宇野昌磨、引退を考えた瞬間や羽生結弦への思いを告白!怒涛のシーズン語る『2019-20 フィギュア激闘録』

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宇野昌磨は羽生結弦についても言及
宇野昌磨は羽生結弦についても言及

羽生結弦宇野昌磨高橋大輔紀平梨花という日本フィギュア界を代表する4選手の2019-2020シーズンに密着したオリジナルドキュメンタリー番組『2019-20 フィギュア激闘録』が、FODで配信中。#12「宇野昌磨 世界選手権2020 直前インタビュー」では、宇野が今シーズンを振り返りながら、フィギュアスケートを辞めようと思った瞬間や、全日本選手権で勝利した羽生への思いなどを語った。

インタビューは2020年2月29日に行われ、「世界選手権2020」に向けた宇野への思いに迫るものだったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、翌月の3月11日に大会の中止が決定する。宇野は番組の中で、ここ数年は涙を飲んでいた世界選手権に言及。いよいよ万全の態勢で迎えるはずだった今シーズンの大会について「涙で終わりたくないですね。ちゃんと失敗を引きずらない、最後まで諦めない演技をしたいです」と意気込んでいる。

一方で、宇野自身が「シーズンに入ったぐらいからが凄く大変でした」と振り返るように、怒涛の2019-20シーズンの中では、リンクから去ることを考えた瞬間もあったという。宇野は「ボロボロだったグランプリシリーズ。あそこで正直言うと、本当に今後のスケートのことを考えて……」と、ジャンプが飛べずに苦しんだことに触れ、「スケートを辞めようかなって思った自分もいた」と回顧。引退を思いとどまったのは「楽しんでスケートをしたい、思いっきり滑りたい」というフィギュアへの思いだったことを打ち明けた。

また、8位に終わったGPフランス杯については「あの試合が終わった時から、ずっと思っていること」と切り出し、会場の声援に涙を流したことや、ファンの応援が復活の原動力になったことを説明。「再びこうやって楽しくスケートすることが、僕の応援をしてくれるファンの皆さんへのメッセージになる」と続けた。

宇野はさらに、羽生に勝利して優勝した全日本選手権について「偶然が重なり合った結果」だとしながらも、一度でいいから羽生に勝ってみたいという思いがモチベーションになったと吐露。「今年、いろんなことを乗り越えた上で、僕の演技をしたからこそ、ああいう結果に結び付いたと思っている」と語った。

また、2020年から拠点をスイス・シャンペリーに移した宇野は、海外での生活やステファン・ランビエールコーチについても語っている。インタビューの中で、宇野が何度も繰り返して強調したのは「スケートを楽しみたい」ということ。番組では「スケートに対しての意欲に燃えている」という宇野の熱い思いを感じることができる。

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