上戸彩、井ノ原快彦らの笑顔に太鼓判『僕が笑うと』「私の中にも深く刻まれた作品」

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井ノ原快彦V6)が主演を務めるカンテレ開局60周年特別ドラマ『僕が笑うと』(カンテレ/フジテレビ系)が、3月26日(火)21時30分から放送される。この度、植物研究者・鈴木重三郎役の井ノ原と、妻・誠子役の上戸彩からコメントが到着した。

同ドラマは、戦時中の大阪を舞台に、5人の孤児を養子として引き取り育てた重三郎と妻・誠子の姿を描いたオリジナル作品で、竜星涼真飛聖飯豊まりえ高田翔坂井真紀白洲迅麻生祐未吉行和子など、豪華俳優陣が出演する“ある家族”の物語。

自身でも初となる大家族の父親役を演じた井ノ原だが、撮影現場について「現場に子供がいるっていいなと思いました。子役の子たちがいない場面の撮影でも、この作品に子供が関わっているんだという温かい空気感が現場にありました。戦争中を描いたドラマですが、そういったほんわかした一面もきっとあったのだろうと、想像力を駆り立てられながら撮影をしていきました」と振り返った。重三郎が家族に対して向ける温かな笑顔も印象的だが、「それはもう本当にお安い御用です!(笑)」とトレードマークの優しい笑顔を見せた井ノ原は、「それは、上戸さんや子供たち、スタッフさんに助けられたからだと思います。支度中や、撮影の合間もとにかくいっぱいお話しして、本当の夫婦、本当の家族のような時間を共有しました。ですから、みんなに“シゲさん(重三郎の愛称)”を作ってもらったという感じです」と、共演者やスタッフに対して感謝の気持ちを述べた。

また、家族について幸せを感じたシーンについては、「野菜を作ったり、四つ葉のクローバーを探しているシーンですね。みんなで『頑張れよ』って声を掛け合っている時って、外からだと幸せに見えないかもしれませんが、そういう時って重三郎自身は『子供っていいな』って思ったり、心配したりしながら汗を流していると思うんです。だから、案外、こうして忙しい時が一番幸せなんじゃないかと思いました」と重三郎の心境を思ってコメントした。

最後に、「この脚本がそのままの意味で伝わってくれたらいいなと思います。なにか作られたものではなく、『最初からあるよね、こういう幸せ』というものを、皆さんに見つけていただけたらと思います。どの時代でも普遍的に通用する物語だと思いますので、ぜひご覧ください」と出来上がった作品をPRした。

また、上戸は、「ずっと完成が楽しみでした。涙無しには見られない、台本を読んだ第一印象と変わらず、とても好きな家族のお話で、よりたくさんの方に見ていただきたいと心から思いました」と作品の完成を心待ちにしていた様子。大家族のシーン以外で印象に残ったシーンについては、「坂井真紀さん演じる光子さんが登場したシーンです。母になった今……あのシーンの坂井さんのお芝居には特にいろいろ感じさせられるものがあり、号泣でした」とコメント。長女・節子(伊藤栞穂)と次女・トメ子(竹野谷咲)の前に現れた謎の女性・矢野光子のエピソードに、母親として思いをはせた。また、井ノ原をはじめとした鈴木家の笑顔については、「100点満点や!(笑) 」と、劇中の重三郎の話し方をまねて答え、さらに「本当に子供達の声、表情、発想が毎日いとおしく、沢山助けていただき、楽しかったです!」と、子供たちとの撮影を振り返った。

最後に、「家族とは、血のつながりだけではなく、その人自身の心、お互いの想いで成り立っていること。今のこの寂しいニュースが多い世の中で、この『僕が笑うと』は皆さんの心に改めて届けたい家族の意味、家族の形が詰まった素敵なお話に出来上がったと思いました。一夜で終わってしまうことが寂しいほど私の中にも深く刻まれた作品です。どうか、今夜9時半……多くの皆さんの心にこのお話が届くことを願っています。絶対見てください!」と作品への熱い思いを語った。

<あらすじ>
平成が終わりを迎えようとするある春の日、病床にふせる老婦人(吉行)は、恵美(飯豊)、真一(高田)ら4人の孫を呼び、自分の家族について話し始める。70年以上前に老婦人が育った、「他の家族とは違う」という家族とは――。

昭和12年、大阪。鈴木重三郎(井ノ原)は、大阪理科大学の助教授で、植物研究者。結婚して10年となる明るく優しい妻・誠子(上戸)とは子宝に恵まれなかったが、重三郎はそれを受け入れ、夫婦仲良く暮らしていた。しかし、誠子の「母親になりたい」という思いは消えることはなく、重三郎の姉・大沢徳子(真飛)の息子で、満州に赴任する大沢和也(白洲)の送別会をきっかけに、あらためて子供への思いを強くする。

数日後、間宮君子(麻生)が営む孤児院の庭で遊ぶ子供の姿を見た誠子は、重三郎に孤児を引き取りたいと相談する。はじめは子供を育てる自信が無いと難色を示した重三郎だが、誠子の熱意に押されて浩太(幼少期:柳下晃河)を養子として迎え入れることに。優しく浩太と接する誠子とは対照的に、ぎこちないやり取りが続く重三郎だったが、次第に不器用ながらも叱ることや褒めることを学び、父親として成長していく。研究一筋だった人生から、子供を愛することの生きがいを覚えた重三郎の世界は一変。重三郎が笑う分だけ、浩太も笑う。物静かな男に笑顔が増えていった。そんなある日、「浩太に兄弟が出来たら喜ぶかもしれんな……」とつぶやく重三郎に、誠子が「……すぐやと、あかん?」と返す。

昭和18年。鈴木家は、浩太(青年期:渡邉蒼)に加えて、節子(伊藤)、健作(石澤柊斗)、虎之助(原田敬太)、トメ子(竹野谷)の5人の子供たちを育てる大家族に。やがて、研究室の助手である吉田史郎(竜星)にも召集令状が届くなど、戦争が重三郎の身の回りにも影響を及ぼしていく。鈴木家の生活も日に日に厳しくなっていくが、それでも重三郎と誠子は常に笑顔を絶やさず、子供たちの表情も笑顔に満ちあふれていた。しかし、戦争は着実に鈴木家の未来にも影を落としていく……。

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