SixTONES、デビューが決まっても笑顔がなかった理由とは?『RIDE ON TIME』

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これまであまり表に出されなかったエンターテインメントのバックステージを長期密着取材し、そのリアルな姿を描き出す『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(フジテレビ、毎週金曜24:55~※関東ローカル)。12月20日25時15分からは、年明け1月22日にデビューを控えるジャニーズきっての個性派集団「SixTONES」特集の第2弾「episode2 デビューの波」と題して放送する。

結成5年目の彼らは、ジャニーズJr.でありながら、今年行われた全国ツアーでは動員数13万人以上を記録。また、先日発売された、SixTONESが表紙の「anan」は全国の書店で完売が続出し、雑誌としては異例の緊急重版となった。今年3月にも、彼らが表紙初登場の「anan」は重版。デビュー前のアーティストが2度表紙を飾り、2回連続で重版されるのは創刊49年の歴史上初となる。CDデビューこそしていないもののその人気はすさまじく、長年デビューに最も近い存在とされてきた。

密着取材を始めた今年の春、まだSixTONESのデビューは決定していなかった。メンバー全員、10年以上ジャニーズJr.として活動を重ねてきた彼らだが、それぞれが複雑な思いを抱えていた。グループのまとめ役・田中樹は「うまくいかないことの方が多くて、うまくいくことに慣れてない。壁が来ることに慣れすぎて、壁がないとこんなにスムーズに歩けていいの? と思う」と、長年の経験から生まれた感覚を語る。最年少の森本慎太郎も「デビューはしたい。でも、今後どうなっていくか知りたくない」とこれからのSixTONESの在り方について葛藤を抱える胸の内を明かした。

「SixTONESができた時、最後の賭けだと思った」と語る松村北斗は、俳優としても活躍の場を広げている。連続ドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)では、義足の生活を送りながら車いすバスケチームに所属する青年を演じるため、アマチュアチームの練習に参加。何度も転倒しながらも起き上がり、役作りに励む。「“上手になりたいし楽しいからお芝居やりたいです”と、やりたいことを周りに何と言われようと口に出せるようになったのはジェシーのおかげ。ジェシーが、やりたいなら言わなきゃと言ってくれた」。松村は、引っ込み思案だった性格を変えてくれたのはメンバーだったと過去を振り返る。

長年デビューがささやかれつつもなかなかその機会は訪れず、これまで何度もライバルや後輩のデビューを見送る側だった。そんな彼らにいよいよ自分たちの順番が回ってきた。今年8月8日、300人以上のジャニーズJr.が19年ぶりに東京ドームに一堂に会したコンサート「ジャニーズJr.8・8祭り」が行われた。その夢のステージでSixTONESは来年1月22日、ついにCDデビューすることを発表。会場はデビューを待ちわびていたファンの熱狂に包まれた。しかし、なぜか彼らの顔に笑みはなかった。デビュー発表の裏で彼らは何を思っていたのだろうか。

番組では、デビュー決定前の彼らがそれぞれ胸に抱いていた思い、デビュー決定を告げられるも誰にも話すことなく覚悟を決めた日々、そして、デビュー発表後に深く思いを巡らせる彼らの表情を捉えた。戸惑いを抱えつつもようやくデビューという運命の時を迎えた彼ら、世界から期待がかかる6人が刻む新たな歴史の瞬間を目撃する。

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