木村佳乃『後妻業』最終回の結末に驚く「大どんでん返しだけど爽快」

公開: 更新:

木村佳乃が主演を務めるドラマ『後妻業』(カンテレ・フジテレビ系、毎週火曜21:00~)が、3月19日に最終回を迎える。16日に大阪市内で会見した木村は「『こう来たか!?』とびっくりする最終回は、大どんでん返し。爽快な終わり方なのでぜひ見て頂きたいです!」と笑顔を見せた。

同ドラマは、資産家老人を狙って遺産相続目当ての結婚詐欺を行う“後妻業”をなりわいとする女性・武内小夜子(木村佳乃)、結婚相談所の社長であり、実は“後妻業”の黒幕・柏木亨(高橋克典)、父親が“後妻業”のターゲットとなり、小夜子と敵対する中瀬朋美(木村多江)、朋美の大学時代の先輩で元マル暴刑事の私立探偵・本多芳則(伊原剛志)が巻き起こす痛快サスペンス。

木村演じる小夜子は、天性の愛嬌で男性をたぶらかす“後妻業”のエース。クランクインから約3か月、クセの強い“なにわの女”を演じきった木村は、「終わったあとは、抜け殻のようにボーとしちゃいましたね(笑)」とホッとした表情。小夜子の役柄について、「ずっとハイテンションでボウボウ燃えている炎のような感じなので、体力、気力、瞬発力、あらゆるエネルギーが必要な役でした」とやりきった様子だ。

ド派手なファッションでコテコテの関西弁をあやつる小夜子を演じていると、「関西弁大変でしょ、がんばってね」と周りから温かく声を掛けられることもあったという。ただ、関西弁を自宅で練習するうち、家族にも影響があったそうで「娘も関西弁をしゃべってましたね。あと、なんで、いつもママは悪役なんだって言われました」と意外なエピソードを披露して笑わせた。

小夜子と敵対する、木村多江演じる朋美とのコミカルな“壮絶バトル”や目を寄せてペロッと出す“変顔”なども注目された本作。変顔は練習して臨むのかという質問に、「しました。監督とどんなのがいいかなって、いくつか試しながら……。あの寄り目は小夜子の特徴になりましたね」と話し、「ただ、寄り目なので、長く演じるのは結構つらいんですよ! 視点が若干合わなくなったり。でも、子供の時から寄り目は得意でしたね(笑)」 とお茶目にコメント。

また、印象的なシーンや共演者について聞かれると、「泉谷さんに救われた」と話し、「後妻業って、高齢化社会で詐欺も多い中、大変シビアな話ですよね。その中に、泉谷しげるさんが最初にターゲットを演じてくださったことで、暗くなり過ぎずに済んだといいますか、“ブラックコメディ”の要素を泉谷さんが持ってきてくださいました」と振り返った。

さらに、これだけ多くのセリフを関西弁で演じたのは初めてだという木村は、「難しいなと思いましたが、大変いい勉強になったなと」と明かし、「関西弁がさらに大変好きになりましたし、また関西弁の役がきたら、チャレンジしたい」と意欲。

最後に、最終回の見どころについて、「最終回は、小説とも映画とも全然違う。最初に台本を読んだ時『こう来たか!?』とびっくりした」と驚き、「“ドラマオリジナルの意味、ここにあったか!? と思うくらい、大どんでん返し。爽快な終わり方なので、ぜひ、見て頂きたいです!」と熱いメッセージを送った。

<最終回あらすじ>
柏木(高橋)の嫌な予感が的中し、詐欺師だと見破られた舟山(中条きよし)は態度を豹変させ、小夜子(木村佳乃)に激しい暴力を振るう。部屋に駆けつけた柏木は、傷つけられ、恐怖で涙する小夜子を見て怒りが頂点に。すぐさま舟山に報復するが、それがあだとなり、舟山の息子で暴力団員の喜宜(松尾諭)から、後妻業をネタに脅迫されてしまう。しかし実はその裏で、柏木は博司(葉山奨之)を使って、ある工作をしていた―。

そのころ本多(伊原)は、小夜子が夫を始末するよう、柏木が裏で手を引いていた確たる証拠を手に入れる。本多は「何が何でも金を巻き上げてやる」と鼻息を荒くするが、朋美(木村多江)は、離婚して落ち込んでいるとき、遠回しに元気づけてくれた小夜子の顔がチラつき、素直に喜べない。数日後、本多に証拠をマスコミにばらまくと脅され、ついに観念した柏木は、情報を3000万円で買い取ることを了承。そんなこととはつゆ知らず、傷が癒えた小夜子が「次の獲物を探して」と催促すると、柏木は「それより先に、片付けなあかんことがある」と、ある話を持ちかけて……。

はたして、小夜子と柏木、朋美と本多、遺産をめぐる壮絶な争いを制して、最後に笑うのは――。

PICK UP