実は高所恐怖症!遠藤憲一、高さ50mの“断崖ロケ”に挑む『それぞれの断崖』

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遠藤憲一演じる“被害者の父”志方恭一郎が、田中美里演じる“加害者の母”八巻はつみに心惹かれていく“禁断愛”が動き出し、ますます目が離せないオトナの土ドラ『それぞれの断崖』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23:40~)。8月24日には第4話が放送される。

社会派ミステリーの名手として知られる小杉健治の同名小説が原作の本ドラマは、志方の中学生の息子が13歳の同級生に殺害されたことをきっかけに、崩壊する家族とその再生を描く社会派人間ドラマ。

シリアスな展開が続くなか、陽だまりのようなシーンもある。それが志方と梨本謙次郎演じる丹野忠臣のシーンだ。丹野は志方の取引先の営業部長だったが、志方の会社の都合で契約を破棄され、地方へ左遷となる。そこを志方が訪ね、旧交を温め、丹野は志方をタイトルにもある「断崖」に誘う。

撮影は静岡県南伊豆の石廊崎で行われた。崖の高さは50m。その断崖まではジャングルのようなゴツゴツした道をひたすら歩かなければならない。スタッフは30度を超える暑さの中、何度も往復しながら機材を運んだ。

撮影で遠藤と梨本は、体に安全帯を付けて臨み、それぞれに安全を管理するスタッフがついた。またカメラマンも、カメラワークで“ギリギリに立っている感”を演出していった。実は、遠藤は高所恐怖症。ロケの前「ギリギリまで行ったらやっぱり怖いだろうね。今の心境としてはちょっとドキドキかな」と話していたが、出演者とスタッフ一丸となった“断崖シーン”は、無事終了。遠藤は、「もっとギリギリまで行かされてたらヤバかったけど、大丈夫だった。(大変なのは)怖さより暑さだったね、今日は。心配なのはコレ、(足元を指さして)明日は筋肉痛だね(笑)」と役者魂を見せた。

また遠藤同様、子供の時から高所恐怖症だったという梨本も「地面が平らじゃないから、遠藤さんがヨロめくシーンなんか本当にコロって行っちゃう(と想像してしまい)怖かった。でも遠藤さんが、丹野との場面は、唯一笑顔で芝居ができるシーンだと話していて、志方さんがなごむ、癒しを求めて会いに来る場面なので、結構暗いドラマのなかでは救いのシーンになると思うんです。2人でニコニコできるようなシーンがいくつか撮れたので、それが良かったなと思います。まぁ、最後は衝撃的な事が待ってるので、この先どうなるのか、お楽しみに!」と“断崖ロケ”を笑顔でしめた。

<第4話あらすじ>
はつみ(田中美里)が勤めるクラブに素性を隠して訪れた志方(遠藤)だったが、明るく振る舞う中に見せる陰りに、苦悩や悲しみを感じ、何も告げられぬまま立ち去る。雪子(田中美佐子)は「あの家族にはもう関わらないで」と言うのだが……。会社に出た志方を待っていたのは、思いがけない部署への異動の辞令だった。まるで懲罰人事だ。志方の鬱屈は募る。一方はつみは、少年院の満(清水大登)の面会に赴く。坊主頭で礼儀正しく挨拶をする満だが、「もう面会には来ないで」と冷たく言われてしまう。

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