三上博史、市川海老蔵演じる信長最大の敵に!黒木瞳は母・土田御前役『桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~』

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市川海老蔵を主演に迎え、この夏フジテレビ系で放送される本格時代劇『桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~』(仮)に、三上博史黒木瞳が出演することがわかった。

5月に十三代目市川團十郎という歌舞伎界の最高名跡を襲名する海老蔵が、『連続テレビ小説 なつぞら』(NHK、2019年4~9月)、大河ドラマ『風林火山』(NHK、2007年)など数々のヒットドラマを世に送り出してきた大森寿美男の脚本で、型破りな発想と戦術で戦国時代を勝ちぬき、天下統一の基礎を築いた武将・織田信長を演じる。

今回発表された三上は、信長の最大の強敵・今川義元役を演じる。義元は遠江、三河を我が物とし、いよいよ信長の所領・尾張に侵攻する。その数、二万。“御所(足利将軍家)が絶えれば吉良が継ぎ、吉良が絶えれば今川が継ぐ”と言われた名門・今川家。また、“うつけ者”と揶揄された信長とは対照的に、義元は海道一の弓取りと謳われ、武将としてもその名をとどろかせていた。三上は、海老蔵とは今作品が初共演。大軍を率いて、圧倒的有利と思われていた“桶狭間の戦い”において、まさかの敗北を期した義元を三上がどのように演じるのか? 信長を演じる海老蔵との緻密な駆け引きや、そしてその壮絶な最期に注目だ。

一方の黒木は、信長の母・土田御前役を演じる。幼児期の信長は幾人もの乳母の乳首をかみ切ったと言われるほど、とても勘の強い子供であった。実の母親・土田御前は信長には手を焼く一方で弟・信勝には手放しで愛情を注いだ。このドラマでは、信長の弟や母とのゆがんだ感情も描かれる。二人の息子の間で戦国の世の無情を目の当たりにする微妙な心情を、黒木がどのように演じるのか、こちらも楽しみだ。

この度の決定について三上は、「今川義元を演じさせていただくことになりました。これまで、実在の人物を演じる機会は何度かありましたが、その都度、神経をすり減らしてきました。野口英世、宮沢賢治、中原中也、安倍晴明、鳥羽上皇、どなたにもお会いしたことがないのはもちろん、史実は断片しか教えてくれません。一人の世を生きた人物として、そしてその時代背景をみなさまに体感していただくには、どうしたらよいのか? それぞれの魂から叱責されないように、ありったけの想像力と直感と大胆な表現を駆使して、今回、今川義元に臨みます。織田信長を演じます市川海老蔵さんとは、初めてご一緒しますが、撮影のその時、そこに、ぼくらではなく、織田信長と今川義元がふわりと立ち現れればよいなぁ、と心から願っています」とコメント。

黒木は、「昨年10月、市川海老蔵さんと、舞台『オイディプス』で、妻でありでも本当は母だったという役を演じておりましたので(お話がきたときは)何となくしっくりきました。市川新之助さんの時代から拝見させていただいていたこともあります。今回、母親役を演じさせていただいて光栄です」とにっこり。自身の役どころについて、「土田御前は、鬼才な信長をどう扱っていいのかわからない……どうしても弟の方に愛情が偏ってしまう母親で、そんな二人の息子との距離感を大切にしました」と述べた。

また、海老蔵が演じる“織田信長”について「海老蔵さんが信長と伺った時に、“視聴者の方はこれを待っていたのでは?”と思いました。“敦盛”のシーンも、華麗に舞うところに海老蔵さんならではの人間の業のようなものが入っていくのでは、と思いますので楽しみにしています。数々映像化されている“織田信長”の中でも、今回は“桶狭間”に集約されているところが、最大の見どころだと思います。“うつけ”と言われた信長が、家臣をまとめて今川にたち向かっていく。そこまでの過程が描かれていることがとてもわかりやすく、“信長”という人物を描いていると思います」とメッセージを寄せた。

<あらすじ>
1560年、清洲城。27歳の織田信長(海老蔵)が「敦盛」を舞っている。同じ時、今川軍の先鋒・松平元康(後の徳川家康)は織田軍の砦(とりで)の前で、その采配を振るう時を待っていた。駿河の総大将・今川義元(三上)が織田家の領地・尾張を我が物にするべく、二万の大軍をもって侵攻してきたのだ。

前夜、今川軍に対抗する策を訴える家老衆をあしらった信長は、翌早朝にたった五人の小姓を従えて清洲城から姿を消した。恐れをなして逃げたのだという生母・土田御前(黒木)に対して、濃姫は決して逃げたりはしないと言い切り信長の身を案じる。

信長は木下藤吉郎など信用できる者たちを動かし今川軍の情報を集め、義元が大高城に向かうのではなく、織田信長軍と戦う構えで桶狭間にいることを突き止めた。やがて、織田軍本陣に家老衆が軍勢を率いて現れたが、その数は二千ほどで、今川軍との差は圧倒的だった。

二万VS二千。果たして信長はどんな戦略でこの大軍に立ち向かうのか……。奇跡の戦いが今始まろうとしていた。

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