松坂桃李、純粋なラブストーリーに「そわそわする…」相手役は山本美月『パーフェクトワールド』

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松坂桃李山本美月が、2019年4月期の火曜よる9時ドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)に出演することがわかった。

主人公・鮎川樹(松坂)は大学時代に事故に遭って、脊髄を損傷し、車いすに乗っている建築士。この物語は、生涯一人で生きていくと決めていた樹が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本)と再会し、心通わせ合うことで変化が訪れていくラブストーリー。原作は有賀リエが描く、女性コミック誌「Kiss」(講談社)に現在連載中の「パーフェクトワールド」で、累計部数170万部を超えている話題作。脚本は、『隣の家族は青く見える』『ラストシンデレラ』などを担当した中谷まゆみが務める。

松坂は、連続ドラマで純粋なラブストーリーに挑戦するのは今回が初。松坂が演じる鮎川樹は、スポーツ万能で好青年、高校時代はバスケットボール部のエースであったが、大学3年の時に事故に遭遇。脊髄損傷で下半身が不随になったショックは大きく、高校時代からの夢であった建築士になることもあきらめかけていた。しかし、さまざまな支えを受け、苦難を乗り越えた結果、建築士となった。現在はバリアフリー住宅の設計をするなど、活躍しているが、本心では恋もバスケも、もうしないと心に決めている。

そして、山本が演じる相手役の同級生・川奈つぐみは絵が好きで高校時代は美術部に所属し、美大を目指していたが、自信がなく、受験を断念。インテリアデザイン会社に就職したものの、事務職についており、初恋の相手・樹との再会によって彼女もまた大きな変化を遂げつつあるという役どころ。

そんな二人が職場の飲み会をきっかけに偶然再会するところから物語は始まり、惹かれ合うほどに、親の反対や恋敵の出現、病気やケガなどの問題に直面していく。さまざまな合併症の恐怖とも闘う樹とそんな樹を支えたいつぐみ。相手を幸せにしたいと思えばこそ、時に相手を傷つけてしまったり、思いとは裏腹な行動に出てしまったり……、行き違う二人は「幸せとは何か」という、無限の可能性が広がる未来に、どんな決断をしていくのか? 障がいがあってもなくても、年齢や性別を越え、見る人、すべてに「幸せとは何か」を問いかける、純粋なラブストーリーに注目だ。

主人公とヒロインを演じる松坂と山本からコメントが到着。以下に紹介する。

<松坂桃李 コメント>
――火9ドラマ出演は『サイレーン』(2015年10月期)以来、約3年ぶりですが、オファーを受けての心境を教えてください。

『サイレーン』は僕のGP帯初主演ドラマだったので、思い出が多く、みんなで苦難を乗り越えた作品で、今でも鮮明に覚えています。また今まで夫婦のお話はあったのですが、実は、連続ドラマで純粋なラブストーリーに挑戦するのは初めてなので自分の中では新鮮で、「ラブストーリーやるのか~、そわそわするな」と嬉しい面もあれば、表情が崩れるような、正直こそばゆい面もあります。さらにハンディキャップを背負いながらのラブストーリーなので、リアルさとハンディキャップを抱えた生活ならではの葛藤や共感も丁寧に描ければいいなと思っています。

――初共演する山本美月さんの印象を教えてください。

アニメやゲームが好き……、同じニオイがします(笑)。勘違いしないで頂きたいのですが、僕はオタクというのは、何かひとつ、極めた者がもらえる称号だと思っていて、山本美月さんはそれを持っている方だと思います。山本さんには及ばないですが、そこをきっかけに、お好きなものを見聞きし、歩み寄っていきたいです。

女優さんとしては、思い切りがすごくいい印象というか。監督の意図に沿って全力でやるというイメージがあります。役に対しての思い切り、忖度でやるということではなく、純粋にそこに対しての気持ちよさを感じます。あと年上男性からすごくモテそう(笑)。ハッとさせられるような視聴者の方目線に近いのが、つぐみの目線であって、そこを皮切りに恋愛が始まり、共に困難を乗り越えていくと思うと今から楽しみです。

――樹とつぐみ、尊い反面、いろいろな意味での障がいや困難が多い恋愛だと思うのですが、それに対して松坂さんはどのように感じますか?

