈さんと佐藤寛太さん

――距離が近づいたきっかけは?

佐藤:きっかけは……ハイタッチ?

平:(ハイタッチをして)はい、これです(笑)。

佐藤:俺、わからないんですよ。なんで俺みたいなヤツに(テンションを)合わせてくれるのか(笑)。やりたいように生きている人間なのに、よく撮影の空き時間も一緒にいてくれるなと……でも俺、イイヤツだからな。

平:本当にそう。根はイイヤツで、憎めない可愛らしさがあるんですよね。

佐藤:どっちが年上でしたっけ?(笑)。

平:(笑)。私が2歳下なんですけど、寛太くんは監督も含め、誰に対しても「前に会ったことがあるの?」という距離感なんです。だから、いつの間にか敬語を使うのを忘れちゃって。年上なのに申し訳ないなと思っていたけど、気づけばその“申し訳ない”もなくなりました(笑)。本当にいつでもフラットなので、気を使うこともないですし、すごくありがたかったです。お芝居もやりやすかったですね。

佐藤:俺も、本当に気を使わないな。(愛子姿でショートヘアの)カツラを被っている時は男友達みたいな感覚で、肩に肘をのっけてましたから。

平:でも、舞の姿になったらしないんだよね(笑)。

佐藤:しないしない(笑)。心理的なものだと思うけど。

平祐奈さん
平祐奈さん

――平さんは、カツラを被ることで“スイッチが入る”みたいな感覚はありましたか?

平:芝居のスイッチではないですが、カツラを被ると口調は変わりました。今まで男っぽい喋り方をしたことがなかったんですけど、愛子の台詞を喋っていたら、だんだん「お前」とか「俺」とか言うことに抵抗がなくなっていきました。

――その口調は、演じる上で難しそうだなと思っていました。

平:私も難しいと思っていたんですけど、現場に入ったら全然そんなことなかったんですよね。

佐藤:あんなに違和感なく「俺」って言える人はいないと思う。すごいよ。

平:台詞を覚えている時は違和感があったし、「どうやって言えばいいんだろう」と不安もあって。でも、いつの間にかすんなり入っちゃいました。

佐藤:愛子が舞でいることを楽しむみたいに、自分と違う人でいる感覚なのかな。プライベートでも、お兄ちゃんとケンカしちゃったんでしょ?

平:そう(笑)。一番上のお兄ちゃんに「おい、〇〇だよ」みたいに愛子の口調で話したら、「誰に言っとんや!」と怒られました(笑)。

――ふだんから私生活に役を引きずるタイプなんですか?

平:そんなに引きずることはないんですけど、自然と出ちゃうことはありますね。

佐藤寛太さん
佐藤寛太さん

――佐藤さんはどうですか?

佐藤:めちゃくちゃ引きずりますね。

平:嘘でしょ(笑)。

佐藤:没入型俳優っていうのかな。俗に言う、憑依型のカメレオン俳優だから、引きずっちゃって大変です。

平:言葉の意味わかってる? たぶん、間違ってるよ(笑)。

佐藤:嘘つきになっちゃうね(笑)。本当は、まったく引きずらないです(笑)。

――(笑)。少女漫画原作という点で、意識したことは?

佐藤:原作は中学の時に読んでいて、玲欧のカッコ良さやストーリーを覚えていました。今回も読み返しましたけど、少女漫画原作のドラマがたくさんある中で、24(歳)の人が学生服を着てやることにちゃんと意味を持たせようと思って演じました。

――これまでに社会人の役も経験されて、再び高校生役に戻るんですよね。

佐藤:そうなんです。まだ先生役をやっていないだけやりやすかったですけど、刑事役をやりましたからね。でも、もし何か言われたらキャスティングミスです(笑)。

平祐奈さん
平祐奈さん

――なるほど(笑)。平さんから見て、佐藤さんの学生姿はいかがでしたか?

平:まったく違和感はなかったし、高校生に見えました。寛太くんは、精神年齢も若いですから。

佐藤:気持ち的には12歳くらいだからね。

平:だいぶ下! 高校生通り過ぎちゃったよ(笑)。

――平さんは高校生役を演じることについて、どんなお気持ちですか?

