木村拓哉『教場2』で再び“最恐”の教官に!コロナ禍での撮影「全てに対して本気でやるしかない」

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今年1月4日(土)、5日(日)に二夜連続で放送された、木村拓哉主演のフジテレビ開局60周年特別企画 新春SPドラマ『教場』が、2021年の新春に二夜連続にて『教場2』(仮)として放送されることが明らかになった。木村が主演を務めてきた連続ドラマのシリーズ化はあるが、単発ドラマのシリーズ化は、1988年のドラマデビューから33年を数えるキャリアの中でも今作が初となる。

『教場』は、二夜連続で個人全体視聴率9.9%(4日:世帯視聴率15.3%、5日:世帯視聴率:15.0%※ビデオリサーチ調べ・関東地区)をたたき出し、すべての部門で横並びトップの視聴率を獲得。5日の後編放送直後から、続編待望の声がインターネット上に多く上がったという。

原作は、「週刊文春ミステリーベスト10」(2013年)第1位、「このミステリーがすごい!」(2014年)第2位を獲得し、2013年にミステリー界の話題を総ざらいした長岡弘樹の「教場」シリーズ。警察小説の新境地としてベストセラーとなりシリーズ化(紙+電子の累計80万部)され、多くのファンの間で映像化が待ち望まれてきた作品だ。

もちろん『教場2』(仮)でも、木村が主人公の警察学校“最恐”の教官・風間公親役に。数多くの大ヒット作で主演を張り、検事、総理大臣、天才外科医、ボディーガードなど、多彩な主人公に扮してきた木村が、他を寄せ付けることすら許さない凄みのある立ち振る舞いで、生徒たちを恐怖に震え上がらせる、冷酷無比な“教官・風間”を演じる。

そして、脚本を手がけるのは、『踊る大捜査線』シリーズのヒットメーカー・君塚良一。演出は、1994年10月期の『若者のすべて』、1998年10月期の『眠れる森』、2004年1月期の『プライド』(全てフジテレビ系)などの木村出演作を手掛けた中江功。木村、君塚、中江の最強タッグで珠玉の物語を紡ぎ出す。

警察学校という密室を舞台に、生徒たちの抱えるさまざまな葛藤や秘密が渦巻き、次々と巻き起こる事件を乗り越え、卒業していくまでを描いた前作。今回も個性豊かな生徒たちが登場し、予想もつかない展開の連続となることが期待される。そして、前作で注目を集めた後編のラストシーンに登場した伊藤健太郎三浦貴大上白石萌歌らの出演はあるのか、注目が集まる。

クランクインは9月を予定。注目の追加キャスト等については後日発表されるという。木村から届いたコメントを紹介する。

――『教場2』(仮)の放送が決まった時の思いをお聞かせください。

(『教場』第1弾を)年明け早々にこういう空気感のドラマを放送することが当初はどうなんだろうか……? と疑問に思っていましたが、監督をはじめ、制作陣のモチベーションの高さ、挑戦の形がしっかり作品に投影できていたことが、見てくださった方に伝わったのかなと思います。

制作サイドが“いける”と思って作るモノと、視聴者の方が見たいと思ってくださり、制作がそれに応えて作るモノなど、いろんなパターンの作品がある中で、今回は視聴者の方からのお気持ちとこちら(制作)の気持ちのバランスが非常に取れたことで、今作をスタートできることになったのではないかなと思います。

――前回の『教場』の撮影・放送の反響など振り返っていただけますでしょうか?

風間公親という男のキャラクターにすごく特徴があるので、見てくださった反響をじかに自分に届けてくださる方の多さにびっくりしました。(ドラマの)内容が内容なので放送直後に、実際に勤務されている警察官の方々を見かけたときに、自分は私生活を送っているだけなんですが、警察官の方々から“あ、キムタクだ!”じゃなくて、“あ、風間教官だ!”というような目で見て頂けて、現職の方々にそういう風に捉えて頂けたことがうれしかったですね。

一応、僕らがやっているのはフィクションですが、少しでもおもしろいエンターテインメントをこれから作るにあたって、いろんなさじ加減が必要になると思いますので、そのさじ加減を見ながらバランスよく作っていきたいです。

――改めて、風間公親という男についての印象や役に対する思いは?

僕自身、原作を読ませていただいて、風間公親は“すごく偏った真心を持っている人”。愛情的にも偏っているし、真心も本気もすべてが偏っています。ですが、見返りを一切求めない、風間公親というキャラクターは、笑顔はないですが、すごくいとしい人だなと思います。

演じたからこそ、よりそう思えるのかもしれません。立場上教官なので、不完全な人間を世の中に送り出すことはできない、送り出したくはないという思いが人一倍強いのだと思います。

――生徒役の皆さんの印象はいかがですか?

生徒役の皆さんが訓練されているところに今日初めて立ち会わせていただきました。今回も彼らの魅力や輝き、集中力だったりの力を借りることになると思います。

生徒の皆さんは“なんでこんなこと(厳しい訓練)をやらされないといけないんだろう?”と、思っていると思いますが……(笑)。でもそこは切り替えて頂いて、前回の198期に負けない期にして頂きたいなと思います。

――コロナ禍での撮影になりますが“チーム教場”でどんな『教場2』(仮)を作っていきたいですか?

正直な話、『教場』の次作があるかもしれないといううわさ話が自分の耳に届いた時点では、“この状況で最後までやり通せるだろうか”というのが最初の思いでしたが、自分が一番好きではない“やる前からできないと決めつける”というのは違うと思い、出演者・スタッフが力を合わせ、全てに対して本気でやるしかないと思っています。

――『教場2』(仮)の放送を楽しみにしている視聴者に向けメッセージをお願い致します。

やると決まった以上は全力で取り組ませて頂きますので、皆さんにお届けできるようにやり切りたいと思います。

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