松坂桃李「ふたりが自分の気持ちに正直に向き合う回になる」『パーフェクトワールド』第8話

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松坂桃李主演のドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系、毎週火曜21:00~)の第8話が、6月11日に放送。このほど、松坂から終盤の見どころについてコメントが到着した。

本作は、女性コミック誌「Kiss」(講談社)で連載中の有賀リエによる同名コミックを原作としたラブストーリー。不慮の事故で突然車いす生活を送ることになり、生涯一人で生きていくと決めていた建築士・鮎川樹(松坂)が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会し、心を通わせる姿を描いていく。

先週放送された第7話は、松本に住む高木夫妻からの依頼により、再び仕事を組む事になった樹とつぐみ。焦った是枝(瀬戸康史)はプロポーズの返事を急かし、つぐみからOKの返事をもらう。つぐみの父・元久(松重豊)が大喜びするのも束の間、松本で大きな地震が起きてしまい……。第8話ではこの地震により樹に絶体絶命の危機が迫る。安否が分からない樹を探すため、つぐみは元久が止めるのも聞かずに家を飛び出して……。

ラストシーンに地震が発生した第7話のオンエア後、SNSには「松坂さんの演技に釘付け」「樹が心配」「本当の思いを伝えてほしい」「樹が心から笑える日が来ますように」とさまざまな反響が次々に上がっている。松坂に第8話のポイントについて尋ねると「自然災害によって、もう一度、ふたりが自分の気持ちに正直に向き合う回になるんじゃないかなと思います。地震が起きたときに“生きたい”って思えたのは、樹の本当の思いで、奥底にずっと隠していた部分が彼自身にも見えたから“簡単に諦めたくない、死にたくない”と思えたんだろうな、と思いました」と語った。

またオンエア後、多くの反響を呼んだ4話(5月14日放送)について改めて振り返った松坂。樹の同僚で障がいを持つ晴人(松村北斗)が「障がいを受け入れることは何年かかってもできることではない」と本音を吐露すると、樹は「障がい受容なんて一生できなくてもいい。ただ、何か一つでも誰かの役に立っているって思える事があれば、腐らずに生きていけるんじゃないか?」と諭すシーンについて「ハンディキャップを背負っている者同士の会話は、またちょっと違う感情の入り方というか……、個々の“役の本音”みたいなものが詰まっていて、役を通じて心から言えた感じがしました」と語った。また「障がいに限らず、コンプレックスや劣等感は少なからず誰にでもあると思うんですよね。車いすだからという距離の取り方ではなく、内面的なことであれば自分に置き換えられる。あらためて、(このドラマを通して)自分自身ともう一度向き合えるきっかけになるのではないかなと思っています」と明かした。

そして8話以降、終盤に向けた見どころについて、「恋愛というのは、なかなか簡単にうまくいかないこともありますよね。だからこそ『どうやって乗り越えて生きよう?』という事や、様々な障壁があるなか、『なぜふたりはこっちに進んで行くのか?』という姿を、最後まで見届けてもらえたら嬉しいです。周りが思う幸せではなくて、“個々が思う幸せ”というものが大事なんじゃないかっていうことが、この作品の最後の方でちゃんと伝わればいいなと思っています」と語った。

絶体絶命の危機が迫る樹。その中で樹は、一体何を思ったのか? 終盤のキーとなる第8話に注目だ。

<第8話あらすじ>
高木圭吾(山中崇)と楓(紺野まひる)、夫婦の夢をどちらも叶える樹(松坂)のプランは、2人に笑顔を取り戻し、樹は正式に、高木夫妻が建てる家の設計を請け負うことに。つぐみ(山本)もまた、建築中のバリアフリーのモデルルームを見学できるよう、仕事関係者にかけ合う。その一方で、2人がまた一緒に仕事をすると聞いた葵(中村ゆり)はいても立ってもいられず、松本で働くつぐみの元へ向かい、「樹くんと付き合うことになった」と嘘をついてけん制する。それを聞いたつぐみは、樹への想いを封印するように、高校時代に描いた思い出の絵を捨てる。樹もまた、つぐみが是枝(瀬戸)と結婚すると知り「幸せになれよ」とエールを送るが……。

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