加藤シゲアキ版金田一の1作目『犬神家の一族』がFODで配信中!『悪魔の手毬唄』の放送前に要チェック

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NEWS加藤シゲアキが金田一耕助を演じるスペシャルドラマ『悪魔の手毬唄~金田一耕助、ふたたび~』(フジテレビ系)が、12月21日(土)の21時15分から放送。FODでは現在、“加藤版金田一”の1作目にあたる『犬神家の一族』が期間限定で無料配信されている。

加藤が主演を務め、2018年12月24日、クリスマスイブの夜に放送された『犬神家の一族』は、世帯平均視聴率11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。好評を受けて、2019年12月21日に第2作目となる『悪魔の手毬唄』が放送される。

横溝正史による「金田一耕助シリーズ」の中でも名作ミステリーの呼び声高い『犬神家の一族』の物語は、昭和22年、信州で絶大な権力を持ち、一代で犬神財閥を築いた犬神佐兵衛(里見浩太朗)が那須湖畔の本宅で逝去するところから幕を開ける。

佐兵衛の遺産の配当や相続者を記した遺言状は、一族の全員が揃ってから公開されることになっていた。金田一(加藤)は、犬神家の顧問弁護士を務める古館恭三(小野武彦)の部下である若林豊一郎(少路勇介)から、犬神家で殺人が起きることを予期する手紙を受け取り、那須に来訪。そして、長女の一人息子の佐清が戦地から復員したことで、遺言状が開封されることになり、その場に立ち会うことになる。

ドラマは昭和初期の空気を色濃く漂わせた世界観の中で、重厚な人間ドラマが繰り広げられるが、加藤はその中でも金田一というある種コメディリリーフ的な役どころを好演。特に、平祐奈演じる那須ホテルのお手伝いである美代とのやり取りや、生瀬勝久演じる橘警察署長との掛け合いは、くすっと笑わせるものとなっている。

もちろん、犬神家で起きる殺人事件と向き合う金田一は真剣そのもの。加藤は、チャーミングさと聡明さを併せ持った金田一を体現。事件が発生するやいなや我先に現場へと駆け出す姿や、考え事をするときの頭をかく癖など、名だたる名優たちが演じた金田一のイメージを崩すことなく、それでいて誰とも重なることのない、加藤ならではの金田一像を生み出した。

また、白いラバーマスク姿で登場する佐清や、湖から突き出た下半身など、誰もが一度は見たことのある有名なシーンも目白押し。すべてが作り込まれており、“金田一ファン”も納得の出来栄えとなっている。

さらに、犬神家の長女・松子、次女・竹子、三女・梅子を演じた黒木瞳松田美由紀りょうの演技も必見だ。佐兵衛の子でありながら母が異なり、佐兵衛からの愛を受けてこなかった3人は、遺産相続のこともあり互いに反目。また、30年前に共謀して佐兵衛の愛人である青沼菊乃と、その息子の青沼静馬にある仕打ちをしていたことが明らかになる。人間の醜悪な部分をこれでもかと見せつけつつも、その一方で、息子に対する愛情があふれるシーンでは、それぞれが“母親”の悲しみを表現。恐ろしくも美しい三姉妹の熱演は、まさに圧巻の一言だ。

他にも、賀来賢人高梨臨といった注目の役者陣も出演。それぞれが物語を紡ぐ上で欠かせない重要人物を演じている。そんな第1作目同様に、第2作目となる『悪魔の手毬唄』も、ベテランから若手まで、話題のキャストが脇を固める。原作やキャストを比べても勝るとも劣らない両作。21日の放送をより楽しむためにも、まずは、“金田一入門編”とも言える『犬神家の一族』をチェックしておきたい。

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