北大路欣也、息子役の斎藤工に逆オファー!「なんか役あったら使ってよ」

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北大路欣也
北大路欣也

俳優の北大路欣也がこのほど都内で取材に応じ、12月21日(金)21時から放送の年末時代劇スペシャル『剣客商売 手裏剣お秀』(フジテレビ系)の見どころなどを語った。

江戸時代屈指の剣の達人であり、剣を世渡りの手段(商売)としながら、軽妙洒脱(しゃだつ)に生きる秋山小兵衛(あきやま・こへえ)の人生と事件を描いた、池波正太郎の代表作「剣客商売」。本作は、2012年に北大路主演で単発ドラマとして復活し、好評を博してきた人気時代劇の第5弾となる。

2015年の放送以来、3年ぶりの放送となる同ドラマ。撮影は北大路の出身地である京都で行われ「時代劇はコンクリートがない、緑、山、土、水……とにかく自然と対面する時間が長いので、僕の心も和ましてもらった」とリラックスしながら撮影に臨めた様子。「ふるさと京都という素晴らしい場所で撮影をさせてもらえて、メンバーと再会できるのもすごく嬉しかった。皆さん元気そうに楽しくやっている姿を見ると嬉しくてね」としみじみ振り返った。

比嘉愛未が、初の女剣士・杉原秀(すぎはら・ひで)役で出演することでも話題だが、「初めての共演。新鮮でしたよ。2人が初めて会うところから撮影に入ったけど、新鮮でした。殺陣も上手でね」と感心しきり。「腰がぴしゃっと入っていた。今の人はダンスが上手だし、それよりは優しいのかもね。リズム感、強弱であるとか音楽と似ているんです。そういう感覚がもともと身についているんでしょうね。感心して見ていました」と太鼓判を押した。

比嘉に所作を教える時もあったといい、「僕も最初は何もできなくて先輩に手取り足取り教えてもらったんです。すごい先輩が目の前にいて変なことしたら笑われる。10代の頃はド緊張でね。時間もかかった」と自身の体験を振り返り、「殺陣の練習、立ち振る舞い、セリフの練習、馬の乗り方、みんなゼロから始まるので、僕の10代もそれで終わった。うまいうまいとか言われながら引っ張ってもらった。良い先輩に恵まれたんです。なんでもそうですけど3年は我慢してやらないといけない。3年経つとなんとなくわかってくるので」と今後に期待を込めてエールをおくった。

小兵衛の息子・大治郎を演じる斎藤工との共演も印象深かったよう。映画監督としても活躍する斎藤について「いろんなことを勉強している。外には出さないけど、映画のこととかすごく詳しくてね。僕も質問したりしたんです。監督ってどうするのとか、今度、なんか役あったら使ってよとかね」とまさかの逆オファー。斎藤の演技については「ちょっと親父を心配しながら、親父を立てながらっていう感じの演技。うまい具合に接してくれるので、いい息子だなって。こんな息子がいたらいいなってそう思います」と絶賛した。

そして、秋山小兵衛像については「こういう大人に憧れますよ」と尊敬の眼差し。「人への接し方、目上の人への接し方とか、よく相手のことを考え、理解して答えを出していて、自分もこんなふうな聞く耳を持てる大人になりたいなって。なかなかなれないんだけどね」とコメント。「北大路君は秋山君にいかに追いつけるか。そう思いながら演じています」と小兵衛に対する思いを語っていた。

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