濃厚キス&ベッドシーンが話題『ミラー・ツインズ』藤ヶ谷太輔の心がザワつくときとは?

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藤ヶ谷太輔Kis-My-Ft2)主演の東海テレビとWOWOWの共同製作連続ドラマ『ミラー・ツインズ』(Season1は東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23:40~/Season2はWOWOW、6月8日スタート、毎週土曜22:00~)。4月13日に放送される第2話では、いよいよ時を越え、葛城圭吾と勇吾(藤ヶ谷が二役)の運命が重なり動き始める。

同じ遺伝子を持ちながら誘拐事件のことを心に抱え続け刑事になった弟と、誘拐事件の被害者となり苦難の道を歩いたあげく犯罪者として現れた兄。鏡のように裏表で反目し合う双子の運命を息もつかせぬ展開で描く本作。藤ヶ谷が刑事と犯罪者の一人二役で主演を務める。

第1話では、藤ヶ谷と倉科カナが演じる白石里美とのベッドシーンが話題に。SNS上では「藤ヶ谷くんの濃厚なキスシーンとベッドシーン見てドキドキしちゃいました」という反応や、「イケメンすぎます。感情が複雑です」と少し複雑な心境で見守るファンもいた。

今回は、某日、都内の公園で行われた第6話の収録現場の藤ヶ谷の様子を紹介。この日は“勇吾デー”の藤ヶ谷。フードをかぶって少し猫背気味になり、すっかり役に入り込んでいる。撮影したのは「勇吾が20年前に自分が誘拐された事件に繋がりがあると思われる人物を尾行する」という場面。藤ヶ谷にセリフは一切なく、追跡者を険しい表情で見つめたり、手にナイフを持ちながらそっと近づいたりする。

ポケットからナイフを取り出し、標的となる人物に近づく場面では、一度リハーサルをしたのち、ただ近づくのでなく、どんなしぐさをどのタイミングですれば、勇吾の感情を表現できるのか、監督と話しあう藤ヶ谷。そこにカメラマンも加わり、歩くスピードなどを細かな部分までを伝える。セリフのない中で、どうしたら緊張感のある場面が作れるのか、キャスト、スタッフが一致団結して臨んだ。

お昼が近づくにつれ、たくさんの園児たちが散歩で公園に……。「この仕事をしていなかったら幼稚園の先生になりたかった」というくらいに大の子供好きの藤ヶ谷は、園児たちの姿に目を細めていた。しかし撮影が始まると一転、誘拐されて人生が狂った勇吾の怒りや悲しみを、動作の一つひとつで体現していく。

一人二役の上、真逆の性格の双子役に挑んでいる藤ヶ谷に、意気込みなどを聞いた。

――この作品のオファーが来たときの感想は?

ずっと悪役に挑戦したかったので、「ついに来た!」とテンションが上がりました。ただ、役柄が双子で片方は刑事です、と聞いたときは「そりゃ、大変だ」と思いましたね(笑)。でもこういう仕事をしている以上、素晴らしいチームと素晴らしい作品を作ることが何よりのやりがいだし、喜びでもあります。今回はさらに主演とのことだったので、大変なことも相当あると思いつつ、そういうことも含めて楽しんで演じたいと覚悟を持ちました。この話をいただいたとき、たまたま双子を題材にした伊坂幸太郎さんの小説を読んでいたんです。双子ってどういう感じだろう? と考えていたので、役柄は驚きでした。

――いざ撮影が始まっていかがですか。

一人二役で双子というのは、やっぱり難しいです。スケジュールが圭吾、圭吾、勇吾、圭吾となっていると心がザワつくときもありますけど(笑)、それぞれの心情を理解して、落ち着いて演じるようにしています。

――1日のうちに二役を交互に演じるのは大変でしょうね。

そうとも言い切れないんです。“圭吾デー”が続いていたとして、急に勇吾を演じると戸惑ってしまうことがあるし、逆にずっと勇吾を演じていると気持ちがアウトローになっていて、そこで圭吾と恋人・里美のやりとりをピンポイントで演じなくてはいけなくなると、優しい気持ちを作るのに時間がかかることもあります。圭吾と勇吾を交互に演じることが気持ちの切り替えに役立ってくれています。

――双子を演じていて、苦労した点は?

圭吾と勇吾は一卵性の双子なので、“ほぼ一緒”です。どこまでの“ほぼ”なのか、撮影に入る前、監督さんやプロデューサーの方々と話し合いました。もともと区別をつけやすくするため、どちらかを左利き、どちらかを右利きにしようとか、どちらかは目の下のクマを強調しようとか、片方だけヒゲを生やそうとかいう話も出ました。でも一人だけしかヒゲが生えてなかったら、ヒゲを付けたり取ったり、それだけで時間がかかってしまいます。この作品において必要なのはそういうことではない気がして。気持ちの面をしっかり作って、それぞれを演じることになりました。

――撮影が進み、作品そのものに対する印象や捉え方に変化はありましたか?

