塚地武雅、“夫”小澤征悦は「ハリウッド映画の俳優さんみたい」『パパがも一度恋をした』第2話

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小澤征悦が主演、塚地武雅ドランクドラゴン)が“ヒロイン”を務めるオトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23:40~)の第2話が、2月8日23時50分から放送される。

「オトナの土ドラ」24作目にして初のコメディ作品となる本ドラマは「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された阿部潤による同名コミックが原作。妻が亡くなって以来、ショックで3年間引きこもり中の山下吾郎(小澤)の前に現れた不審な中年男が実は吾郎を心配するあまり、けなげにもおっさんの姿になって生まれ変わってきてくれた妻・多恵子(本上まなみ)の姿だったという奇想天外なストーリーが魅力のラブコメホームドラマ。塚地は“おっさん多恵子”役で、キャリア初のヒロインを演じる。

第1話では、吾郎を心配して現れた多恵子の生まれ変わり、おっさん多恵子との奇妙な生活が始まるまでの姿を描いた。第2話では、見た目はおっさんでも仕草や料理の味は、最愛の妻・多恵子そのもののおっさん多恵子を、自分は本当に愛せるのか? という吾郎の葛藤がキュートなコメディとして描かれる。吾郎や家族に昔と変わらぬ愛情を注いでいる、おっさん多恵子役の塚地に、現場での役作りや共演者についてなど今の思いを聞いた。

――おっさん多恵子を演じることについての楽しさや難しさは?

この役は僕にとってはチャレンジで、僕の姿でありながら女の人に見えなくてはいけない。その辺りを大事に取り組んでいます。しかも女の人の中でも多恵子はぶりっ子が似合う可愛らしい人だから、二重の苦しみみたいなものはあります(笑)。

――その中でも大変だと思うことは?

女性の仕草を知らなくてはいけないことです。例えばガンマンの役なら、ガンマン指導の先生に教えてもらえばいい。でも、女性役の演技指導の先生はいないので、それこそ周りの女性スタッフに聞いたりしています。座り方や包丁の握り方ひとつとっても、女性との違いを感じています。

――塚地さんの好きな女性像みたいな感じに、だんだんなってきたり……!?

それはないなぁ(笑)。男性がオールマイティーで好きな感じの女性にしようと監督とも話していて、ドジっぽくて、健気で一途な女性みたいなところだと思います。だって、“テヘペロ”が成立する女性ですよ? よっぽどの人じゃないと周りが許さないと思うんです。そのよっぽどの人を演じているのが、この僕というギャップです(笑)。

――小澤征悦さんの印象を教えていただけますか?

今までいろんな作品を観させていただいて、シリアスな役どころでありながらどこか個性的な部分もあったりする、格好いいお芝居をされる役者さんだと思っていました。でも一方でバラエティに出られる時には飄々とボケたりするので、この方は多分面白いことが好きなんだろうというのは、薄々画面を通して気づいていましたけれども……(笑)。いざ一緒にやらせていただくと本当にコメディに対してストイックで、ひとつのシーンでも声のトーンや動きも何パターンも変えてきますし、堂々とオーバーな演技をされるので思いっきり笑えます。まるでハリウッド映画の中にいる俳優さんみたい。ひとつひとつのシーンを面白いものにしようとするストイックさは本当に凄いですよ。

――本上まなみさんと役柄についてお話しされたことはありますか?

実はこういう性格ですよねなど、役の部分でのすり合わせはありませんでした。基本は僕の多恵子を見て本上さんがやっていたり、料理のシーンでは本上さんの調理の仕方を見て僕がまねしたり。多分、お互いにとても見ているので、だんだん表情も被ってるとは思うんですよね。表情のまねをされると、逆に「こんな顔するんだ!」と気づかされることもありますね。演技でも僕と本上さんが同じように演じるシーンがたくさんあるのですが、多恵子が「テヘペロ」とするシーンで先に撮影した僕が勝手にウインクをしたんです。しかし実は、本上さんはウインクが苦手だそうで(笑)、あとから、現場が本上さんのウインク待ちになったと聞きました。

――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。

笑えて泣けてというと月並みな言い方ですが、本当にお勧めしたいドラマです。このドラマはメインのテーマが、「人は見た目か、中身か?」ということなので、“塚地でも愛せるのか?” という究極の選択に皆さんも挑んでいただきたいです。それで、塚地もありやなと思ってもらえたら少しは救われますので、ある意味、僕を肯定してもらえるドラマになればいいなと(笑)。でも本当に、愛が詰まっているいいドラマだと思います。

<第2話あらすじ>
死んだはずの妻(本上)がおっさん(塚地)の姿で生き返った? 戸惑うばかりの吾郎(小澤)。しかし見た目はおっさんでも仕草や料理の味は、最愛の妻・多恵子そのもの。そんな中、破天荒な従兄弟のトカレフ(塚本高史)が吾郎にとんでもない助言をする。一方、娘のトモ(福本莉子)はおっさんを受け入れられるわけもなく次第に家族の間に溝が出来始め……。

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