なにわ男子、“ゼロ・ディスタンス”をテーマに自ら演出!無観客生配信ライブの裏側に密着

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なにわ男子
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11月13日に放送された『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』 (フジテレビ、毎週金曜24:55~ ※関東ローカル)は、関西ジャニーズJr.のユニット、なにわ男子を特集した。なお、フジテレビの動画配信サービス・FODでは過去の放送分も含め、独占配信されている。

同番組は、これまであまり表に出されなかったエンターテインメントのバックステージを長期密着取材し、そのリアルな姿を描き出すドキュメンタリー。風間俊介がナレーションを担当する。

なにわ男子は、2020年1月にデビュー前にも関わらず京セラドーム大阪でAぇ!groupLilかんさいたちと共に、関西ジャニーズJr.として初の単独ライブを行い、3公演で13万5000人を動員。さらに、今秋からは初の全国ネットでの冠番組が決定した。そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのなにわ男子だが、コロナ禍により3月に予定していた両国国技館ライブが中止になり、ドラマ撮影も延期に。道枝駿佑は「悔しいですね、コロナのせいでって考えたら」と語り、西畑大吾は「あの時はマジで先が見えへんかった。暗闇の中を手探りで進んでいるような感覚だった」と当時を振り返った。

しかし、この夏、関西ジャニーズのアイドルたちによる生配信ライブプロジェクトが始動。なにわ男子も、ホームグラウンド大阪・松竹座での無観客生配信ライブを控えていた。今回はこれまでのように先輩に頼っていられない、自分たちで曲目や演出を考えなければならなかった。そうした中、ステージ衣装のデザインに少しずつ携わるようになったのが、最年少18歳の長尾謙杜。衣装の担当に、自分のイメージを遠慮がちに、しかししっかりと伝える姿があった。

そして、最年長の藤原丈一郎は、後輩たちのコントライブの演出を担当。自身が得意とする笑いのスキルを存分に活かし、舞台の楽しさを伝えていく。ステージでの立ち振る舞いや声の出し方まで、具体的にアドバイスしていく。メンバー個々が輝けるフィールドで、着実に能力を伸ばしていた。藤原は「関ジャニ∞からジャニーズWEST、WESTから関西ジャニーズJr.へ。でも、関西ジャニーズJr.の中でも“縦の繫がり”という伝統があると伝えていかないといけない」と語った。

迎えたライブ本番。夏ソングメドレーでは、手持ちカメラで自らを映し360°回転するなど、臨場感を創出。公演のテーマは「ゼロ・ディスタンス」。画面越しでも至近距離で空間を共有し、観客全員が最前列で参加できる演出で、ファンを喜ばせた。「KAGUYA」は両国国技館で披露する予定だった楽曲。桜や水面をモチーフにしたきらびやかなセットを背景に、メンバーは和傘を使って幻想的な和の世界観を作り上げた。

コロナ禍でエンターテインメントの存在意義が問われた今年。立ち止まる事を余儀なくされた彼らが、「アイドルにできる事」を懸命に考え抜いた時間でもあった。西畑は「アイドルは誰にでも必要かと言われたら必要じゃないけど、必要としてくださる方がいるならば、僕たちはこれからも頑張っていかないといけない」と前を見据える。自粛期間の充電で蓄えたすべての力を出し切り、再びステージで輝く姿を見せたなにわ男子。7人が過ごしたかけがえのない、濃密なひと夏にカメラは迫っていく。

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