困難を受け止められる男はかっこいいですし、憧れがあります。ただ僕はなるべく平和にことを進めたいタイプなので、困難を乗り越えて進んでいくという部分については妄想をしています(笑)。

恋愛は人生を、より色濃くさせる経験のひとつで、職業ドラマや刑事ドラマでもラブストーリーによって、気持ちが動かされているものが多い。樹がつぐみと出会い、惹かれていくと同時に諦めていたバスケをもう一度しようと思い始め、心にフタをしていた自分が変わっていく。主人公の人生観や価値観が恋愛によって変わっていく様は表現していきたいなと思っています。

――ラブストーリーは番組の見どころのひとつですが、それ以外に感じる魅力はどんな所でしょうか?

車椅子生活というのは、自分の役どころの大きなポイントだと思うので、撮影現場にどう入っていくかは重要だと思います。撮影がはじまらないと分からないことが多く、勝手も違いますし、慎重にやっていかなければならないと思っています。

――役作りをされていると伺いましたが、具体的にはどのようなことをされたのですか?

原作のモチーフにもなっている車椅子に乗った建築士・阿部さんとお会いして、どのように生活されているのか、仕事をされているのかをご自宅と仕事場にお邪魔し、拝見させて頂きました。どの所作が難しいことなのかもわからないくらい自然にされていたので、後からそうだよな、とハッとさせられました。自然に見せるためには相当練習が必要ですし、とにかく頑張るしかないという気持ちが今は大きいです。

――建築へのご興味は?

建築は全く僕が通らなかった道ですが、住む方に嬉しいサプライズを考える、とても素敵なお仕事だと思います。バリアフリーを前提に、物理的な住みやすさだけではなく、心の住みやすさを追求したデザイン、気持ちいい空間をつくるということの大切さを伝えていく作品になればいいなと思っています。

――最後に意気込みをお願い致します。

連ドラとしては初めてのラブストーリー、全力で頑張ります! 積み重ねていける、連続ドラマならではの利点を生かし、山本美月さんと力を合わせ、作品に向き合っていきたいと思っています。

<山本美月さん コメント>
――コミックスが大好きな印象がある山本美月さんですが、原作の感想や見どころをお聞かせください。

人を愛する心をまっすぐに表現している作品だと思いました。樹の障がいを通して、私自身知らなかったことがたくさんあり、とても考えさせられました。私は少女漫画を普段あまり読まないのですが、久しぶりに読むと恋愛のもどかしさがなんだか新鮮に感じ、恋が愛へと変化する気持ちを見させていただいたような気がします。

――初共演する松坂桃李さんの印象を教えてください。

今回初めてお会いするので、テレビで拝見した印象で恐縮ですが、とても完璧な人! というイメージがあります。役者として先輩の松坂さんとご一緒させていただけるのは、とても嬉しいですし、頼もしいです。このような恋愛ドラマに出ることがあまりないので、松坂さんはじめ、キャストみんなで楽しい現場が作れたら嬉しいです。

――樹とつぐみ、尊い反面、いろいろな意味で障がいの多い恋愛になるとは思いますが、それに対して山本さんはどのように感じますか?

たとえどんな障がいがあっても、その人を好きだという気持ちはきっと抑えることは出来ないと思います。色々な形の障がいがあるとは思いますが、それを2人でどう乗り越えるかを一緒に考えながら、時にぶつかり合いながら、共に進めていけたら素敵だと思います。

――ラブストーリーは番組の見どころのひとつですが、それ以外に感じる魅力はどんな所でしょうか?

恋愛ドラマに参加をすることがあっても、恋愛の部分に大きく関わる経験が少なかったので、とても楽しみです。また、私はこの漫画を読んで、障がいを抱えている方の気持ちを全然理解出来ていなかったことに気付かされました。身体障がい者用の車の存在だったり、スポーツ、視線の低さ、ほんの少しの段差が車いすの方にとって、大きなハードルになってしまうことだったり。きっとまだまだ知らないことはあるとは思いますが、このドラマを見ることで、身体に障がいを抱えている方々の気持ちを理解してもらえたらと思います。そして、どんな人でも同じように暮らせる世界になったらと思う方が少しでも増えたらと思います。

――撮影に向けて、どんな役作りをしたいですか?

原作がしっかりとあるものなので、イメージをなるべく近づけられたら、と思います。実際に現場で監督や演者同士でお会いすると、色々と変わることは多いとは思いますが、自分の中のつぐみの樹への恋心を今から少しずつ育てて、ドラマと一緒にたくさん悩みながら成長させていけたらと思います。

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