阿部寛「もう何も言うことはありません」『まだ結婚できない男』最終回、桑野の恋の行方は?

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阿部寛主演の火9ドラマ『まだ結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系、毎週火曜21:00~)が、12月10日に最終回を迎える。そしてこのほど阿部からコメントが到着した。

同ドラマは、2006年7月から9月にかけて放送された『結婚できない男』の続編。偏屈で独善的で皮肉屋……けれど、どこか憎めない独身の建築家・桑野(阿部)が、さまざまな女性との出会いをきっかけに恋愛を意識し、結婚を真摯に考えるまでの日常をリアルに、そしてコミカルに描く。

これまでの撮影を振り返り、阿部に本作の手応えを尋ねてみると、「前作も視聴者の方の反応は最終回まで分からなかったですからね。さらに言ったら13年経ったからこそ、前作がどう愛されたかが分かったので、今回も時間がかかると思います」と、前作同様今作も、長く愛される作品になってほしいという。

また、阿部自身にとってこの作品とはどういうものなのかと聞くと、「前作の時は、人間的に深みのある役をしっかり演じ切り、自分にとって確たる作品がほしいなって思っていた時期でした。だから当時、この作品が世の中に受け入れられ、たくさんの方が見てくださったことで、明らかに自分の代表作にもなりましたし、桑野を演じ切ったことで自信がついた作品でもありました」と説明。

そして「今作はチャレンジ」と言い、「50代に入って、前作から時間が経っていますから、僕自身新たな視点から描いていったらどういうものになるかな? っていう。続編が制作されるのがもっと早かったら、そういう思いにはならなかったと思います。同じように演じなきゃいけないって思ったはずだし、13年経ったからこそ、新しいドラマを作る気持ちで臨めました」と、桑野を演じるにあたっての熱い思いと作品へ変わらぬ愛情をにじませた。

そんな阿部から見た最終回の見どころについては「もう何も言うことはありません。桑野の恋の行方はどうなるかをぜひ見て頂きたい」と一言。最後まで展開が読めないものの、桑野なりの幸せを選択する結末が待ち受けていそうだ。

最後に、この番組を通して伝えたいことを阿部に尋ねると「どんな形でもいいから、この作品、そして桑野を見て、皆さんに楽しんでいただきたいし、救われるような気持ちになってほしい。いろんな意味でプラスの気持ちになってくれることを一番に望んでいます」とコメント。

さまざまな女性との出会いを通し、桑野の日常には少しずつ変化がもたらせていたが、果たして桑野は最後にどんな結末を選ぶのか、注目だ。

<最終回あらすじ>
桑野(阿部)が家の設計を担当している木村(伊藤正之)と離婚しようと思っている妻が、建築差し止めの訴訟を起こす。しかも妻の弁護人はまどか(吉田羊)で、夫側の証人として出廷することになった桑野は、法廷でまどかと対峙することになる。

有希江(稲森いずみ)や早紀(深川麻衣)が見守るなか、開かれた裁判では、一同が心配した通り、桑野とまどかの論争がヒートアップ。しかし、まどかのある言葉が桑野の胸に響く。また、そんな2人の姿を見た有希江の胸にもある思いが……。

そんななか、長野で暮らす母親の体調が良くないと知ったまどかは、地元に戻って母親の弁護士事務所を継ぐべきか迷っていた。話を聞いた有希江は複雑な心境。一方、事情を知らない桑野は「見てほしいものがある」とまどかの事務所へやって来て、ある設計図を取り出す……。

持ち前の偏屈さと独りを愛する性格ゆえ、結婚はもちろん恋人も作らず、これまで独身を謳歌してきた桑野。しかし、ケンカしながらも関係を深めてきたまどか、桑野を好意的に見守ってきた有希江が、揺らぐことのなかった桑野の人生観に変化をもたらすのか? 人生100年時代。桑野が最後に選ぶ幸せとは……?

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