首都直下地震が発生したらどうすればいい?池上彰が命を守る方法を徹底解説

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池上彰が日本や世界の重要なニュースをわかりやすくスタジオ解説するシリーズ金曜プレミアム『池上彰スペシャル 大災害!私たちを救う警察・消防・自衛隊の実力』(フジテレビ系)が、2月22日(金)19時57分から放送される。

今回は、東日本大震災から8年を前に、災害が相次ぐ日本、いつどこで起こるかわからない大災害から私たちはどのように身を守れば良いのか。命を守るための情報を池上と学ぶ。

災害が起きて被災してしまったら、私たちを誰が救助してくれるのか……警察・消防・自衛隊の知られざる実力を池上が徹底解説する。救助の最前線で活躍する消防の精鋭部隊「緊急消防援助隊」。災害時に全国から集結して、消火・救助・救急活動を行うこのプロフェッショナル部隊の、これまであまり見たことがない特別な道具や車両などを取材した。

番組では、車に閉じ込められた人を救出する訓練に密着。そこで活躍するのは、マット型の空気ジャッキ。わずか2.5cmの隙間があれば、マットを差し込み空気で膨らませて車体を持ち上げることができ、電車も持ち上げることができるという。そして水害で活躍する水陸両用バギーや、日本に1台しかないという車両“レッドサラマンダー”も紹介する。

さらに警察にも災害救助を行う部隊があるという。全国から集結する警察の災害対策専門チーム「広域緊急援助隊」を取材。そして消防や警察だけでは対応しきれない大災害時、私たちを助けてくれる自衛隊。自衛隊が特に力を発揮するのが、土砂崩れや河川の氾濫などで孤立した地域への救助だ。どのように災害現場に向かうのか、自衛隊だけがもつ特殊装備を取材した。最長で60mもの橋を川に架けることができる車両や、戦車のような外観で、海上の輸送艦から被災地の沿岸にそのまま上陸できる新装備・水陸両用車両なども紹介する。

さらに、今後30年以内にマグニチュード7以上の首都直下地震が70%以上の確率で発生するとされている中で、もし首都・東京で大地震が起きてしまったら、私たちはどうなってしまうのか。番組ではある架空の家族を通して、私たちが実際にどう行動すればよいのかを徹底シミュレーションした。

夕食の準備中に自宅で被災した際、揺れが収まったら、二次災害を防ぐためにも必ずやるべきこととは? また帰宅中に被災したとき、家族に無事だと連絡したいが、携帯電話はつながらない。存在は知っているものの、いざという時にすぐに使えるかどうかわからない災害用伝言ダイヤルの使い方も改めて学ぶ。そして自分の居場所がよくわからない場合、LINEの位置情報サービス機能で自分の居場所を相手に正確に伝える方法など、あまり知られていない災害時の携帯電話の活用法も学ぶ。

収録後の池上のコメントが到着。以下に紹介する。

――もしもの時に警察・消防・自衛隊がどのような活動をするのかを学びました

阪神淡路大震災は1995年1月に発生し、今年で24年となりました。そして東日本大震災は2011年3月に発生し、まもなく8年になります。その節目にあたり、改めて我々は、起こるかもしれない大災害にどう対応したら良いのかを考えておこうという時に、自助・共助・公助を考えて欲しいのです。自分や家族の身を自分たちで守る“自助”、地域で協力して取り組む“共助”。そして、“公助”の部分が警察や消防や自衛隊なんですね。これら組織は、どのようなことができるのか、結構みなさんご存じないこともあったりするんですね。いざというとき頼りになるんだなということを知って欲しいという思いはあります。でも、いざという時に頼れば良いんだな、というのは実は危険な考えなんですよね。最後の最後は助けてくれるけど、私たちはまずは自らを守らなければいけないんです。まずは自分たち、そして家族を守るということを知って欲しいですね。そのためにきょうは様々な情報をお伝えできたんじゃないかなと思います。

――私たちが今できることは? 普段どのような意識を持っていれば良いでしょうか?

このような番組を見て、すぐに備蓄品を買って来てかなりため込んでおいたものの、しばらくするとすっかり忘れてしまって、ふとみたら消費期限が切れているなんてことはありませんか? それではダメなんですね。備蓄品も使って回していくんです。例えば水だったら、買って備蓄して、1か月たった物を使うようにしてみてください。買ってきた水をすぐ飲むのではなくて、それを備蓄し、1か月前の水を飲むんです。水に限らず、色々な物を備蓄から使用とぐるぐる回していくと、常に新しい物が備わっているようになるんです。それが一番大事ですよ。

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