田中みな実『絶対正義』クランクアップ!女優業は依頼があれば…

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山口紗弥加主演のドラマ『絶対正義』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23:40~)が先日クランクアップを迎えた。このたび、山口をはじめ、美村里江片瀬那奈桜井ユキ田中みな実白石聖からコメントが到着した。

本作は人間の本質をえぐり出す「イヤミス」小説の新旗手として注目を集める秋吉理香子の同名小説を原作とした心理サスペンス。間違ったことや法を犯すことを許さない主婦・高槻範子(山口)の狂気じみた正義感が、高校の同級生である西山由美子(美村)、理穂・ウィリアムズ(片瀬)、今村和樹(桜井)、石森麗香(田中)の4人を振り回していく様を描いてきた。ラストカットはまさにクライマックスを撮影するという劇的な場面で終了。各キャストのコメントを以下に紹介する。

<山口紗弥加 コメント>
もう、寂しいです……。最初は範子の気持ちが理解できずに苦しかった。大切な人たちを無自覚に傷つける“範子の正義”は最後まで受け入れられませんでしたが、範子を愛しいと思う自分もいて……。私なりに「高規範子」の起源を辿ると、やるせない気持ちになる。それがどんなに身勝手でも、友人たち“家族”への彼女の健気な愛情を思うと胸が苦しくなります。ただ、愛情は一方向でなく双方向であるべき! とも……コミュニケーションですよね。始まりは小さなすれ違いだったかもしれないのに、もしかしたら殺されずに済んだかもしれないのに……ああ、悔やんでも悔やみきれませんが(笑)、範子が教えてくれたことは山ほどあります。ありがとう、範子。ありがとう、『絶対正義』。私にとってのドリームチームはひたすらに愛しい日々でした。

<美村里江 コメント>
制作スタッフ・共演者の皆様、本当にお疲れ様でした。由美子の揺らぎやすい性格から泣いたり怯えたりが非常に多かった今回、ドラマを観てくださった方から「大変な役だね」よく言われました。私個人としては、役を生きることに関してはどんな役でも密度に差はないと思っているので、いつも通り精一杯演じました。ただ、共演者の方々に救われた部分はありましたね。最初から居心地がいいなと感じていましたが、相手の状態によって親しく話すこともあれば、静かにしている時もあるなど、テンションの緩急が一緒だったのでとても楽しかったんです。それぞれ違う優しさと賢さをお持ちの今回の4名様と一緒だった撮影中の思い出は、振り返っても笑えるものが多いです。

<片瀬那奈 コメント>
今回の理穂役は初めての経験が多く、こんなに毎日泣いたお芝居をしたのは初めてでした。今までどちらかと言えば強い女の人や、少し変わった人などの役をいただくことが多く、泣く、怒る等、シンプルな感情で表現することもあまりなかったので、自分の中では新鮮で感情が揺さぶられた数か月でした。内容的にハードなドラマの時は、特に現場のチームワークの良さが直結していくと思います。私自身も空気作りはとても大事にしていて“苦しい時ほど楽しく元気に!”なのですが、素敵な方たちしかいない現場だったので、本当に人に救われました。このチームでなければできなかったと思います。

<桜井ユキ コメント>
台本を読み、撮影現場で自分が演じて、最後に映像になったものを見た時の印象が、見事に3段階で違った作品でした。特に映像のカット割り等、西浦監督独特の演出から、“絶対正義の世界観”のようなものが描かれていて、ある種、感動すら覚えてしまいました。回を重ねるごとに和樹の男らしさのハードルが上がっていき、とてもありがたいことでしたが、最後の方は自分にない物を搾り出す感がありました。その成果は私生活にも影響され、足癖が悪くなりました(苦笑)。

<田中みな実 コメント>
撮影期間中はやはり大変でした。でも終わってしまった今、とても寂しい気持ちになっています。最初はキャストの皆さんについて行くのに必死で、皆さんの足を引っ張らないようにとそればかり考えていました。でも、こんな私にも皆さんが対等に向き合ってくださって現場に行くのが楽しく、次第にやりがいを感じることができました。(この経験を活かし)女優さんのお仕事はご依頼があればそのつど考えて、自分にできることでしたらやってみたいと思います。

<白石聖 コメント>
クランクアップの日に、最初の高崎ロケでのシーンを思い出し感慨深くなりました。私は今回、学生時代の範子と現在の律子の2つの役を演じることができ、1つの作品で違った役を演じる経験などなかなかないことで、思い出に残る作品となりました。範子の高校生時代の同級生役を演じた女優さんたち、そして大人に成長した同級生を演じた女優さんたち、どちらとも接するという、またとても不思議な気分にさせていただきました。毎日が刺激的でとても楽しい現場で、本当にあっという間でしたが、充実した日々を過ごさせていただきました。

【3月16日放送 第7話あらすじ】
和樹(桜井)が書いた小説が名誉ある賞を受賞する。その小説は、行き過ぎた正義感を振りかざす主人公が周囲の人間を恐怖に陥れるという内容だった。受賞会場で多くのフラッシュを浴びる和樹を待っていたのは、由美子(美村)、理穂(片瀬)、麗香(田中)。「どういうつもり? この主人公って範子じゃない!」3人は、範子(山口)と自分たちのことをモデルに小説を書いた和樹に怒りと不安をあらわにするが、和樹は悪びれず理解を求める。こうするしかなかったのだ、と……。

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