市原悦子さん追悼、代表作『おばさんデカ 桜乙女の事件帖』の放送が決定

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1月19日(土)13時35分からフジテレビにて、1月12日に亡くなった市原悦子さんを偲んで、『市原悦子さん追悼特別番組「さよなら!おばさんデカ 桜乙女の事件帖 ザ・ラスト」』が放送されることがわかった。

今回放送される作品は、“オカメ”の愛称で親しまれ、自らの勘と主婦ならではの独特の推理で事件を解決に導く桜乙女刑事(市原さん)の活躍を描いた『おばさんデカ』シリーズの最終作として2017年3月24日に金曜プレミアムにて放送された16作目。同シリーズの魅力は何と言っても、市原さん演じる桜乙女のキャラクター。一見普通のおばさんのようで、普段は上司や同僚刑事からも小馬鹿にされている乙女だが、事件捜査となれば主婦の勘と持ち前の鋭い観察力を生かし、数々の難事件を解決。そして世の中の矛盾に心を悩ませ、葛藤する人情味あふれる乙女の優しさは多くの人から愛されてきた。

本作では、売れない官能小説を書いている乙女の夫・雅樹(蛭子能収)、共に事件解決に取り組んできた同僚刑事の工藤栄作(石橋蓮司)と米田三郎(布川敏和)というおなじみの顔ぶれも勢ぞろいし、まさにシリーズ最終作にふさわしい作品となっている。放送当時、市原さんは、「『おばさんデカ』は皆さんかわいいって言っていただいて、評判がいいんですよ。私がっていうより、乙女という役がかわいいんでしょうね。(今回)乙女はとても大変な状況になりますが、相変わらず夫と仲良くいます。いつも通りの幸せがあればいいんだ、ということが伝わればいいなと思います」とのコメントを寄せている。『家政婦は見た』シリーズとともに愛される代表作『おばさんデカ』シリーズで、女優・市原悦子さんの名演技を伝える。

<あらすじ>
元刑事・桜乙女(市原)は、近所に住む気難しい老人・荻野憲治(麿赤兒)から、妻がある会社にだまされて貯金を奪われてしまい、自殺を図ったという事実を聞く。乙女は、現在玉川東署刑事課係長である元後輩の米田三郎(布川)を通じ、その会社が「トップ信販」であることを特定する。

夫・雅樹(蛭子)との会話も上の空のまま荻野家を訪れた乙女は、腹部から鮮血を出して倒れている荻野を発見し、そして乙女自身も背後から現れた謎の男(佐藤B作)に襲われて気を失ってしまう。翌朝警察により、荻野の遺体とそばに倒れている乙女が発見される。現場に落ちていた凶器のナイフから乙女の指紋が検出され、刑事課長の牧村敏明(きたろう)に疑われた乙女は逮捕・送検され、裁判で有罪の判決を受ける。

4年後―。

長年の仲間である元刑事・工藤栄作(石橋)と米田が待ち受けるなか、女子刑務所から出てくる乙女。乙女はそのまま、トップ信販営業担当の桧山良樹という人物を探す。乙女は桧山の自宅で、腹部から血を流して死んでいる桧山と妻の香織の姿を発見する。風呂場に隠れていた8歳の息子・桧山光太郎を見つけ出した乙女は、トップ信販の追手をかわして一緒に連れて逃げる。果たして事件の裏側には何があるのか―?

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