布袋寅泰、井上尚弥の入場曲を提供「音楽で最大のサポートをしたい」『WBSSバンタム級決勝』

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11月7日(木)19時57分からフジテレビ系にて『WBSSバンタム級決勝 井上尚弥vsノニト・ドネア』が生中継される。この度、井上尚弥の新しい入場曲を、布袋寅泰が提供することが決定した。

主要4団体の世界チャンピオンや世界ランカーによる真の世界一を決めるトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」。注目カードは、日本が世界に誇る“モンスター”井上尚弥と、世界5階級制覇の名王者“フィリピーノ・フラッシュ”ノニト・ドネアの激突だ。さらに、井上の弟・拓真も同じリングに上がる。彼らが幼少のころから夢見てきた、ともに世界王者として出場する初めてのダブル世界タイトルマッチとなる。

世紀の一戦を7日に控え、尚弥、ドネア両選手の記者会見が行われた。まず、ここまでを振り返っての心境を聞かれたドネアは、「ここまで大変素晴らしい経験をさせてもらったと思っています。そして、決勝まで来られたことはファイターとしての誇りですし、東京で対戦できることをうれしく思っています」とコメント。WBSSの決勝を迎えることに対しては、「井上尚弥選手と対戦できるという事実が、私を特別な気持ちにさせており、大きなモチベーションになっています。今までたくさんの栄光を手にしましたが、プロとしての活動を続けていく中で、そういったモチベーションは必要なものです。井上選手も、集中力を持ってこの試合に挑んでくると思います。彼は“世代交代”という言葉を使っていますが、自分は“世代交代の前に立ちはだかる大きな壁”だと思っています」と力強く語った。

一方、試合を前に今の心境を聞かれた井上は、「このトーナメントが始まって1年がたちますが、いよいよこの舞台まで来たな、という思いがあります。そしてこの決勝をドネア選手と戦えることは、自分にとって一番望んでいた形なので、楽しみな気持ちでいっぱいです」と、試合に対する喜びをコメント。「自分が日本代表を背負うつもりでやっていますが、この決勝に勝てなければ今後日本人選手がここまで上ることはできないだろうと思っているので、自分が突破口としてトーナメントで優勝し、この先見てみたい景色に向けて頑張りたいです」と決勝への思いを語った。

そして、2人はどんなボクシングを試合で見せてくれるのかという問いには、「自分自身の力を最大限に信頼することを今までの経験から学びました。そしてこの試合の鍵となるのは、的確な戦略を立て、それを遂行すること。また、相手の動きに適応していくこと。この適応能力が大切になってくると思います」と口にしたドネアに対し、井上は「体調はすごく良いですし、自分の最大のパフォーマンスが発揮できると思っています。準々決勝、準決勝と最高の形で試合ができているので、決勝もそれと変わらないパフォーマンスを見せたいと思います」とコメントした。ドネアと対戦することに対して「ドネア選手のボクシングはプロに転向する前からずっと見てきたもので、自分にとって憧れの選手の1人でもあります。彼と決勝で戦えることを誇りに思って、“世代交代”を確実に成し遂げるだけです」と語り、「KOでも、判定でも、どちらに転んでもいいように準備をしてきているので、すべてに対応できると思っています」と終始自信に満ちあふれた様子だった。

また、同日のWBC世界バンタム級王座統一戦で兄と同じリングに上がる拓真と、対戦相手でWBC正規王者のノルディーヌ・ウバーリも記者会見に臨んだ。正規王者として、暫定王者がいることに対する心境を問われたウバーリは、「今回、チャレンジャーとして拓真選手と戦うことになりますが、“やはり自分がWBC世界バンタム級のナンバーワンだ”というところを皆さんに見せたいと思います」と答えた。一方の拓真は、勝利の明暗を分けるポイントを聞かれると、「いかに自分のボクシングを出せるか、ということが鍵だと思います。試合当日に自分のボクシングを出せれば、間違いなく勝てると思います」とコメント。「練習も試行錯誤してやってきて、今は自信しかないので、まずは自分がしっかり勝って、兄に良いバトンをつなげたいと思います。初の兄弟ダブル世界戦なので、必ず兄弟でダブル勝利したいと思っています」と勝利への意気込みを語るなど、気合は十分だ。

尚弥は、今回入場曲を提供する布袋のライブに何度も足を運ぶなど、かねてから親交があり、「世界へ挑戦する」というお互いの強い意志と絆で結ばれた、言わば“同志”だ。この記念すべき一戦に向けて、布袋が尚弥に「音楽で最大のサポートをしたい」と申し入れ、尚弥の強い要望により、代表曲である「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」のスペシャル・バージョン「バトル・オブ・モンスター」をプレゼントするという約束が実現した。これまでにも世界各国のスポーツイベントやテレビ番組などで使われてきたこの名曲が、“井上尚弥”の世紀の決戦のオープニングを華々しく演出する。

<布袋寅泰 コメント>
最強王者の風格を身にまとい、威風堂々とリングに向かう圧倒的な強さと美しさを、この「バトル・オブ・モンスター」で重厚に表現しました。狙った勝利は逃さない。鮮やかなKOを期待しています。

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