「なぜ、スクープを追い続けるのか?」元記者が明かす週刊誌のウラ話『和牛の以上、現場からお伝えしました。』

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和牛水田信二川西賢志郎)がMCを務める『和牛の以上、現場からお伝えしました。』(カンテレ、毎週火曜24:55~※関西ローカル)が、9月1日に放送。ASKAの覚せい剤スクープなどをあげてきた元週刊誌エース記者の中村竜太郎をゲストに迎え、スクープの掴み方や世間を騒がせたスクープのウラ話などを紹介した。

同番組は、SNSやWEBを見ただけで情報を知った気になっている人が多い現代において、実際に事件や話題になった“現場”にとことんまでこだわる情報バラエティ。この日は、GENBA記者として銀シャリ鰻和弘橋本直)と見取り図盛山晋太郎リリー)が出演した。

まず最初のテーマは「スクープはこうして生まれる!」。中村が現役で記者として働いていた頃のスケジュールを見ながら、スクープが誕生する過程を説明した。睡眠時間も少なく、取材、原稿執筆、会議、会食など、忙しい合間を縫って、世間に出ていないような特ダネを毎週5本会議で出さなければいけないというノルマがあり「地獄だった」と話す中村。スクープを取る上でとくに注目すべきは、各界の関係者との会食だといい、ASKAの覚せい剤のスクープは、音楽関係者とお茶をしているときの何気ない会話からだったと明かした。

続いては、「スクープ新時代『ネットリーク』の脅威」。いまや一億人全てがパパラッチの時代だといい、SNSで知らない人から写真をインターネット上にあげられたり、誰でもタレコミできる週刊誌のリークサイトに投稿されたりと、特に著名人たちにとっては気が抜けない現代。多いときは1日に100本以上のタレコミもあるらしく、ベッキーの不倫騒動や、河井克行・案里議員夫妻の大規模買収事件もネット上へのタレコミからだったという。

そんな中、盛山は自身の体験談を告白。自転車に乗りながらSIAM SHADEの曲を歌っているところを一般人から動画に撮られTwitter上に投稿されたことがあるといい、「キーも外してたし、最悪やった」と明かすと他のメンバーは爆笑。ただし、勝手に他人の写真を撮る行為は肖像権の侵害にあたるので、中村からは「(その一般人の行為は)ダメですね」と説明が入った。

「スクープの報酬はズバリ!?」では、給料のほかにスクープを取ると3万円がもらえると紹介。これだけ身を粉にして働いていたら莫大な報酬があるだろうと想像していた一同。「3万円のために、見ず知らずの友達でもない人の私生活を暴くことについてはどう思ってるの?」と質問が飛ぶと、中村は「世の中に知られていない世界を見ることができるという好奇心がまずある」とし、自分のスクープで新聞やテレビが後追いをするような動きが「一種の快感」だと語った。また、週刊誌がなくならないのは、週刊誌サイドだけではなく、世間の見たいという好奇心があるからで「人間という業の深さ」ゆえではと橋本。さらに、他に持っていっても取り合ってもらえない可能性のあるネタも、週刊誌ではきちんと取材をしてくれるのではという世間からの期待感があるなど、その存在意義についてトークはヒートアップした。

そのほか、「大阪のおばちゃんが気にするスクープの真相」では、都市伝説のような噂「スクープ写真を取り直すってホンマ!?」についても中村が解説。さらに、まだ世に出ていないスクープとして、中村はあるカップルの年内離婚は確定ではないかというネタについても語った。

次回の9月8日(火)の放送は、「○○業界騒然の大事件!売れ筋バズナンバー」と題し、さまざまな業界を騒然とさせる人気店の売れ筋商品を、吉本新喜劇・井上安世吉田たちゆうへい夫妻が調査。売れ筋商品にまつわる数字をクイズ形式で出題する。

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