「日本社会で孤立するアジア人女性たちを支援したい」アジアン料理屋店長に密着

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8月27日放送の『セブンルール』(カンテレ・フジテレビ系、毎週火曜23:00~)は、日本の社会で孤立するアジア人女性たちを「料理」で支援したいという「神戸アジアン食堂バルSALA」店長・黒田尚子(30)に密着する。

同番組は、テレビに出ることはなかなかないけれど、様々な分野で、そのキャリアを輝かせている女性に密着する新感覚ドキュメント。出演者は青木崇高本谷有希子YOU若林正恭オードリー)。

神戸の南京町にある「神戸アジアン食堂バルSALA」。タイ料理の「パッポンカリー」に、台湾料理の「ルーローファン」、さらにはフィリピン料理の「ビーコール・エクスプレス」など、シェフを務めるアジア出身の女性たちが、それぞれの母国の料理を日替わりで提供するこの店には、サラリーマンや家族連れ、若い女性など、連日多くの人が訪れる。そんな人気店を切り盛りするのが、今回の主人公・黒田だ。

日本社会に馴染めないアジア人女性は少なくない。黒田がこうした現実を知ったのは、18歳の頃だった。大学の授業を通して触れ合った多くのアジア人女性が、日本の文化や言葉の壁にぶつかり、孤立していたという。何か出来ることはないかと考えた時、黒田が目を付けたのが“料理”だった。「日本語がうまく使えなくて積極的に会話をしようとしない彼女たちが、母国料理のことになると、必要以上に喋り、頑張って伝えようとしていた」と黒田。料理を通して孤立した女性の自立支援がしたいと思い立ち、26歳で脱サラし、その1年後に「神戸アジアン食堂バルSALA」をオープンさせた。

店では、タイ・台湾・フィリピン出身の4名のシェフに、モルドバ共和国とネパール出身の2名の接客スタッフが働いている。違う国籍の人たちが多く働くからこそ、黒田は店の中で様々なルールを設けている。また、店を持ちたいという夢がある人には、定休日に店を貸し出してその夢を後押しする。日本の社会に溶け込めずに見過ごされている外国人女性たちにとって、この店が自立の足掛かりになって欲しい……そんな黒田の思いに迫る。

黒田の「生き方」、そして「信念」を、VTRから垣間見たスタジオメンバーたちは、「素晴らしい」(青木)、「人の心を開きやすそうな方」(YOU)と、一様に感嘆の声を上げる。そんな中、黒田のあるルールから、スタジオは「何もしない時間」の話題に。本谷は「無になる」という感覚がわからないため、夜眠れない時はずっと本を読んでいると話す。また、同じく何もしない時間が苦手だという若林だが、自分が見てみたかった「海外の海」にようやくたどり着いた時の、「滞在時間」についての話を聞いたスタジオメンバーは爆笑する。

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