もともと台本を読んだとき、複雑に張り巡らされた伏線が回収されるところや、登場人物の“裏の顔”が明らかになる瞬間にハッとしていました。どの展開も「ここでこう来るか!」というグッドタイミングで、視聴者の方も「多分、こうじゃないか」といろいろ推理しながらご覧になると思うんです。それが当たったとしても、そこからさらなる裏切りが待っているはずです。そんな練りに練られた台本を映像にしたとき、さらに面白くしなくては、というプレッシャーはあります。でも、実際に共演者の皆さんと対面してお芝居をしていると、どんどんシーンが膨らみ台本を読むだけでは理解しきれなかった部分が見えてくるので、現場でよく興奮しています(笑)。

――双子という設定だけに、「こんなところを楽しんでほしい」という部分はありますか?

きっとどこかで二人が対面するんじゃないですか(笑)。勇吾が圭吾に扮して悪さをする、なんて場面も出てくるかもしれません。里美をめぐっての激しい対立もあるかも……。

――素の藤ヶ谷さんは圭吾と勇吾のどちらに近いですか?

弟の圭吾に比べ、兄の勇吾のほうが精神年齢が低い感じで演じているので、いいか悪いかわかりませんけど、きっと勇吾だと思います。勇吾は思ったことは何でも言うし、やりたいことも我慢しないし、したいことがあればすぐ行動に移しますし。自分の行動を振り返ると、ほぼ勇吾ですね(笑)。

――ところで藤ヶ谷さんはKis-My-Ft2のメンバーとしてアーテーティスト活動をしていますし、バラエティ番組でも活躍しています。俳優業はどういう気持ちで取り組んでいますか?

とにかくもっと演技の経験を積みたいです。この現場でありがたいのは、高橋克典さんや石黒賢さんなどキャリアのある方の胸を借りてお芝居ができることです。これまでいろいろな現場で様々な経験をされているので、「こういうときはどう対応したんですか?」と伺うと、ためになるアドバイスを下さるんです。

――今回は双子を演じていますが、もし藤ヶ谷さんが双子だったら?

きっと仲はいいんじゃないかな……。両方とも芸能活動をしていたら、バラエティ班と俳優班にしっかり分かれて活動したいです。二人で同じことをやっていたら、自分たちだけでなく見ている人もこんがらがっちゃうでしょうから。ライブはそのとき出たいほうが出演するか、前半と後半に分かれて出るか、臨機応変にできたら(笑)。二人とも別の仕事をしていたら、恋人にもう一人を合わせ、どちらが自分の彼氏なのか分かるか確かめたいですね(笑)。

――圭吾と勇吾は顔こそ同じですが、性格は正反対です。藤ヶ谷さんにも驚くような一面ってありますか?

もしいまの仕事をしていなかったら、幼稚園の先生になりたかったです。資格だけでも取りたかったんですけど、10代の頃から芸能活動をしていたので、物理的に難しくて諦めました。今回、公園でロケをしていたとき、幼稚園の子どもたちや小学生の子たちが遊びに来ると、それだけで癒されてましたね(笑)。ヘラヘラしている僕を見て、スタッフさんたちも「子供好きなんだ!」と驚いていました。

――意外性があり、藤ヶ谷さんに親近感がわく方も多くいると思います。

デビュー当時からキスマイのライブでは会場のテンションが上がるようみんなを煽っていたし、攻めの姿勢で臨んできたので、子供が好きなんていうとイメージが崩れるかも、なんて以前は勝手に思い込んでいたんです。でもいろんな活動をさせてもらう中で、もっと素の自分をさらけ出していいのかな、と思うようになりました。俳優としても今回は一人二役も初、本格的な心理サスペンスも初、刑事役も初と“初めてづくし”なんです。真摯な気持ちを忘れることなく、果敢にいろいろな役柄に挑戦してステップアップしていけたら、と思っています。

<第2話あらすじ>
田島(濱津隆之)殺害の疑いをかけられ、赤城(渡辺大)の尋問を受ける圭吾(藤ヶ谷)。皆川(高橋克典)は、圭吾の犯行だと示す状況証拠が揃いすぎていることに疑問を抱く。一方、事件の裏で暗躍する圭吾の兄・勇吾(藤ヶ谷の二役)。田島は、勇吾誘拐の実行犯を知っていると話した後に殺された。すべては、20年前のあの誘拐事件から始まったのだ――。

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