高橋一生、3か月演じた一輝は「離れがたい人間」『僕キセ』最終回を前に心境

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高橋一生が主演を務めるドラマ『僕らは奇跡でできている』(カンテレ・フジテレビ系、毎週火曜21:00~)が、12月11日に最終回をむかえる。今月初旬にクランクアップした高橋は「ここから一輝が抜けていってしまうのが、惜しいと思ってしまうくらい、離れがたい人間でした」と、一輝との別れを惜しんでいる。

同作は、高橋演じる生き物のフシギが大好きな大学講師・相河一輝が周囲の人々を翻弄しながらも、常識や固定観念にとらわれないものの見方で、周囲に緩やかな変化をもたらしていくコミカル・ハートフルドラマ。

第9話の最後、同じ研究室で働く准教授の樫野木(要潤)から「迷惑なんだよ。悪影響なんだよ。ここから消えてほしい」と強烈な一言を浴び、絶句した一輝。最終回では、そんな一輝の決断が描かれる。

樫野木との一件が起きた翌日、大学を休んだ一輝は、恩師である鮫島(小林薫)に辞職を願い出る。一輝の辞職はすぐに新庄(西畑大吾)ら学生たちにも広まり、皆どうにか一輝を慰留しようと奔走する。学生たちから事情を聞いた育実(榮倉奈々)が、一輝に直接その理由を尋ねると……。はたして、一輝の決断の裏には、いったい何があるのか?

これまで常識にとらわれないものの見方で、周りを驚かせてきた一輝。最終回では、そんな一輝に影響を受けた人たちそれぞれの変化も描かれる。一輝の辞職理由に刺激を受け、あることを始める育実。これまで一輝と少しずつ心の距離を縮めてきた沼袋(児嶋一哉)は、大学を休んだ一輝を心配し、ある行動に!  また「相河みたいになりたい」と発言してきた新庄は、自分の道を見つける。そんな中、一輝に怒りをぶちまけた樫野木と一輝の関係は、どうなるのか?

高橋は最終回の見どころについて、「今まで通りです(笑)」と一言。その上で「僕は、このドラマについて、一輝の周りの人たちが一輝に変えられていくのではなく、それぞれがはじめから持っているものに気づいていく話だと思っています。それってとても尊いことで。人は変わっていくことなんてきっとできなくて、元々あるものを掘り出して、自分の中でハッキリ自覚していく。そういう人間の本来の美しさのようなものが、10話でしっかりとピリオドとして描かれていると思うので、そういうところを少しでも感じてもらえるとうれしいです」と語った。

今月初め、無事にクランクアップを迎え「一輝を3か月間演じさせていただいて、僕自身救われていたと思います。これが自分の血肉になっていくという感覚もあります。しばらく経ってみて、一輝が僕の中に生きているという感覚が、また出てくるんじゃないかと思っています」と名残惜しそうにコメントした。

<最終回あらすじ>
樫野木(要)から「迷惑なんだよ。消えてほしい」と強烈な言葉を浴びせられた一輝(高橋)は、大学を休んで森へ。帰宅した一輝のもとに届いたのは、沼袋(児嶋)からの一枚のメモだった。次の日一輝は、鮫島(小林)に「ここを辞めます」と辞職を願い出る。それを知った新庄(西畑)、琴音(矢作穂香)、桜(北香那)、須田(広田亮平)らは、どうにかして一輝を引き留めようと、育実(榮倉)に説得を頼む。一輝の辞職を知らなかった育実は驚き、治療に訪れた一輝にその理由を尋ねるが……。
その後、休講にした分の講義の振り替えのため、一輝は学生たちを連れてフィールドワークに出かける。一方の樫野木も、鮫島のもとを訪れて……。森で学生たちから辞職する理由を問い詰められた一輝は、ついに自らの決断を語り、一同を驚かせる。
一輝の決意に刺激を受けた育実、樫野木、沼袋、学生たち……一輝が巻き起こした波紋に影響を受けた周囲の人々が、最後に下す決断とは? そして、大学を辞めることを決意した一輝は、いったいどこへ!?

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