能町みね子、“万引きランナー”の結末に驚愕「最後にボカーンって殴ってくる」

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「万引きランナーと呼ばれて」を語り尽くす能町
「万引きランナーと呼ばれて」を語り尽くす能町

漫画家の久保ミツロウ、エッセイストの能町みね子、音楽プロデューサーのヒャダインがMCを務める『久保みねヒャダこじらせナイト~こじらせデストピア編~』が、FODで配信中。「こじらせライブVOL.19」#3では、3人がフジテレビ系で放送中のドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』について語る場面があった。

今回は、コンビニなどに設置されているセルフレジにまつわるトークから、今年4月に『ザ・ノンフィクション』で放送された「万引きランナーと呼ばれて」の話題に発展。もともと同番組の大ファンの久保は、「万引きランナーの回、すごかったよね!」と口火を切り、「私たちの中ではすごく名作回になったんですけど」と、見ていない観客に対し、番組の内容を説明した。

「万引きランナーと呼ばれて」は、将来を有望視されたマラソンランナーの女性が、万引きで逮捕されてから、更生施設での共同生活を経て、社会復帰するまでを追ったドキュメンタリーで、カメラは逮捕直後から裁判で判決が出るまでの彼女に密着。「病的窃盗」という病気だと診断された彼女は裁判の結果、執行猶予となるが、番組の最後で衝撃の事実が明らかになる。

久保は、「無事、刑務所には入らずに済み、頑張って社会復帰しようって明るく(番組主題歌の)『サンサーラ』が流れながら、終わろうとしたところで、実は共同生活していたときに、鶏肉を嫌がらせで盗んでいたのが発覚して」と、女性の病気がまだ治っていなかったことを示唆するシーンについて解説。

施設の冷蔵庫から鶏肉を盗んだ理由について、自分が作った料理を食べ残す入居者がいて、その腹いせにやったと打ち明ける彼女に、番組を見ていた能町もゾワッとしたそうで、「ず~っといい人じゃないですか、優しい感じで。なんか、しょうがないよね、病気なんだよね、とか思ってたところに最後にあれがボカーンって殴ってくるんだよね」と顔をしかめた。

さらに3人は、女性が判決の前日に、実家で年老いた両親とすき焼きを食べるシーンにも言及。久保は、「自分で買った良い肉ですき焼きを作って、両親に食べさせるけど、肉の量が多くて、弟家族を呼んでいるけど、来ない。お母さんが“もう食べきれない”って顔してるのが、ワー! ってなる」と振り返り、ヒャダインも、万引きのせいで兄弟と疎遠になっている彼女の境遇に触れる。

番組で女性は、母親からの電話を受けて渋々実家に顔を出した弟から、「時間を考えて!」や「うちの家族を優先させてください」などの冷たい言葉を浴びせられてしまう。すっかり静まり返った食卓のシーンについて、ヒャダインは、「地獄のすき焼き。今まで見た中で一番マズそうなすき焼きです」と表現していた。

能町は、女性が施設で鶏肉を盗んだことを告白するシーンを再び取り上げ、「なんか、すまなそう100%でもなく、たんたんと語ってるの。“いや~悪いって思ったんですけど、ねぇ~”みたいな感じの。なんかこういう感じだから、弟とかが愛想つかしたんだってわかっちゃうんですよね」と指摘。一方、久保は、思いの丈を吐き出せてスッキリしたのか、「すみません、毎回熱く語って」と観客に謝っていた。

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