平:私はずっと高校生役をやっているし、制服を着ることにも抵抗はないので、まだイケるかなと。やれるうちにやっておきたいなと思います(笑)。

佐藤:全然イケるよ。俺はそろそろいいんじゃないですかね(笑)。回想シーンとかに制服姿で出るくらいで、フルで制服を着れるのは、これが最後かなと思いながらオファーを受けたし、本当にそういう気持ちでやらせてもらいました。

――平さんの“愛子”と“舞”という2つの顔にも期待しております。

平:舞はふだんの自分に近いんですけど、愛子は男らしいし、髪型もボーイッシュ。最初にお話をいただいた時は、「えっ!? ショート(ヘア)似合わないでしょ」って不安だったし、こんなに男の子っぽい役に自分がハマらないんじゃないかと思いました。でも、やってみたらカツラにもだんだん愛着が湧いてきて、楽しかったですね。

――ちなみに佐藤さんは、“愛子”と“舞”のどちらがタイプですか?

佐藤:舞の格好をしていても中身は愛子なので、差があるとしたら洋服と髪型くらい。どっちがタイプかは、人に寄りけりですね。ベリーショートが似合っていたら「めっちゃイケてる」って思うし、ロングでもかっこいい人はいるし。なんなら坊主でもいいです。「なんで!?」と興味がそそられます。

――平さんは、玲欧のようにモテる男子との恋愛についてはどう思われます?

平:辛そうですよね。でも、玲欧みたいにちゃんとこっちに矢印を向けてくれていたら安心できるし、そういう人だったらいいなと思います。

佐藤:劇中で、玲欧と愛子が一緒にいる時に、玲欧が周りの女の子から騒がれてるシーンがあったでしょ? ああいう時、「ウェ~イ! うちの彼氏イケてる」と思うのか、愛子のように「私でいいのかな?」と思っちゃうのか。

平:愛子(「私でいいのかな?」)だと思う。

佐藤:俺がもしその立場だったら、絶対「俺の彼女イケてるな、やっぱり」と思うかな。

平:いいなぁ、メンタルが強くて。

佐藤寛太さんと兄弟との関係性は?
佐藤寛太さんと兄弟との関係性は?

――愛子には3人の兄がいますが、佐藤さんは3人兄弟の長男、平さんは6人兄弟の末っ子なんですよね。ご兄弟との距離感についてはいかがですか?

佐藤:小間使いです(笑)。(電話する仕草をしながら)「何時に荷物が届くから、俺の家にいてね。じゃあ」って(笑)。マジでそんな感じです。

平:兄ちゃん、怖いよ! お兄ちゃんの言うことは、絶対なんだもんね?

佐藤:そう。カラスが飛んでいたとして、俺が「あれは鳩だよ」と言ったら鳩になるっていう(笑)。

平:怖いですよね(笑)。私は年が離れていて、一番上のお兄ちゃんとは20歳くらい違うので、若いお父さんっていう感じです。口うるさいですけど、仲は良いし、ケンカをしたこともないですね。

――ありがとうございます。では、最後にドラマの見どころをお願いします。

平:恋を知らなかった愛子が、いろいろな人と出会って、どんどん成長していく物語。玲欧と愛子がバスケを頑張っている場面や、毎回毎回いっぱい胸キュンシーンが出てくるので、楽しんでいただきたいです。

佐藤:(愛子と玲欧は)ずっとすれ違っていて、そのたびに仲直りしようとちゃんと向き合うんです。でも、お互いに自信の無さがどこかから出てきて、またすれ違って、また仲直りして……ふたりでだんだん前に進んでいく感じがいいよね。

平:うん、かわいいよね。

佐藤:だから、そういう愛子と玲欧の成長が見どころなんじゃないかな。あとは俺が脱ぐので、そこも見どころです。

平:そこ!?(笑)。でも、本当に見どころだと思います!

(取材・撮影:勝浦阿津希)

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