桜井日奈子、2つの人格を迫真の演技で熱演!ラストは屋上の柵を乗り越え…『ヤヌスの鏡』最終話

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心優しいヒロミの中にはもう一人の人格・ユミがいた
心優しいヒロミの中にはもう一人の人格・ユミがいた

桜井日奈子が主演を務める連続ドラマ『ヤヌスの鏡』が、FODで配信中。(10月21日からフジテレビでも放送スタート)最終話となる第8話「ばあさん、死んでくんない?」では、桜井演じる主人公のヒロミが、もう一人の人格であるユミと激しくせめぎ合う姿が描かれた。

本作は、1985年に宮脇明子の同名コミックを杉浦幸主演で映像化した大ヒットドラマのリメイク作。気弱で心優しいヒロミが、蔵にあった鏡を見たことをきっかけに、自身の中に潜む別人格のユミに変貌するというストーリーが展開する。

父親である甲本(萩原聖人)や、危害を加えようとしてきた涼子(仁村紗和)を排除してきたユミは、いよいよ自分の祖母である貴子(国生さゆり)にナイフを向ける。「私を殺しに来たのかい。それがお前の本性か! 大事な孫だと思って大切に育ててきたのに!」と激昂する貴子に迫るユミ。そして、「あんたが理不尽にヒロミを叱って束縛したせいで、ヒロミは精神が保てなくなった。その苦しみから逃げるために私を生み出し、怒りと憎しみを丸投げしたんだ」と、自分の生まれた理由を打ち明ける。

さらに、ユミは貴子に自分がこれまでしてきたことを告白。激しく動揺した貴子は、ユミの凶行を止めようと入れ替わったヒロミに対し、「お前は呪われた子だよ! ちゃんと育つわけなかったんだ、あの甲本と由紀子の子だものね!」と吐き捨てるが、ヒロミに突き飛ばされたショックで発作を起こし、倒れてしまう。

翌日、一命をとりとめた貴子の眠る病院を後にしたヒロミは、学校で進東(白洲迅)に、「私が弱かったからなんです。ユミに頼ってばっかりで。強くならなきゃいけないですよね。このままじゃだめなんです」と告げる。一方、入れ替わったユミも、自分をかばって涼子に刺された達也(塩野瑛久)を見舞い、感謝の気持ちと別れを伝えていた。

ヒロミとユミのお互いがある決意を胸に秘めたまま、物語は最終局面へ。母の由紀子が自ら命を断った建物の屋上に佇むユミを見つけた進東は、ユミから、ヒロミが自分を消そうとしていることや、それにおとなしく従うつもりはないことを聞かされる。「ヒロミが私を消す気なら、その前に私がヒロミを消してやる」と息巻くユミと、「私がユミを消さなきゃ。これしかないんです」と屋上の柵を乗り越えるヒロミ。

主演の桜井は、そんなクライマックスともいえる重要なシーンでも、ユミと向かい合うことを決めたヒロミと、ヒロミに反発するユミを熱演。最後まで両キャラクターの異なる部分と、重なる部分を迫真の演技で表現し続け、新境地を切り開いた主演作のラストを締めくくっていた。

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